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ポジショニングを変えるだけで売上8倍?! 事例で学ぶポジショニングの活用手順

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一度は耳にしたことがある「ポジショニング」。
しかし、他の人にうまく説明できない。活用方法はもちろん、自分で使うにしても少しあやしい…。
そんな方が多いのではないでしょうか。

今回は、複数の事例とあわせ、ポジショニングの決め方をご説明します。
普段使っている身近な商品が市場でどんなポジショニングのものなのかを知るのは、
とっても面白いです。

実践的に使える知識を楽しみながら身につけていきましょう。

▼目次
1. ポジショニングを変えるだけで売上が8倍?!
2. ポジショニングってなんだろう?
3. ポジショニングの決め方
4. ポジショニングで成功!8つの事例紹介

1.ポジショニングを変えるだけで売上が8倍?!

ポジショニングの威力を知っていただくために、シーブリーズの事例をご紹介します。

資生堂が展開する「シーブリーズ」というボディケア製品のブランドがあります。海に行ってシャワーを浴びたあとなどに使用して、ひんやりするデオドラントが主軸です。
このシーブリーズが2、3年前、マーケティング戦略を大幅に変更しました。かつては20代から30代の男性市場を狙っていました。ところが次第に海に行く人も少なくなり、
ブランドも高齢化して、時代遅れのブランドになってしまっていた。
そこで資生堂は考えたはずです。事業を止めてしまうのか、てこ入れをして継続するのか。意思決定をしなくてはいけません。
そのときに出した結論は、「シーブリーズというブランドは生きている」。そこで完全なリ・ポジショニングに乗り出しました。ターゲットとしてはティーンエージャーを狙うことにした。宣伝をご覧になった方もいると思いますが、これまでの「海」「夏」といったイメージから、日常シーンでの使用に訴求ポイントをもってきました。街の女子高生を
ターゲットに変えていたのです。こうした目算は成功裏に終わり、売上は低迷期の8倍にも達しました。

引用:PRESIDENT Online┃事例から学ぶマーケティング概論(第3回)

つまり、シーブリーズは次のようにポジショニングを変更しました。
・20~30代男性が海で使用する商品

・女子高生が日常シーンで使用する商品

これにより、なんと売上が低迷時の8倍にもなったそうです。

2.ポジショニングってなんだろう?

ポジショニングの威力、感じていただけましたか?
ポジショニングってとても大切なんです。でも、そもそもポジショニングってなんなのでしょうか?
用語集で調べるとこう載っています。

ポジショニングとは、ターゲット顧客の頭の中に、自社製品について独自のポジションを築き、ユニークな差別化イメージを植えつけるための活動。顧客に自社製品のユニークな価値を認めてもらうことで、競合製品に対して優位に立つことを目的にしている。

引用:グロービスMBA用語集┃ポジショニング

つまり、ポジショニングは、マーケティング戦略の一部で、「ユーザにその商品・サービスをどのように認識してもらうのか」を決めることです。
次に、ポジショニングを決める手順をご説明します。

3.ポジショニングの決め方

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参考:『MBA マーケティング』数江良一監修 株式会社グロービス著 ダイヤモンド社

【ポジショニング決める前に】
ポジショニングを決める前に、環境分析・市場機会の発見、セグメンテーション、ターゲティングを
する必要があります。
まず、市場ボリュームを定量的に把握し、市場の特性やニーズを把握します。
ユーザがその商品・サービスを購入するときに何を重要視しているかを考えます。
次に、市場を細分化して、どういったユーザの塊があるかを整理します。

セグメンテーションについては、当ブログ下記記事をご参照下さい。
【LISKUL】セグメンテーション|3つの有名事例から5分で活用方を身に受ける

さらに、どのセグメントを狙うかを決定します。(ターゲティング)

【ポジショニングの決め方】
ここで、ポジショニングの出番です。
ポジショニングを決めるには、「この商品○○で1番なんです。」「この商品は○○と比べて良いんです。」という○○の部分を決める必要があります。つまり、どの軸で他商品と差別化を図るのかということです。
軸を決める視点は様々あり、次のようなものがあります。

【ポジショニングの軸の例】
(1)顧客視点で見るとどうなのか
(2)競合と比較してどうなのか

(1)-1. 特定の製品属性
→ 例えばマクドナルドは「低価格」、モスバーガーは「材料の品質や高級感」

(1)-2. 製品が提供するベネフィット
→製品が満たすニーズのこと、つまり「自分流にカスタマイズできる」DELLのパソコンや、
「デザインに強い」 apple社のマック

(1)-3. 製品が使用される機会
→「出張など持ち運びに便利な」パナソニックのレッツノート
→「安全な幼児用」から「刺激が少ないシャンプーが必要な大人向け」にリポジショニングした
ジョンソン&ジョンソンのシャンプー

(2)-1. 競合製品との関係
→VISAは広告の中で、競合であるアメリカン・エキスプレスと比較。
「受け付けてもらえない」アメリカン・エキスプレスより「どこでも使える」VISAカード

(2)-2. 競合製品と距離
→セブンアップは長年、自社製品を「コーラではない飲み物」、
コカコーラやペプシとは別の爽やかさで、のどの渇きをいやす飲み物であるとポジショニング

(2)-3. 製品の種類
→例えばマーガリンには、バターと比較してポジショニングされているものもあれば、
調理油との比較でポジショニングされている
→「料理に使うもの」ではなく、「冷蔵庫や生ごみの脱臭剤」としたアーム・アンド・ハマーの、重曹(タンサン)

【注意点】
2軸を選定する際には、それぞれ相関性の高い軸を選定しないように注意します。
例えば、「価格」と「高級感」。
高級感あれば、価格が高くなるのは、当然のことだからです。
このように相関性が高い軸を設定してしまうと、2つの軸を作った意味がなくなってしまい、
意味のないポジショニングになってしまいます。

ポジショニングの決め方はわかりましたか?
最後にポジショニングで成功した8つの商品・サービスの事例でポジショニングの活用方法を再確認しましょう。

参考:『コトラーのマーケティング入門』フィリップ コトラー著 ピアソンエデュケーション出版

4.ポジショニングで成功!8つの事例紹介

【事例1】レッドブル

コンビニに行き缶の横を見てください「こころ、からだ、みなぎる」と書いてあります。
リポビタンDを参考にしながらもポジショニングを変えています。
リポビタンDは疲労回復飲料、すなわち「マイナスをゼロにする」という
ポジションです。
一方レッドブルは、同じタウリンを使いながら「エナジードリンク」と称してスポーツの結果を残したいとき、試験勉強で頑張るとき、クラブで朝まで踊るときなどパフィーマンスをUPしたいときに飲むものという定義付けをしました。つまり「ゼロをプラスにする」というポジションです。

引用: アットオフィスの社長のブログ┃レッドブルのポジショニングに学ぶ

疲労回復飲料というと、リポビタンD、ユンケル、キューピーコーワ、アリナミン、エスカップ、チオビタなど様々あります。これらは「疲れた体を回復します」という商品です。
それに対してレッドブルは「力を発揮したい時に飲む物」というポジショニングで、差別化を図っています。
先行商品のたくさんある市場では、ポジショニングを変えることが大きな意味を持ちます。

【事例2】すき家

三谷③

従来の「吉野家」を含めた牛丼業界の「ターゲット特定(STP)」は「セグメンテーション」…吉野家をトップとする牛丼市場。「ターゲティング」…働くオトコを中心とした一人客。「ポジショニング」…早く、安くを中心に胃袋を満たす。これが従来の
牛丼業界の「ターゲット特定(STP)」でした。
では牛丼業界のトップを逆転する「すき家」のマーケティング戦略は、どのように考えられていたのだろうか…。「セグメンテーション」…近年成長している外食市場の
中食市場。「ターゲティング」…ファミリー層、女性客を大幅に拡大。「ポジショニング」…楽しい食卓を家庭の外で気軽に実現。

引用:経営コンサルタント戸塚友康の推進力ブログ|牛丼「すき家」のマーケティング戦略

すき家はセグメンテーションから既存市場と差をつけたことで、牛丼業界だけでなく中食業界で戦うことが出来ました。
「できたての食事を楽しく食べたいファミリー、女性」をターゲットとし、ターゲットの頭の中に
「マクドナルド」や「ファミレス」と並ぶ選択肢として「すき家」をイメージさせることに成功しました。

【事例3】カクヤス

三谷④

酒類の量販チェーンです。店舗販売で一般顧客向けにも小売をしていますが、飲食業の店舗への配達も行っています。
Segmentation(セグメンテーション)
カクヤスはまず顧客店舗への卸及び配達と、自店舗での小売を分割しました。
Targeting(ターゲティング)
そして、飲食店、特にバーやクラブなど大量に酒類の購入が見込める酒場をターゲットとしたのです。
Positioning(ポジショニング)
その上で、電話一本でビール一本からでも配達するという体制を作り、お酒が足りなくなったらすぐに調達できる店というポジションを確立しました。

引用:U-NOTE|【STPマーケティングの成功事例】企業が成功した裏には企業の絶え間ない努力があった

高級クラブなどは、1本20万以上するワインや200万のドンペリなどを在庫として持っているとリスクがあります。しかし、在庫を減らして品切れになってしまっては売上がに影響がでます。そこで、
カクヤスは「1本でもすぐに配達してくれるお店」というポジショニングで成功したのです。

【事例4】ビリーズブートキャンプ

三谷⑤

少し前に大流行した「ビリーズブートキャンプ」を覚えておるかの?あれを支持した人たちは、多くのダイエット食品やプログラムを試した後で「やはり体を動かさない楽な
ダイエットは効果が出ない」と薄々考えていたセグメントなんじゃ。
何度もダイエットに失敗し、「やっぱ楽して痩せるわけはないわなぁ~」などと考えていた人にとっては軍隊式のハードなプログラムは最高のダイエットプログラムに映ったのじゃよ。

引用:マーケティングキャンパス|STPこそマーケターの基本中の基本:セグメンテーション

ビリーズブートキャンプは、「つらいダイエット」というポジショニングをとりました。
「つらい!」ダイエット」と「つらくないダイエット」、
あなたならどちらを選ぶでしょうか?もちろん「つらくないダイエット」でしょう。
では、「いろいろ試したけど、効果がでない。やっぱりハードな運動をしないとやせないんだ」
と思っているところに「自宅で気軽にできるつらいダイエットだよ!」と言われたら購入するかも知れません。
セグメント、ターゲットを考慮したポジショニングをすることが成功の鍵となるようです。

【事例5】ポカリスエット

[caption id="attachment_5253" align="alignnone" width="300"]三谷⑥ 出典PhotoAC[/caption]

ポカリスエットは、発売当初は、市場の殆ど無かったところに、「スポーツ飲料」としてポジショニングを行い、その市場で消費者の大きな支持を得ました。
しかし、スポーツ飲料市場に競合ブランドが増えたことで、市場規模が限定的なスポーツ飲料市場から、市場規模の大きな清涼飲料市場へ進出を始めます
その際、市場を変えても「イオン飲料、水分補給」という点は維持し、清涼飲料の中でも「健康によい清涼飲料」として、リ・ポジショニングすることで、他の清涼飲料との差別化を図っています。

引用:株式会社ディープインパクト|マーケティングの基本再考!リ・ポジショニングとは?

スポーツ飲料の市場では、アクエリアスに次いでシェアNo.2がポカリスエットですが、
2商品のポジショニングは大きく異なっています。
アクエリアスは、「スポーツ選手も飲んでいる、スポーツ飲料」というポジショニングで、
ポカリスエットは、「水分補給に適した、健康に良い清涼飲料水」というポジショニングです。
競合とは違うポジショニングをとることで、差別化を図っている例です。

【事例6】アサヒスーパードライ

[caption id="attachment_5254" align="alignnone" width="300"]三谷⑦ 出典PhotoAC[/caption]

「アサヒビールでは、それまでは製造部門のつくったものを営業部門は黙って売るだけであった」そうです。しかし、この消費者志向CIに則り、1985年に5000人の消費者嗜好調査を行い、消費者の好みが「口に含んだ時の味わいと喉越しの快さ」であることを発見しました。
これが、後に「コクとキレ」となりました。それまでは、「重くて、苦い」のが本格派のビールとされ、トップブランドのビールはこの傾向でした。酒飲みの中年向きのビールが本格派と思われていたのです。
アサヒがスーパードライを発売したときに、競争メーカーのある方は「あんな軽いビールは、売れないだろう」と酷評していました。しかし、当時(1984-85年)は酎ハイブームの直後であり、飲み口の軽い酎ハイになれた若年層は、軽くて苦くないスーパードライの方が飲みやすく、急速に普及しました。

引用:メルマガスタンド[メルマ!]|効く広告活動のヒント-29  ポジショニング-1

アサヒスーパードライは、キリンビールの「お酒の好きな中年向けの、重くて、苦いビール」というポジショニングに対して、アサヒスーパードライは「軽くてあまり苦くない」というポジショニングを
採用して成功したのです。

【事例7】NTTドコモ

[caption id="attachment_5255" align="alignnone" width="500"]三谷⑧ 出典PhotoAC[/caption]

NTTドコモは、2008年に価値観・ライフスタイル別に顧客を4セグメントに細分化し、
それに携帯端末シリーズを当てはめてラインナップを再編成した。具体的には、ファッション・デザイン志向(「スタイル」)、ビジネス機能志向(「スマート」)、映像・ゲーム・エンターテイメント志向(「プライム」)、最新デジタル技術志向(「プロ」)という分類である。そしてそのポジショニングマップが図表-1である。縦軸は「多くの機能を使う」か「通話やメールを中心に使う」という顧客の使い方・目的の分類である。また横軸は「実用的」か「感情・情緒・アクセサリー」という顧客の携帯端末についての意識・デザインということであろう。この2軸で4つの象限に分け、NTTドコモの携帯端末シリーズのポジションを示したのである。

引用:market scope Mizuno's Scape|ポジショニングマップとイノベーション

これは自社商品の住み分けのためにポジショニングの考え方を利用した例です。
「携帯がほしい」と思っているユーザの中にどんな塊があるのか切り分け、(セグメンテーション)
それぞれの塊のニーズを満たせる商品を整理しました。
これによって、まだニーズを満たせていない塊が発見されたり、それぞれの塊に合わせた商品マーケティング施策ができるようになったりました。
それぞれの商品について、ポジショニングがはっきり決まっていると、4Pの施策をスムーズに決めることができます。

4Pについて詳しくは当ブログの下記記事をご参照下さい。
【LISKUL】事例で解説!マーケティングミックス(4P)とは

結論

今回はポジショニング事例と決め方の手順をお伝えしました。
ポジショニングを考える時には、マーケティング戦略の流れに沿っていること(ポジショニングを考える前に市場の特性やニーズを把握し、市場を細分化してユーザの塊を見つけ、ターゲットとする層が
決まっていること)が大切です。
この記事が、ポジショニングの理解の一助となれば幸いです。


コンテンツマーケティング開始10ヶ月で100万UUを実現した手順を公開

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最近、「コンテンツマーケティングやりませんか?」という営業電話がよくかかってきませんか?

Webマーケティング業界では今、コンテンツマーケティングが大ブームです。

外部リンクに頼ったSEOの効果が限定的となり、リスティング広告のクリック単価が上昇している中、次の手段として有望と言われていますが、実際のところは、どうなのだろう…と思っていませんか。

そこで、本記事では、当社が実際に2014年の1月から約10ヶ月の間コンテンツマーケティングに取り組んで体験してきたことを共有します。

一般的な成功事例ではなく、実際に自社で取り組んで失敗を重ねながら取り組んできた実体験をお伝えします。少しでもご参考になれば幸いです。

【結果①】開始10ヶ月で100万UU突破

まずは、結果を先にご覧ください。以下のグラフはご覧頂いているLISKULのUU数の推移です。

開始10ヶ月で累計100万UUを達成することができました。

【2014年1月27日~10月20日のデータ】
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ちなみに、直近の2014年9月はPVが34万UUが22万という結果となっており、当初想定していた以上の集客ができています。

【2014年9月のデータ】
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【結果②】「リスティング広告」でSEO1位※2014年10月27日時点

本記事執筆時点では、「リスティング広告」でGoogle検索するとLISKULの記事が1位に表示されています。

一時的なことかもしれないので、一概に喜べないのですが、リスティング広告を中心にWebマーケティングの支援を生業としている当社にとって「リスティング広告」は最も上位に表示したいキーワードです。

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この他にも、ランディングページで3位、キーワードプランナーで2位など、リスティング広告に関連するキーワードでのSEO上位表示ができています。
※いずれも2014年10月27日時点

 

【結論】サイトのパワーを高めて、質の高い記事を更新する

このような結果を実現した要因としては2つのポイントがあると分析しています。

(1)サイト自体のパワーを高める
(2)質の高い記事を執筆する

この2つのポイントは特に目新しいものでも何でも無く、SEO関係のブログを読めば、どこにでも書いてあることです。
しかし、それを愚直に実施することで、本当にSEOで上位が取れるようになるということを身をもって証明できたことになります。

【よくある質問】なぜSEOに注力したのか?

LISKULではコンテンツマーケティングを実施するのにあたりSEOによる集客に注力しました。

ソーシャルメディアが全盛で「ユーザが検索をしなくなっている」とも言われている中、なぜあえてSEOに注力したのかと疑問に思われるかもしれませんが、理由は簡単です。

せっかく役に立つような記事を書くのであれば数日で見られなくなるよりも、ずっと読んでもらえた方が嬉しいからです。

SEOで上位表示が実現できれば、過去に書いた記事でも検索エンジン経由でトラフィックが集まるので、一度書いてしまえばその後は、順位が下がらなければ安定的にトラフィックが集まります。

しかし、ソーシャルメディアに注力した場合、拡散しても2~3日でトラフィックが無くなってしまうため、賞味期限がとても短くなってしまいます。

したがって、ソーシャルにトラフィックを依存した場合には、毎日更新し続けなければトラフィックを維持することが難しくなります。ソーシャルメディアは「走り続けなければいけない」という覚悟が必要な手法です。

【手法①】サイト自体のパワーを高めるために毎日更新

サイトを立ち上げて最初にやったことは、毎営業日記事を更新することです。
LISKILのドメインは新規に取得したため、ドメインの評価も低く、サイトパワーが全くない状態でスタートしました。

サイトパワーを持つためには、一般的に2つの条件が必要だと言われています。

(1)更新頻度
(2)ナチュラルリンク/ソーシャルシグナルの獲得

そのため、毎日(正確には毎営業日)更新しながら、ある程度ソーシャルでの拡散を狙った記事を執筆していきました。
大半は空振りに終わりましたが、以下の記事が多くの「いいね!」や「リツイート」を獲得することができました。

◆サイト開始~3ヶ月の期間でソーシャルで拡散した記事
【2014年版】Webマーケティングに役立つ無料分析ツール厳選5つ
勝てるバナーレイアウト20選!│レイアウトに悩んだ時の虎の巻

【KPI①】Webマスターツールのクロール数

サイト開始~3ヶ月程度のサイトパワーが弱かった時期にウォッチしていたKPIは、GoogleWebマスターツールのクロール数です。

これも多くのSEO関係の記事などで言及されていますが、1日のクロール頻度が多いと上位表示されやすい傾向にあるようです。以下は立ち上げ当初~3ヶ月程度のクロール頻度の数値です。

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最初は0だったクロール数が、3ヶ月後には100を超えるようになってきました。なかなか目に見える結果の出なかった開始当初は、このクロール頻度の増加が励みとなりました。

そして、6ヶ月を超えた頃のクロール頻度の数値が以下です。

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クロール頻度も1000に近づき、この頃になると、過去更新した記事が、多くのキーワードで上位表示されるようになり、新しく書いた記事もすぐに1ページ目に上がってくるようになりました。

【体制】社内の有志9名を中心に執筆開始

この頃は社内の有志9名を中心に執筆していました。それぞれ担当業務を持ちながら空き時間を見つけて執筆していました。

毎営業日更新していたので、概ね2週間に1記事のペースです。私も主力としてバリバリ記事を書いていたのですが、記事を書いても検索上位に上がってくるわけでもなく、自分の書いた記事が良かったのかどうかもわからず、本当につらい時期でした。

この時期、業務が忙しい中、執筆してくれていた有志社員の皆さんには本当に感謝しています。

【よくある質問②】外部のライターは使っていないの?

LISKULでは外部のライター使っていません。

理由はWebマーケティングの専門知識を持ったライターの方が見つからなかったのと、率直に予算があまりなかったためです。そもそも自社のノウハウを発信することが目的だったので、あまり深く検討もしませんでした。

この後の記事の書き方の説明でも触れますが、やはり専門家が書いた記事なのかどうかは、読者、ひいてはGoogleにも見透かされてしまうのではないかと思っています。

また、当社がリスティング広告のサービスをお客様に提供しているという中、間違ったことやレベルの低い表層的なことを書いてしまうとお客様の信頼を失ってしまう、という事情もありました。元々意図せず結果的に完全内製となりましたが、今となっては内製したからこそ上手く行ったのではないかと考えています。

【手法②】質の高い記事を執筆する

サイトパワーが高まったら、あとは質の高い記事さえ執筆できれば検索結果の上位に記事が上がってきます。

記事の「質」というと定義がなかなか難しいですが、SEOに限定すれば「質」とはGoogleの評価だと言えます。

では、Googleはどういう記事を高く評価するでしょうか。Googleは、「検索しているユーザのニーズに応えている記事」を高く評価していると言われています。そのため、そのキーワードで検索しているユーザが何を求めているのか?を考えて記事を書くようにしています。

例えば、「カスタマージャーニー」で検索しているユーザは、「カスタマージャーニー」という言葉の意味や概念を手っ取り早く理解して、具体的に自社に適用するにはどうしたらいいか、というようなニーズを持っていると想像できます。

そのニーズに応えられるように書いた記事が以下です。

カスタマージャーニーを理解・活用する 3スライド+5サイトまとめ

今読み直すと、わかりにくい点も多い記事ですが、書いた当時は最もよくユーザニーズに応えられており、検索結果も1位表示されていました。
※その後、他のサイトで、もっと良い記事が執筆されたたためか、今現在は順位が下がっています。

【ポイント①】ユーザのニーズを捉えるためには、検索結果を分析する

検索しているユーザのニーズをどのようにして捉えるかというと、現時点の検索結果を参考にします。

今、特定のキーワードで検索して1位に出ている記事やページは、Googleが現時点で最もユーザのニーズに応えていると評価していると想像できます。

もちろん、サイト自体のパワーが圧倒的に高いことが理由で上位表示されていることもあるので、100%ではありません。それでも、上位20位くらいまでに上がっている記事やページを見ていくことで、検索しているユーザがどのような情報を欲しているのか概ね想像することができます。

【ポイント②】レベルの高い専門知識や経験を持った人が、素人にもわかりやすく書く

ユーザのニーズを捉えられたら、それに応えられるように記事を書きます。

その際、その分野に関する専門知識を持った人が素人にもわかるように書くことがベストだと考えています。

専門知識を持って経験も豊富な場合、過去の経験を引用し、事例を交えながら記事を書けるので圧倒的に強いと考えられます。

もし、専門知識があまりない場合でも、本を読みネットで情報を集めて、勉強しながら書くことで知識のなさを埋めています。しかし、その場合、執筆に通常の3倍程度の時間がかかってしまいます。

基本的には自社で持っている独自性のあるノウハウを出し惜しみせず、読み手にとって本当に役に立つことを書いていくことが重要だと考えています。

【ポイント③】売り込みをしない。持論を書かない。

ブログを読んでいる人に「これは企業の売り込みだ!都合のよいことばかり書いている!」と思われたら、信頼を失いニーズに十分に応えることが難しくなります。

そのため、記事では、自社の商品やサービスの売り込みはせず、100%ユーザのニーズに応えられるように書きます。

また、書いているうちに、自分の意見や持論を書き始めていることが多いのですが、それもNGです。

読み手は持論が聞きたいのではなく、自分の関心事が知りたいのです。運良く持論と関心事が一致すれば良いのですが、なかなか一致することはありません。その一方で記事の内容には独自性が求められます。このあたりのバランスがいつも頭を悩ますポイントです。

上記3つのポイントを押さえ、検索しているユーザのニーズに100%応えようとしながら記事を書いています。

【よくある質問③】コンテンツマーケティングのサービスはやらないの?

当社がリスティング広告を中心にネットマーケティング支援を提供していることもあり、コンテンツマーケティングに興味のあるお客様から数多くご相談を頂きます。

お取引のあるクライアント担当者の方からのご相談やご質問を無償で受けていますが、現段階では対価をもらう形でのサービスは実施していません。

理由は2つです。
(1)クライアントのサービスの専門家で無いため、良い記事が書けないし、評価することもできない
(2)ここに書いてあるノウハウが全てであり、他に説明することがない

せっかく結果が出て、ノウハウも蓄積されているのですが、ノウハウが蓄積されればされるほど、専門性が高くなければ良い記事が書けないとい現実を体験しているため、専門外の分野の監修をすることが非現実的という確信を持ちつつあります。

では、業種やサービスに依存しない部分の研修などのサービスを提供したらどうか、という意見もあるのですが、上記に書いてあることが全てであり、話すことがありません。

どちらかというとノウハウよりも、記事を愚直に執筆するなどの実行面がハードで、いかに実行をやり抜くかという体制や意志が重要だと考えています。

また、手がけているコンテンツマーケティングが自社の1サンプルしかないため、汎用性のあるノウハウかどうかも分からない状態であること。

実績が出ているのはあくまでSEOを中心とした集客部分でしかないため、責任を持ってコンテンツマーケティングというサービスを提供することが難しいと判断しています。

※現段階では、LISKULにスポンサード・コンテンツという形で、Webマーケティングに関連するサービスを提供している同業者の専門家の方にLISKULに記事を書いていただくというサービスのみ提供しています。
しばらく無料で提供していますので、ご興味のあるWebマーケティング関連企業の方はお問い合わせください。

【まとめ】手法は簡単。実行が難しいのがコンテンツマーケティング

いかがでしたでしょうか。

書いてある手法は、すでにSEOやコンテンツマーケティングのブログなどで数多く語られていることばかりです。目新しいものは1つもありません。

しかし、質の高い記事を執筆し、更新し続けることは想像以上に大変でした。もちろん、当社の取り組みが唯一の正解というわけではないので、もう少し楽に成功する方法もあるかもしれません。

当社の取り組みが少しでも参考になれば幸いです。

フリーミアムの勘所が5分でわかる!【成功事例6選と失敗事例2選付き】

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新規事業を立ち上げる、もしくは立ち上げたい方にとってどうやってその事業をマネタイズするかは、非常に難しい問題です。数あるビジネスモデルの中で、Webサービスを提供する企業を中心に採用されているのが、フリーミアムです。

多くのサービスで採用されているフリーミアムですが、取り入れたことによって成功した企業も失敗した企業もあります。

本記事ではフリーミアムモデルを採用してマネタイズに成功した企業を6つ、失敗した企業を2つ取り上げ、皆様のフリーミアムについての理解を深めて頂きたいと思います。
今回ご紹介する企業の中には、日本未進出・進出準備中のものもあります。よその記事では読めない事例となっていますので、是非最後までお付き合いくださいませ。

1. フリーミアムとは

はじめにフリーミアムについて簡単に解説します。フリーミアムとは、基本的なサービスを無料で提供し、場合によっては広告収入で支えつつ、特別な機能やカスタマイズされた付加価値サービスを無償で提供するというものです。主にWebサービスやソフトウェア、コンテンツのような、無料で提供するコストがゼロに近い、Web上にて提供できるサービスで採用されているビジネスモデルです。

「フリーミアム」という言葉は、「フリー(無料)」と「プレミアム(割増)」を合わせた造語であり、米国のベンチャー投資家フレッド・ウィルソンがジャリド・ルーキンの発案をもとに提唱しました。

フリーミアム関連の本で一番有名なのが、『Free: The Future of a Radical Price』(邦題:フリー<無料>からお金を生み出す新戦略(NHK出版))です。本記事を読んでさらに知りたくなった方は、ぜひ読んでみることをお勧めします。

2. フリーミアムの成功事例6選

・Evernote プロダクトを極限まで良くすることがカギ!
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引用:EVERNOTE

ドキュメント保存・共有のサービスはEvernoteは、サービス自体をひたすら改善することによってフリーミアムを成功させた企業です。CEOフィル・リービンが「"I didn't want a clever business model." (以下 筆者訳:ずる賢いビジネスモデルなんていらなかった」、「 "I wanted a clever product. I wanted that product to reach hundreds of millions of people. And I wanted 99% of them to be using it for free."(以下 筆者訳:私が欲しいのはユーザーがいやでも使いたくなるようなプロダクトが欲しかった。
私は何百万人もの人々に使われるプロダクトが欲しかった。そしてその99%の人たちに無料でプロダクトを使ってもらいたかった)」と言っているように、EvernoteはSEOやSEM、インセンティブを使ったマーケティングを一切やっておらず、口コミだけで広がったサービスです。

Evernoteの無料プランの利用を開始したユーザーのうち、30日後に有料プランに変更する率が0.5%、6か月で1%、2年後に6%になるそうです。このデータから、いかにプロダクトが素晴らしく、フリーミアムの成功の要因になっているかがわかります。

【参考】
GIGAOM┃Case Studies in Freemium: Pandora, Dropbox, Evernote, Automattic and MailChimp
Fast Company┃EVERNOTE CEO PHIL LIBIN'S 3 STEPS TO "FREEMIUM" SUCCESS
GrowthHackers┃Evernote – The $0 Growth Engine

・Dropbox フリーミアムは無料プランにかかるコストが全て!

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引用:ドロップボックス

個人向けストレージサービスとしてその名を知られるDropboxは、ユーザーにストレージの増量のインセンティブを無料で与えることによって、フリーミアムモデルで成功しました。しかし成功までには数々の失敗と挑戦があったようです。

Dropboxのフリーミアムは当初うまくいっていませんでした。はじめは検索型連動広告を活用してユーザーの獲得を行っていましたが、高いコストをかけてユーザーを獲得しているのにもかかわらず、有料プランを利用するユーザーを獲得できていませんでした。

そこで検索連動型広告でのユーザー獲得を諦め、既存のユーザーに対して「新規ユーザーを紹介してくれたら、ストレージの容量を無料で増やしますよ」というプロモーションを実施したところ、ユーザーを爆発的に増やすことに成功しました。そして、それらのユーザーの中でサービスを気に入ったユーザーが有料プランにアップグレードするという現象が起こり始め、フリーミアムで成功した企業と世間でいわれるようにまでなりました。

これらの経験を経て創業者でCEOのドゥルー・ハウストン氏はフリーミアムを賭博(a numbers game)と形容し、「“So the big lesson there is if you adopt a freemium business model your marketing cost is the free users.” (以下 筆者訳:もしフリーミアムを導入する場合、そのマーケティングにかかるコストはフリープランを使うユーザーであることを学んだ)」と述べており、いかにフリープランの運営にかかるコストを抑えられるかがフリーミアムのカギであることを強調しています。

【参考】
GIGAOM┃Case Studies in Freemium: Pandora, Dropbox, Evernote, Automattic and MailChimp
THE LEAN STARTUP┃CASE STUDIES

・New York Times 無料記事の本数制限が巧み!

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引用:NY Times

かの有名なNew York Timesもフリーミアムを取り入れ成功しているといわれています。New York Timesのフリーミアムのモデルはペイウォールと呼ばれていて、月に10記事まで無料で閲覧できて、それ以上読みたい場合はお金を払わなければいけないというようなものです。メディア業界が広告によるマネタイズに頼るところが多い中、New York Timesのでの成功は画期的といわれています。

2011年にペイウォールを始めた際、無料記事の本数は20本だったそうですが、購読者数が伸び悩んだため、10本に変更したそうです。以降、順調に購読者数が伸びるようになり、2013年12月時点で有料の購読者が76万人までに増えたそうです。

どれくらいまで無料でサービスを提供するかを決めるのは非常に難しいですが、このNew York Timesの例のように、ユーザーの反応を見ながら、フリーミアムの内容を調整するのも一つのやり方です。

【参考】
Harvard Business Review┃Making “Freemium” Work
FREEMIUM.ORG┃New York Times

・Spotify デバイスによる制限が成功の決め手!

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日本には未上陸ですが、海外で大人気の音楽ストリーミング配信サービスSpotifyも、フリーミアムで成功しています。成功の要因は、スマホで利用する際の機能を巧みな制限にあります。

制限の例として、自分が聴きたいアルバムを指定して聴けなかったり(聞きたい曲が入っているプレイリスト等は聴けるそうです)、オフラインで聴けなかったりというのがあります。特定のアーティストやバンドのファンという音楽が大好きな人たちは、この制限に我慢ならず、有料プランに移行するようです。

2014年11月時点で、1,200万人以上のユーザーが有料会員で、その大多数は27歳以下だそうです。おそらくそのほとんどがスマホをメインにサービスを使っていると考えられるため、Spotifyのデバイスによる機能制限の戦略はうまくいっているといえます。

【参考】
MASHABLE┃Spotify's Free Mobile Offering: Everything You Need to Know
Billboard┃The Good and the Bad of Spotify Founder Daniel Ek's Streaming Defense
Techcrunch┃Spotify Introduces Family Plan, Starting At $14.99 Per Month For Two Members

・Udacity 市場での価格が高いものを無料にすることで成功!

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引用:UDACITY

Udacityは、最近日本にも進出してきている注目のオンライン教育のプラットフォームです。シリコンバレーの企業、シリコンバレーの起業家、有名大学教授が協力してつくったテック系の授業(プログラミング、アプリ制作、データサイエンティスト、人工知能等、多種多様)をネットさえあればいつでも学べます。

Udacityのフリーミアムの成功要因は、サービス自体にあるといえます。一般的にテック系の教育を正式な教育機関で受けるにはかなりの費用を要しますが、Udacityでは無料で学べるということで、圧倒的な数のユーザーを獲得しているようです。

そんな彼らのマネタイズ方法は、ユーザーに各コースの修了証明書の発行です。ただのコースの修了証明書ならいマネタイズに成功することは難しいかもしれませんが、シリコンバレーのブランドと圧倒的な数の無料ユーザーを獲得することによってマネタイズに成功しています。

【参考】
FORTUNE┃In conversation with: Sebastian Thrun, CEO, Udacity
Wikipedia┃Udaciy
Udacity

・MailChimp 無料ユーザーと有料ユーザーの割合は10:1

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引用:MailChimp

MailChimpは海外で有名なメール配信サービスで、フリーミアムを取り入れています。フリーミアム導入から1年間で30,000人の新規の無料プランユーザーと、4,000人の有料プランのユーザーを毎月獲得したそうです。共同創業者のベン氏によると、有料ユーザーと無料ユーザーの比率は10:1だそうです。

もともとのこの数字はベン氏がはじき出したものではなく、フリーミアムを取り入れたあらゆるビジネスを研究した人が出した数字だそうですが、MailChimpの無料・有料の会員比率もこの例外ではないそうです。

ベン氏曰く、フリーミアムを成功させるには、フリーミアムをやらずとも、お金を出してサービスを買ってくれるユーザーをたくさん増やすことが肝心だそうです。理由としては、フリーミアムにしてもユーザーが有料でサービスを使ってくれる保証はなく、フリーミアムでマネタイズをしようともがいているうちは、誰かに(VC等に)お金を借りなければならない状況になってしまうからだそうです。

先程の10:1の法則でいうと、1にあたる有料会員がフリーミアム導入前にどれくらいいるかが成功するかどうかが鍵のようです。

ちなみにMailChimpは創業時(2001年)から2009年まではフリーミアムを導入していませんでした。導入までは、値段に関してのABテストを何度も何度も繰り返しつつ、有料の会員を増やしていったそうです。

【参考】
MailChimp┃Going Freemium: One Year Later
Venture Beat┃MailChimp's hard lesson in freemium business model: spammers love it
Inc┃interview with Ben Chestnut, the CEO of MailChimp

3. フリーミアムの失敗事例2選

・PANDORA 有料プランをうまく差別化できず失敗①

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引用:Pandora (日本では利用不可)

アメリカで人気のオンラインパーソナルラジオサービスであるPandraは、フリーミアムでうまくいかなかった例としてよく取り上げられます。当初、一ヶ月36ドルで10時間のストリーミングが無料というフリーミアムのサービスでしたがうまくいきませんでした。その後、いくつかのフリーミアムモデルを試したそうですが、あまりうまくいかなかったそうです。

最終的には、ストリーミングの時間制限をとりはらい、基本的なサービスは全て無料にして、広告からに収入を得るモデルに切り替えました。有料会員は全体のユーザーの1%以下に落ちてしまったものの、ページビュー数が圧倒的に多く、広告収入が入るため、ビジネスはうまくいっているようです。

・Chargify LLC有料プランをうまく差別化できず失敗②

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引用:Chargify

アメリカで支払い請求管理ソフトウェアを生産・販売するChargify LLC はであり、フリーミアムを取り入れ、中小企業をターゲットとしてサービスを提供し始めました。フリーミアムの内容としては、50人以上の顧客に請求書を送付する場合に課金がされるというものでした。しかしながら、ユーザーが有料プランを使うことはなく、1年も経たずに破産の道をたどり始めたそうです。

結局、無料プランをなくし(デベロッパー向けの無料プランはあり)、料金プランの数をたくさん増やし、どのような規模感の企業に対しても課金をする仕組みにしました。もともと製品自体が良いもののため、ユーザーも離れることはなく、現在は順調にビジネスをしているそうです。

【参考】
Wall Street Journal┃When Freemium Fails

4. 事例の分析

成功事例と失敗事例を合計8つ見てきましたが、フリーミアムを検討する際、下記の3つのことを考えなければいけないようです。
①サービス・プロダクトに関する市場
②無料プラン運用のコスト
③有料プランと無料プランの差別化

①に関しては、サービス・プロダクトに関して市場ができていない、もしくは市場の黎明期であるかを見極めるということです。市場ができていない場合、フリーミアムをやる意義はかなりあると思われます。

②に関してですが、フリーミアムを導入した場合、有料会員がある程度増えてお金を落としてくれるようになるまで、無料プランを運用し続ける資金力があるかということです。

最後に③ですが、当たり前ですが、有料プランと無料プランの明確な差別化はなされているかということです。無料プランで事足りてしまう場合、ユーザーは有料プランを使いません。ただ無料プランを制限しすぎると、ユーザーが離れていってしまいますので、トライアンドエラーを繰り返して最適な差別化をする必要があります。

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。フリーミアムの全体像と要所がご理解できましたでしょうか。新規事業を立ち上げる、もしくは立ち上げを検討中の方に少しでもこの記事がお役に立てば幸いです。

キャッチコピー作りで参考にしたい、ノウハウ記事17選+テクニックまとめ

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新商品の発売等のために、ターゲットに響くセンスのいいキャッチコピーを作ろうとしたが、アイディアが出ず煮詰まってしまった…なんてことありませんか?

今回は、そんな状況で役立つ、キャッチコピーに関するノウハウ記事18選と、そのテクニックのまとめをご紹介します。

キャッチコピーを1から全て自分で考えるよりも、自身の状況に近い例を参考にして作成した方が、より効率良く、かつターゲットに刺さるコピーを作ることができます。
人気商品を生むようなキャッチコピー作りに、この記事を活かしていただければ幸いです。

専門家にWEB販促の相談をする(無料)/WEB販促の窓口

※本記事はニフティ株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。 ※本記事は2014年12月10日に公開された記事をLISKUL編集部にて再編集したものです。

キャッチコピーに関するノウハウ記事18選

バカ売れキャッチコピーをサクサク作れる
プロ直伝の4つのテクニック

http://bazubu.com/headline-4rules-12819.html
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▼参考にしたいテクニック

1.今すぐにあなたの商品を必要としている人をターゲットにする
2.数字で具体性を追加する
- 結果に対する具体性 -やるべき事に対する具体性
3.簡便性を追加する
- 実践が簡単な商品は簡単さを伝える
-実践に努力が必要な商品は脱落を防ぐためのアフターフォローの充実を伝える

伝わるキャッチコピー 16の法則

http://www.ex-ma.com/blog/archives/741
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▼参考にしたいテクニック

16:知らないことを教えてあげるの法則
人間は、知らないことを知りたいという好奇心があります。
だから「知っていました?」と問いかける、反応が良くなることが多い。

「知っていました? ~」
「ご存知ですか? ~」
「知っていました? 実印は親から子へ送るものなのです」

キャッチコピーの基本型30

http://bazubu.com/30headline-12.html
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▼参考にしたいテクニック

型3.「新」から始める
新登場、暑い季節にピッタリの清涼飲料水
新しい投資法
新型のオフィス用コピー機

型4.「いま、さあ、ついに」から始める
いまなら、人を虜にするコミュニケーション術が学べます
ついに、ストリーミング配信に対応
さあ、今すぐ受験の準備をしよう

※チェック!
例えば、型3の新情報と組み合わせると下記のような効果的なキャッチコピーを作ることができる。
“ついに出た勉強法!難関大学合格のための新シリーズ”

「買う」「買わない」は一瞬で決まる!?
売上を何倍にもするキャッチコピーの黄金法則

http://diamond.jp/articles/-/8820
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▼参考にしたいテクニック

読ませるポイントは、「箇条書き」

箇条書きにすることで他店との違いが一瞬でわかり、興味がある人はもう少し読んでみようという気になります。そして、読んでもらえれば商品の良さがしっかりと伝わるので購入する人が増えるのです。

世の中、多くの広告で溢れかえってします。ちょっとしたことですが、この「パッ」と見て他店との違いがわかるかわからないかで、売上は大きく変わってくるのです。

今すぐ反応率の上がる11種類のキャッチコピー

http://self-power.info/blog/copy-writing-77.html
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▼参考にしたいテクニック

5.もう一押し

人は誰でも、自分の悩みを解決したいと願っています。
しかし、「どうせダメだよ」と心の中で諦めている部分も少なからずあります。
ネガティブな感情を持っている人も多いんですね。
そういった人に対して、背中を押してあげる一言は重要です。

【具体例】
「確実に痩せられます。たとえ、お腹いっぱい食べたとしても」
「会話上手になれる。たとえ、人見知りであっても」
「たとえ、●●だったとしても」という文言があれば、自分にも出来るかもという期待から、興味を持たれる可能性が高くなります。

反応を取れるキャッチコピーの作り方|
効果実証済みの7つのルール

http://bazubu.com/catch7rules-29.html
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▼参考にしたいテクニック

2.得になることと好奇心を組み合わせること

多くの場合、「得になる」型のキャッチコピーに、好奇心を刺激する要素を組み合わせることで、より魅力的なキャッチコピーになる。

例えば、
“こんなちょっと変わった方法であっさり宅建に合格しました”
“毎月3万円余分なお金を手に入れるためにやったこと”

のようなキャッチコピーは、単純に「宅建に合格する方法」や「毎月3万円稼ぐ方法」よりも高い反応を得ることができる。

好奇心だけを刺激することを狙ったキャッチコピーは数多く見られるが、好奇心だけで十分効果的なキャッチコピーができることは滅多にないと覚えておこう。

驚くほど売れるキャッチコピー事例集13

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20140414-00034463/
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▼参考にしたいテクニック

●「まだあきらめる必要はありません」
→ 「増税後でもまだあきらめる必要はありません」のように使います。「……え? 何だろう?」と相手の気付きを誘発します。「まだ間に合う~」と変形もできます。

キャッチコピー力の基本
「ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック」

http://mame-tanku.com/archives/55524977.html
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▼参考にしたいテクニック

マジックワードを使う

書籍などでは売れる本に付いてる魔法の言葉があります。これを付けたら確実に売れるというわけでもありませんが、読者として「おもしろそう!」という印象を与える魔法の言葉です。

①人生を変える
例「たった1分で人生が変わる魔法の片付け術」
②運命を変える
例「運命を変える技術」
③○○だけで××
例「巻くだけダイエット」
④魔法
例「2週間で一生が変わる魔法のの言葉」
⑤奇跡
例「奇跡のリンゴ」

客層をイメージして、キャッチコピーを作る |
売れるネットショップの法則41

http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/06/20/9642
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▼参考にしたいテクニック

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要注意?!全く売れないキャッチコピーに共通する
5つの特徴と解決法

http://bazubu.com/killheadline-1137.html
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▼参考にしたいテクニック

3.ベネフィットを伝えていない

ベネフィットとは、あなたの商品やサービスを使った際に、顧客が得られる未来だ。そして、「反応を取れるキャッチコピーの作り方」でもお話したように、顧客が得られるベネフィットを全面に押し出したキャッチコピーは、非常に高い効果を見込める。

しかし、実際は、商品の特徴ばかりを伝えていて、ベネフィットを伝えていないキャッチコピーが非常に多い。キャッチコピーの中では、ベネフィットを顧客視点で伝える必要がある。

例えば、以前、ある営業研修サービスのキャッチコピーで、

「20年の信頼と実績」

というものがあった。

これでは、サービスのベネフィットが伝わらないことはお分かりだろう。顧客は、その会社が何年続いているかについて、興味もないし知りたいとも思わない。それよりも、「自分がそのサービスを受けたら、どうなるのか?」に関心がある。

従って、例えば、

「受講者の年収が21%上がった営業研修サービス」

というキャッチコピーの方がよっぽどターゲットの興味を惹く。また、先ほどお話した、人の根源的な痛みである「無能」を解消し、自信という快楽を得るというところまで想像できる。

大切なことなので繰り返すが、顧客が求めているのは、商品の特徴ではない、その商品を得ることによって、手に入れることができる未来だ。

クリックさせるキャッチコピーの作り方

http://directorblog.jp/archives/51094076.html
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▼参考にしたいテクニック

3.「カタクリコ」を使う
「ゾクゾク」とか「ジャンジャン」とか「シンシン」などのように、カタカナの繰り返し言葉(私はこれを”カタクリコ”と呼んでいます)を入れましょう。

・使用前:
あなたに合った求人が、見つかる!

・使用後:
あなたに合った求人が、ドンドン見つかる!

使用後の「ドンドン」という言葉を見た時、ほんの少し惹きこまれませんでしたか?
カタカナの繰り返し言葉(カタクリコ)が目に入った瞬間、その言葉から連想される音やイメージが頭の中で展開されて、見た人の心をググっと掴んでくれます。

有名事例に学ぶ人の心を動かすための
「キャッチコピー」の書き方

http://liginc.co.jp/life/useful-info/116968
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▼参考にしたいテクニック

よりよいキャッチコピーを書くためにおすすめの習慣

CMやビルの広告、駅貼りなど、私たちの生活の周りには多くの広告があふれています。
よりよいキャッチコピーを書くためのおすすめの習慣は、そういった目に留まったキャッチコピーを「見分ける」ということです。
もちろん主観で構いません。「あ、いいな」と思ったのであれば なぜそれをいいなと感じたのか。なんだかピンとこないなぁと感じたのであれば、なぜそう感じたのか。率直な自分の感想に対して、裏付けをとってみてださい。その習慣がキャッチコピーを書く力につながります。

広告コピーにひそむ心理学

http://designaholic.cc/2010/11/post-29.html
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▼参考にしたいテクニック

シャルパンティエ効果
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鉄10kgと綿10kgはどちらが重く感じるでしょうか。当然どちらも10kgなので重さは一緒なんですが、鉄のほうが重く感じませんか。このように同じ重さのものでも、イメージによって軽い・重いという判断が変わってしまうような心理現象を「シャルパンティエ効果」といいます。

ここでは「レモン100個分のビタミンC」と言っています。ビタミンC豊富なレモン100個分もあるんだと言われるととても多いと感じますよね。仮にビタミンC2,000mgと言われたとしたら多いか少ないかピンとこないのではないでしょうか。

有名なコマーシャルの「100人乗っても大丈夫!」もこの効果です。「耐重量10,000kgです」というよりも丈夫さが伝わりますよね。

検証済み!効果的なキャッチコピーを書く
31の型のチェックリスト。

http://mame-tanku.com/archives/55525433.html
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▼参考にしたいテクニック

31.ベネフィット(利益)を事実と数字で伝える。

安い!スマホ2回充電、Panasonic製充電器がAmazonセールで3800円で買える。
このカレールーは通常の他者製品と同価格ですが、カロリーが約50%OFFです。
たった1500円であなたの耳は英語耳。

訴求ポイントからタイトル・説明文を作る(前編)

http://web-tan.forum.impressrd.jp/yahooads/2008/06/24/3265
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▼参考にしたいテクニック

訴求ポイントの7つのタイプ
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訴求ポイントからタイトル・説明文を作る(後編)

http://web-tan.forum.impressrd.jp/yahooads/2008/06/27/3266
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▼参考にしたいテクニック

D. トレンド型

「トレンド型」は、流行っていたり話題になっていたりするアイテムをアピールする場合などに使用できます。

旅行代理店
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ここでは、「世界が注目する」や「人気ランク1位」という言葉が「流行になっている」というイメージを与えています。

誰でも最短かつ確実に売れる
コピーライターになるための10の方法

http://bazubu.com/10stepscr-1097.html
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▼参考にしたいテクニック

この10の秘訣を見て、「その通り!」と膝を叩いた方もいれば、単純過ぎて拍子抜けしてしまった方もいることだろう。しかし、8割の人間は、何をするにしても知識やテクニックばかりを求めて、肝心の「実践」をしない。

そう、本当の実力は「実践」以外に伸びる道はない。

クリエイティブに落とし込む際には伝わりやすさに注意しましょう

ここまでどのようにして強いキャッチコピーを作るのかについてご紹介させていただきましたが、「どのように伝えるのか」という視覚的要素を意識することも非常に重要です。 最近では、無料で自分に合った制作会社を探せるサービスもあります。クリエイティブを作る際には過去実績を確認し、あなたが顧客に伝えたいメッセージやイメージを形に落とし込める制作会社を選びましょう。 参考:法人企業向けWEB制作会社を無料で相談仲介/WEB販促の窓口

【おまけ】キャッチコピー集サイト・記事 8選

以下では、キャッチコピーの例が多く紹介されている8つのサイトや記事をご紹介します。

キャッチコピー作成時には、コピー作りのノウハウと併せて、過去の成功事例も参考にしてみてください。

キャッチコピー 集めました。

http://catchcopy.make1.jp/
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保存版【マーケティング担当必見!
大手企業キャッチコピーまとめ50選】

http://ec-cube.ec-orange.jp/blogs/?p=4561
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センスを感じる企業のキャッチコピー

http://matome.naver.jp/odai/2135672763438036501
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グッと来るキャッチコピー

http://matome.naver.jp/odai/2133483877991388501
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人生の教訓にしたい名言・キャッチコピー100選

http://matome.naver.jp/odai/2134561886553307001
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WEBサービスやアプリサイトを作るときに参考にしたい
WEBデザインとキャッチコピー

http://matome.naver.jp/odai/2134648401326259101
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専門家にWEB販促の相談をする(無料)/WEB販促の窓口

結論

キャッチコピーに関するノウハウ記事18選と、そのテクニックまとめは、いかがでしたでしょうか?
コピー作りのノウハウや成功事例を参考にして、ヒット商品を生み出すようなキャッチコピーを作成してみてください。

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フロントエンド商品とバックエンド商品|具体例と活用法

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「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」という言葉をご存知でしょうか?
マーケティングにおける重要な考え方で、特にWebマーケティングを実施する上では、欠かせない考え方です。

本記事では、「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」について、具体例を用いてできる限りわかりやすく解説し、Webマーケティングで成功につなげる活用方法についてご説明致します。

※本記事は無料Ebook「リスティング広告スタートアップガイド」の一部を抜粋・編集した記事になります

「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」とは?

フロントエンド商品とは、「集客商品」で、バックエンド商品は「本命商品」です。 買ってもらいやすい、集客商品を一度買ってもらい、価値を感じてもらった後に、利幅の大きい本命商品を紹介し買ってもらう、というマーケティング手法です。
有名な例としては、居酒屋のランチがフロントエンド商品で、夜の飲み会はバックエンド商品、という関係です。

特にWebマーケティングでは、フロントエンド商品の購入の際に顧客情報が得られるため、バックエンド商品の告知がしやすいことから、特に重要視されています。

(例)フロントエンド商品とバックエンド商品
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(参考)2ステップマーケティング
ECの世界では有名な、「2ステップマーケティング」も「フロントエンド商品・バックエンド商品」と同じ考え方です。まずは、980円の「お試しセット」や「無料サンプル」をご利用いただき、その後のフォローで本商品や定期購入に結びつける手法です。

2ステップにして最初のゴールを手前にしてハードルを下げることで、コンバージョンのボリュームが出るため、結果を見ながら改善することが容易になります。
一方で、ハードルを下げすぎると、その後の「引き上げ」、実ビジネスにつなげるための歩留まりが悪くなりますので、よいバランスを見つけることが重要です。

中小・ベンチャー企業こそ「フロントエンド商品設計」を!

中小・ベンチャー企業は、商品・サービスのブランド力が弱いため、指名買いを得ることは難しいことが大半です。 また競合他社との比較にさらされても、なかなか安心感や信頼感が得られず、ユーザに選んでもらいづらいというハンデを常に負っています。

検索連動型広告を例にとってみても、社名やブランド名での指名検索が少なく、一般キーワードでの比較にも弱いという状態では、漫然と広告を実施しても当然苦戦します。

そこで、Webマーケで成功している多くの中小・ベンチャー企業は競争に勝つために、ちょっとした工夫をしています。それが、「フロントエンド商品」の設計なのです。

フロントエンド商品を設定することのメリット・デメリット

では、Webマーケティングにおいて、フロントエンド商品を設計するメリット・デメリットについて見て行きましょう。
結論から言うとメリットの方が大きいため、必ずフロントエンド商品を設計すべきと言えます。

メリット

  • ハードルの低いゴールを設定することで、見込み顧客との接点を持ちやすい
  • コンバージョンの絶対数が増えることで、「運用による改善」が早く実施しやすい
  • 改善すべき対象を従量でコストのかかる広告による誘導から、固定コストで対応できるメールなどに一部シフトさせることで、広告依存度を下げられる
  • 一度接点を持った顧客リストはこちらから継続的にアプローチできる資産になる
  • バックエンド商品の販促費用と割り切ることで、より高い獲得単価を狙えるため、単品で採算管理している競合よりも強気の広告出稿ができる
  • バックエンド商品よりも前段階のニーズを持ったユーザに受け入れてもらうことで、競合との比較競争にさらされる前にコミュニケーションを取ることができる

デメリット

  • 最初からバックエンド商品を買ってもらうのに比べて、仕組みの整備や準備などに手間がかかる
  • バックエンド商品を買うモチベーションで流入したユーザが、フロントエンド商品に流れてしまった場合、モチベーションの高いタイミングを逸する可能性がある

フロントエンド商品を決める・設計する

メリット・デメリットを理解したら、フロントエンド商品を決めるプロセスに移ります。もし、フロントエンド商品がない場合には新たに設計していきましょう。

複数の商品を取り扱っているECサイトなどの場合には、特に数が売れている商品がフロントエンド商品の候補です。リピート購入につなげるフォロー体制が整っているのであれば、思い切って値下げする、特典をつけるなど、フロントエンド商品としての魅力を強化しましょう。
また、単一の商品、サービスを取り扱っている場合にも、お試しセットや無料の資料請求など、競合他社と比べてより魅力的なフロントエンド商品を作って置くと、より有利にWebマーケティングやリスティング広告を展開することができます。

BtoBビジネスや通学制のスクールなど資料請求で見込み顧客を獲得している場合は、無料で提供している資料自体がフロントエンド商品となります。その場合には、単に「資料請求」と記載するのではなく、「ノウハウ満載のパンフレットを無料プレゼント中」と記載することで、より魅力的なフロントエンド商品に変身します。

フロントエンド商品は必ず
バックエンド商品へのつなぎを考えること

魅力的なフロントエンド商品にこだわるあまり、バックエンド商品と関連性や連携性がなくなり、フロントエンド購入者が、バックエンド購入に至らなければ本末転倒です。

例えば、フロントエンド商品として「ペットボトルの水を格安で販売」し、バックエンドで「高級ホテルの宿泊」を売ろうとしても、売れる可能性はかなり低いと言えます。

フロントエンド商品はバックエンド商品を買う人のモチベーションの前段階にあるニーズにしっかりと応える商品にすることを忘れないようにしましょう。

フロントエンド商品はまずは絞って考えよう

特に、複数の商品を取り扱っている場合には、ニーズやバックエンド商品に応じて、複数のフロントエンド商品があることも多いかと思います。 フロントエンド商品がニーズ別に複数あれば、その分リーチできる見込み顧客の幅も増えるので良いことです。

ただ、最初は必ずフロントエンド商品をひとつに絞って実施してください。まずはひとつの商品・サービスを徹底的に攻略することが、Webマーケティングやネット広告を成功させるための近道です。

まとめ:フロントエンド商品を中心とした設計がWebマーケティングのカギ

いかがでしょうか?

フロントエンド商品・バックエンド商品という考え方自体は古くからあるマーケティングの王道的なものです。

その王道の考え方が、Webマーケティングと非常に親和性が高く、有効であることはEC業界など限られた一部でしか知られていません。

ぜひ、この考え方を取り入れてWebマーケティングを成功させてください。

なお、本記事の内容は、無料Ebook「リスティング広告スタートアップガイド」より抜粋したものです。「リスティング広告スタートアップガイド」では、リスティング広告の小手先のテクニックだけではなく、リスティング広告以前の上流の考え方も数多く紹介しています。

もし、ご興味をお持ち頂けたら、以下のページより無料でダウンロードできますので、ぜひ入手してお読みください。

【無料Ebook】リスティング広告スタートアップガイド

また、フロントエンド商品はホームページでの集客とも相性がいいです。ホームページを持っている・ホームページでの集客を考えている方は、以下の記事も参考にしてみてはいかがでしょうか。 【ホームページ集客】6つの失敗原因と成功の秘訣&自社に合った集客方法の選び方

Webマーケ業界内定者のためのベスト記事46選

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来年4月からWebマーケティング業界に入ろうとしている皆さん!そろそろ入社後のことを考え始めている頃ではないでしょうか?
2014年のWEBマーケティング業界の話題やニュースをしっかりとおさえておかなければ、話題についていけなくなってしまうかもしれません。

今回は、2014年に話題になった最低限の知識として絶対に読んでおくべきWEBマーケティング関連の記事を総まとめ致しました。

筆者は2014年も休日を含めて毎日WEBマーケティング業界のニュースを追ってきました。
また今回の記事執筆に向けてtwitter、facebook、はてなブックマークで話題になった記事を全て洗い出しましたので、本記事を読めば、来る2015年入社に備えて、2014年の話題・トレンドをしっかりとおさえられるのではないかと思います。
▼目次
WEBマーケティングに必要な知識とは?
マーケティング
SEO・SEM
Eコマース
アクセス解析・統計
デザイン
素材系
ライティング
HTML/CSS
WordPress
スマホ
ソーシャルメディア
サービス・ツール
その他

WEBマーケティングに必要な知識とは?

WebマーケティングはWebサイトを応用したマーケティング活動のことです。
マーケティング手法の知識や情報だけではなく、Webページのデザイン・制作、最近のITトレンドについても知っておく必要があります。それらを踏まえて、下記にWEBマーケターの仕事が捗る記事をまとめました。

マーケティング


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▼MarkeHack┃無料でダウンロードできるマーケティング資料【おすすめ12選】
重要度:★★★★☆
ツイート数:231 いいね数:111 はてブ数:692

マーケティング会社や代理店のノウハウがつまった資料がダウンロードできるサイトをまとめています。
高いクオリティの資料ばかりでマーケティング初心者にピッタリです。特にバズ部式コンテンツマーケティングは必見です。

▼LISKUL┃顧客視点とお客様の声は違う!?マーケティングの成功9事例
重要度:★★★★★
ツイート数:177 いいね数:3065 はてブ数:68
マーケティングにおいて最も重要な事は、「顧客視点」を正しく理解することです。マーケティング成功事例付きの記事のため、取っ付き易いはずです。

▼LISKUL┃【永久保存】Webマーケティングに役立つ心理学用語36選
重要度:★★★☆☆
ツイート数:430 いいね数:585 はてブ数:577

マーケティングと心理学は密接に関わっています。この記事はユーザ心理を理解する上で重要な概念が網羅されています。

▼LISKUL┃新入社員必見!Webマーケティング業界で最初に使う略語20選【2014年版】
重要度:★★★★☆
ツイート数:431 いいね数:1100 はてブ数:751

Webマーケティング業界においてわかりにくいアルファベット略語をわかりやすく簡潔にまとめています。少ない労力で重要な用語を理解できます。

▼CAREER HACK┃「クックパッドをメジャーに!」のために初代広報担当がやったこと
重要度:★★☆☆☆
ツイート数:603 いいね数:3283 はてブ数:587

クックパッドの広報の立ち上げから成功までのエピソードを知れます。広報や宣伝活動のベンチマークとしてとてもいい事例です。

SEO・SEM

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▼MARS DESIGN┃Web制作時にSEO対策の基本として必ず抑えておきたい、HTMLの改善点を見つけるツール7選
重要度:★★★☆☆
ツイート数:184 いいね数:90 はてブ数:470

SEO上で重要な土台となるHTMLを簡単にチェックできるツールを紹介しています。自分で書いたHTMLに改善点がないかチェックするときにも使えます。

▼WEB担当者Forum┃新米の開発者とマーケ担当者に贈る24のサイト内SEOチェック項目
重要度:★★☆☆☆
ツイート数:3 いいね数:2 はてブ数:453

SEO施策を実行する上で、基本的な項目を学ぶことができます。

▼WEB担当者Forum┃コンテンツも作らずマーケティング費用もかけずに検索順位を上げる6つの方法(前編)
重要度:★★★☆☆
ツイート数:202 いいね数:223 はてブ数:301

SEO施策にはお金がかかるもの、と思っている方が多い中で、これらのテクニックを知っておくと、一目置かれる存在になれそうです。

▼LPO Lab┃リスティング広告の基礎知識|Webディレクターが知らなきゃまずい8つのポイント
重要度:★★★★☆
ツイート数:211 いいね数:668 はてブ数:277

Web広告の中で、最も費用対効果が高いと言われる「リスティング広告」の知識は、Webマーケティングには必須です。この記事で基礎をおさえましょう。

▼WEB担当者Forum┃リスティング広告担当者の悩みトップ8とその解決策! 全国のリスティング担当者約300人に聞きました。
重要度:★★☆☆☆
ツイート数:199 いいね数:331 はてブ数:181

初心者があまり馴染みないリスティング広告について、情報収集手段を紹介する等しています。つまずきやすいところ先に知っておくと対策ができるはずです。

Eコマース


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▼Webクリエイターボックス┃新規顧客を逃さないECサイトデザイン
重要度:★★★☆☆
ツイート数:不明 いいね数:不明 はてブ数:335

特に新規客に優しいECサイトのデザインのポイントを紹介しています。既存のECサイトでもちょっと手を加えれば、便利に使いやすくなることがあります。

▼はてなニュース┃自分だけのお店を無料でオープン! 手軽に開設できる「ネットショップ作成サービス」6つ
重要度:★★★☆☆
ツイート数:239 いいね数:216 はてブ数:746

昨今、手軽にECサイトをオープンできるようになりました。最低限、この記事に記載されているネットショップ作成サービスは覚えておきたいものです。

アクセス解析・統計


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▼WEB担当者Forum┃新しくWebサイトをつくったとき用Googleアナリティクス設定チェックリスト
重要度:★★★★☆
ツイート数:268 いいね数:387 はてブ数:651

Googleアナリティクスは、Webマーケティング業界では必須のツールと言えるでしょう。いきなり導入する!となった時に備えて、導入時のポイントを学習しておきましょう。

▼Ferret┃サクッと自動!Googleアナリティクスで面倒なレポート作成をしてくれるサービス・カスタムレポートまとめ11本
重要度:★★★☆☆
ツイート数:228 いいね数:96 はてブ数:532

管理画面が非常に見にくいGoogleアナリティクスでは、レポーティングが必須です。この記事ではサクッとレポート作成ができるツールを紹介しています。

▼BITA┃【完全版】Google Analytics のディメンション&指標チートシート 2014
重要度:★★★☆☆
ツイート数:253 いいね数:525 はてブ数:352

Googleアナリティクスで結局何がわかるの?といったことが網羅されています。これを読んでおけば、「それ、Googleアナリティクスでわかりますよ!」と先輩にアドバイスできるかもしれません。

▼SIROK グロースハックブログ┃今から統計学を学ぶならコレ!間違い無しの超良質記事まとめ10選。
重要度:★★★★☆
ツイート数:353 いいね数:588 はてブ数:1276

統計学が使える人は、Webマーケティング業界でも重宝されます。この記事では本当に良質な記事がまとまっています。

▼経営ハッカー┃【マーケッター必見!】市場調査や企画書作成に役立つ統計データ20選!
重要度:★★★★☆
ツイート数:236 いいね数:352 はてブ数:729

マーケティング戦略を提案する際には、数値的な裏付けが多く求められることでしょう。このページでは、信頼のできる統計データの多く紹介しています。

デザイン


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▼WP-E(仮)【初心者】デザインってなんだ?「デザイン」の概念と、4つの基本原則を知ろう
重要度:★★★★★
ツイート数:410 いいね数:673 はてブ数:918

デザイナーにならない人でも、デザインについての基本原則をおさえておくと、デザイナーとの接し方が異なることでしょう。

▼LITERALLY┃1年でフリーのWebデザイナーになった僕が実行した8つのステップ【独学デザイン勉強方法】
重要度:★★★★☆
ツイート数:507 シェア数:280 はてブ数:1302

Webデザインを1から勉強したいけど、スクールに行くお金がない!という方におすすめです。実践的な勉強方法がまとめられています。

▼WEB担当者Forum┃英国政府のWeb担当が作った“デジタルデザインの原則10か条”がスゴい!
重要度:★★★★★
ツイート数:1021 いいね数:621 はてブ数:861

Webサイトを制作、運営する上での本質的な原則をまとめています。「デジタルサービスを作るのであって、Webサイトを作るのではない」といったポイントがコンパクトにまとめられているので、ぜひ覚えておきたいものです。

▼アメブロ┃デザインは8の倍数でできている|1 pixel|サイバーエージェント公式クリエイターズブログ
重要度:★★☆☆☆
ツイート数:999 いいね数:2836 はてブ数:1436

「余白やブロックサイズは8の倍数で設計」し、「PCサイトの横幅は1280pxで設計」といった、美しいウェブデザインを構築するためのコンテンツのサイズや予約の法則がわかります。少し上級者むけかもしれませんが、便利です。

▼Quoitworks blog┃説得力がグンと上がる!UIデザインの心理学
重要度:★★★☆☆
ツイート数:391 いいね数:519 はてブ数:760

Webデザインでありがちな間違いが、一度に大量の情報をユーザに与えようとしてしまうことです。そうしたデザインがなぜ間違っているのか「ジャムの法則」を混じえて解説しています。

▼Webデザインクリップ┃良いデザインを見て学ぶ!毎月チェックしたいWeb/アート/広告/デザイン雑誌まとめました【2014年版20誌】
重要度:★★★☆☆
ツイート数:345 シェア数:423 はてブ数:801

デザインについてはWebサイトやブログで膨大な情報が入りますが、逆に初学者にとっては何を参考にすればよいかわからないものです。本記事では、洗練されたデザイン・クリエイティブ系の雑誌をたくさん紹介しています。見ているだけで楽しいものばかりです。

▼LISKUL┃【個人事業主必見!】王道のホームページデザイン 全16業種
重要度:★★★★☆
ツイート数:520 いいね数:632 はてブ数:1361

Webデザイン、ホームページを身につける上で手っ取り早い方法は事例から学ぶことです。本記事では多くの事例を引用し、デザインのポイントをまとめています。

素材系


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▼Photoshopvip┃デザインがグッと良くなる、すごいフリーフォント素材39個まとめ 2014年4月度
重要度:★★★★☆
ツイート数:473 いいね数:248 はてブ数:903

ロゴ制作や、バナー画像制作において、いいフォントは必須です。こちらで紹介されているフォントは扱いやすいだけでなく、多くが商用利用可能な点もよいです。

▼BITA┃【保存版】デザインにも提案資料にも ”めっちゃ使える” アイコン素材サイト17選
重要度:★★★☆☆
ツイート数:304 いいね数:431 はてブ数:944

デザインでアクセントになるアイコンが大量に手に入ります。文字でなくてなにかモチーフで伝えたいなぁと思った時用に保存しておきましょう。

▼Photoshopvip完全無料!ロイヤリティーフリーの写真素材をダウンロードできるサイト12個まとめ
重要度:★★★☆☆
ツイート数:234 いいね数:153 はてブ数:458

商用利用可能な写真素材をダウンロードすることができます。とりわけ本記事で紹介されているのはハイセンスな写真素材サイトばかりです。

▼男子ハックほぼ劣化なしでJPG/GIF/PNG/SVG画像を超軽量化してくれる「Compressor.io」は要ブックマーク!
重要度:★★★☆☆
ツイート数:671 いいね数:517 はてブ数:1549

高画質な写真ばかりを使用するとどうしても読み込みが遅くなってしまうものです。少しでも画像を軽量化したい時に、「Compressor.io」は本当に便利で話題になりました。

ライティング


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▼クレジットカードの読みもの┃文章力が劇的にアップする記事まとめ!執筆の基礎知識から、SEO対策を考慮したウェブライティングの手法まで多数紹介します。
重要度:★★★★★
ツイート数:240 シェア数:45 はてブ数:877

膨大な情報であふれるWebの中で読まれるための文章力を身につけるための記事を総まとめしています。これら記事を読めば、読みやすいブログやメールを書く技術が身につくはずです。

▼Experience Marketing Web┃伝わるキャッチコピー 16の法則
重要度:★★★☆☆
ツイート数:352 いいね数:1919 はてブ数:835

誰でもよいキャッチコピーがつくれるようになるための法則をまとめています。「自分に向けられたメッセージだということを知らせる」や「どうして安いのか? なぜお得なのか? その「口実」を伝える」といった基本的なポイントがおさえられます。

▼知らないと損をするサーバーの話┃コンテンツマーケティングはこう進める!事例から学ぶ成功法則
重要度:★★★☆☆
ツイート数:346 いいね数:454 はてブ数:443

「単なる広告」がユーザが見向きもされなくなった昨今、Webマーケティングにおいてコンテンツマーケティングは非常に重要な位置を占めています。本記事は実際に成果をあげるためには、どのようにしてコンテンツを制作すればよいのかをまとめています。

HTML/CSS


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▼COMMTE blog┃完璧に分かる!コーディング一連の流れと知識(HTML5+レスポンシブ+WordPress)
重要度:★★★★☆
ツイート数:268 いいね数:不明 はてブ数:875

Web制作をする上で、どのようにしてコーディングが行われているのかを知ることは、自分がコーディングをしなければならない時にも、コーダーと仕事をするときにも役に立つ知識です。

▼酒と泪とRubyとRailsと┃HTML&CSS フロントエンド 何度も読み直したい資料・ツールまとめ
重要度:★★★☆☆
ツイート数:353 いいね数:170 はてブ数:1020

正しいHTML/CSSを記述するための記事やツール、書籍がまとめられています。実際のプログラマーがHTML/CSSを書く時に何度も読み込んでいる資料なため、信頼できるはずです。

▼Photoshopvip┃デザイン力がアップする!すごい無料HTMLテンプレート厳選30個まとめ 2014年5月度
重要度:★★★☆☆
ツイート数:357 いいね数:265 はてブ数:941

手っ取り早くデザインのよいウェブページを作りたいなら、本記事で紹介されている無料のテンプレートを使用することをおすすめします。レスポンシブにも対応している便利でおしゃれなテンプレートばかりです。

WordPress


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▼ROOM9┃そろそろ本気でWordPress!Web制作初心者が劇的に成長できるオススメ国内有名ブログ18選
重要度:★★★★☆
ツイート数:329 いいね数:118 はてブ数:939

Web制作の定番CMSとなっているWordpressですが、こちらの記事では、全くの素人からWordpressでサイトを構築するための知識を得られるブログを紹介しています。

▼WEBビジネス館┃えっ?これも!?wordpressで制作されたハイクオリティWEBサイト100選!
重要度:★★☆☆☆
ツイート数:404 いいね数:1k はてブ数:不明

企業サイトからニュース、ポータルサイトまで、Wordpressで制作されたサイトを紹介しています。どれもハイクオリティなサイトばかりなので、Wordpressでこんなこともできるんだ!と発見があるはずです。

▼Secure Information Exchange┃こんなの使ってたらバカになる!便利すぎるWordPressプラグインBEST5
重要度:★★☆☆☆
ツイート数:404 いいね数:163 はてブ数:772

簡単にカラムレイアウトを導入するプラグインや簡単に画像をポップアップさせるプラグイン等を紹介しています。覚えておくととても便利です。

スマホ


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▼Inside Adsense┃モバイル サイト設計 25 の指針
重要度:★★★★☆
ツイート数:不明 いいね数:不明 はてブ数:251

Google が119 時間にわたるユーザビリティ テストを行った結果をまとめて、スマホ向けサイトを制作する際の注意点をまとめたものです。

▼GIZMODE┃スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン
重要度:★★★☆☆
ツイート数:1085 いいね数:4682 はてブ数:235

2014年はiPhone6をはじめとして、スマホの大画面化が進みました。それにあわせて、スマホ向けのUIデザインに変化が行っています。大画面スマホでもストレスのないUI設計のヒントを本記事で学ぶことができます。

ソーシャルメディア


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▼ガイアックス・ソーシャルメディア・ラボ【2014年保存版】ソーシャルメディアまとめ一覧&SNSの特徴・運用目的を徹底網羅!
重要度:★★★☆☆
ツイート数:729 いいね数:5223 はてブ数:556

各SNSにおいて、企業がアカウントを作るメリットや成功事例をまとめて紹介しています。本記事を読めば企業がソーシャルメディアマーケティングを導入する際に、どのSNSを使用すればよいかがわかります。

▼オウンドメディアのことなら湘南うぇぶ┃これからTwitter分析をはじめる経営者が覚えておくべき無料分析ツール15個まとめ
重要度:★★★☆☆
ツイート数:223 いいね数:238 はてブ数:406

こちらはtwitterをマーケティングに活かすのためのツールを紹介している記事です。競合のつぶやきの分析や自分のツイートがどこまでリーチできているか、といった分析ができるようになります。

▼creive┃アイデアが秀逸!Vineを用いた企業のプロモーション事例12選【国内・海外】
重要度:★★★★☆
ツイート数:308 いいね数:518 はてブ数:151

まだまだ日本では力を入れている企業が少ないVineですが、アイデア次第で手軽に商品や企業の魅力を伝えることが可能です。

サービス・ツール


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▼Mac初心者が最初にインストールしておきたい厳選アプリ10選
重要度:★★☆☆☆
ツイート数:275 いいね数:939 はてブ数:642

Webマーケティング業界への就職が決定したことを機に新しくMacユーザになった方もいるのではないでしょうか?本記事ではMacユーザとして絶対に入れておきたいアプリを厳選して紹介しています。

▼LISKUL┃【2014年版】Webマーケティングに役立つ無料分析ツール厳選5つ
重要度:★★★☆☆
ツイート数:376 いいね数:758 はてブ数:797

Webマーケティング系のツールは、Web上にあふれていますが、実際、どれが使えるのか、最初は判断がつかないことでしょう。本記事では本当に役に立つツールだけを紹介しています。

その他

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▼SURVIBLOG┃フリーランスも知っておかないといけないデザイン料金の相場まとめ
重要度:★★★★☆
ツイート数:576 いいね数:999 はてブ数:1169

業界の特性上、フリーランスの方々と一緒にしごとをすることもあるでしょう。相場感を身につけておかないと後々トラブルになる可能性があります。

▼creive┃企画の参考になる!販促会議でグランプリを受賞した5つの企画書
重要度:★★★★☆
ツイート数343 いいね数:1170 はてブ数:706

「販促会議」でグランプリを受賞した5つの企画書を実際に見ることができます。特にコカ・コーラのプロモーション企画案が非常におもしろいのでぜひ見てみてください。

▼SEO Japan┃これだけでGoogle検索の達人になれる便利すぎる検索演算子ベスト10
重要度:★★★☆☆
ツイート数:298 いいね数:239 はてブ数:773

Web業界で働く人にとって、Googleから効率的に情報収集する技術は必須です。本記事では、Googleで高度な検索を行うための演算子を学ぶことができ、Googleの検索機能を最大限に活かすことができます。

▼Berlize blog┃センスがグッとアップする。そのまま使える英語メール書き出し80選
重要度:★★★☆☆
ツイート数:614 いいね数:2428 はてブ数:2037

企業によっては、英語でメールを書く機会も少なからずあることでしょう。本記事で紹介されている書き出しだけでも覚えておくと、海外企業とのやり取りや英語圏の方々とのコミュニケーションがスムーズになることでしょう。

終わりに

いかがだったでしょうか?
これらの記事に目を通して2015年入社に備えましょう!

※記事本文中のツイート数、いいね数、はてブ数は、2014年12月4日時点のものです。

リードマネジメントとは|マーケティング成熟度による課題整理と解決方法

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獲得したリードを無駄にしていませんか?

新規顧客を獲得し続けることがなかなか難しい昨今、リスティングなどで獲得したリードを無駄にしないよう継続的にフォローすることで商談につなげ、ROIを向上するべくマーケティングに取り組む企業が増えています

そこで注目を集めているキーワードのひとつが、リードマネジメントです。

本記事では、リードマネジメントの基本を説明するとともに、マーケティング成熟度によって異なる課題と解決方法について整理して説明します。

リードマネジメントに必要な3ステップとは?参考資料ダウンロード [toc]

※本記事は株式会社シャノン提供によるスポンサード・コンテンツです

1. リードマネジメントとは

リードマネジメントとは、獲得(リードジェネレーション)から育成(リードナーチャリング)、商談化までのリードライフサイクルを管理することです。ライフサイクルにおけるリードの行動や履歴情報などを蓄積し、リードの属性情報とともに一元管理します。

リードマネジメントの全体像を示したのが以下の図です。

201412_sha_01

では、なぜ、リードマネジメントが必要なのでしょうか?
ある調査によると、リードを獲得しても、すぐに購入にいたる割合は1割程度で、残りの7~9割は長期フォローが必要だという統計がでています。

201412_sha_02

この残りの7~9割を中長期的にフォローして購入につながるように管理することがリードマネジメントの目的です。
リードマネジメントにおける大きなメリットは、蓄積した行動履歴データ、また属性などのデータをもとに、リードの評価やターゲティングができるようになることです。評価やターゲットに合致した施策を実施することで、商談化率の向上を目指すことができるのです。

参考:これからはじめるBtoBマーケティングで実施すべきリードマネジメントとは

2. マーケティング成熟度による課題整理と解決方法

リードマネジメントにおける各社の課題はさまざまだと思いますが、企業のマーケティング成熟度によって、取り組むべき課題が変わります。

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たとえば、データそのものがなければ、商談につながるリードを発掘することはできません。また、業務プロセスが確立していなければ、オペレーションの自動化や効率化はできません。そのため、まずは自社の体制や課題を整理し、状況に応じて課題に優先順位をつける必要があります。

ではここから、マーケティング成熟度の各段階における、よく見られる課題と解決方法について、整理していきましょう。

2-1. スタートアップ期:
まずは手元のリードを確保しよう

製品がリリースされ、販売を開始する時期を指します。大企業であっても、まったく新たな市場に乗り出すため新規にリードを蓄積する場合は「スタートアップ」と位置づけます。

この時期は、まず手元のリードを確保することが大きな課題であり、また注力目標となります。
たとえばこの段階で「商談化率の向上」を目標に掲げても、なかなか解決できない状況が予測されます。そうなるとマーケティング活動自体に効果がないという判断につながりかねないため、注意が必要です。

手元のリードを確保するためには、まず社内に散在しているメール配信やセミナー参加者などのリスト、これまで営業が交換した名刺などを、ツールに集約することからはじめます。また、展示会出展、リード保証型広告などにより、短期間でリードを集める施策も一定の効果を発揮するでしょう。

ツールにデータが集約できたらフォローを開始するわけですが、最初はオンライン・オフライン問わず、いろいろ施策を試し、自社にとってどのような施策が効果的かを知ることも大切です。

2-2. 成長期:
成熟期を見据え、増え始めたリードや施策の統合管理を

リードのデータが増えてきて、少しずつターゲット層が明確になり始める時期をさします。
イベント・セミナーや展示会出展、Web広告などさまざまな施策を繰り返し、業務が煩雑になってくるのがこの時期の特徴です。もちろん、ここではまず業務の効率化やリソースの確保が課題となりますので、ツールを活用した自動化・効率化が効果を発揮するでしょう。

またリードや施策が増えてくると、そろそろ効果を確認したくなるところ。そこで成長期では施策から発生した商談数が注力目標となるケースが多いようです。施策ごとの商談発生を把握するためには、リードマネジメントツールをSFAやCRMと連携する必要が出てきます。

ツールを選定する際は、名寄せ機能について確認しておくことをおすすめします。というのも、1件のリードに対し複数の施策を実施した結果、申込や反応データが複数に及ぶことが予想されます。そこで、データの精度を向上するためにも、名寄せが非常に重要です。
このタイミングで、ツールによるオンライン、オフラインの施策統合、マーケティングデータ統合を意識しておくことでデータが蓄積されていき、成熟期におけるデータを活用した確度の高いリード抽出につながっていきます。

2-3. 成熟期:
リードを評価し、関心度に合ったネクストアクションを

リードがある程度絞れる時期になり、何段階もの業務プロセスができあがってきた時期をさします。
この時期は、より成約率の高い商談につながるリードマネジメントが求められます。確度の高いリードを営業部門に渡すためには、マーケティングデータを活用したリードの評価やターゲティングと、関心度やターゲットに合わせたネクストアクションによる育成が必要です。

リードの評価とは、具体的には何を行えばよいでしょうか?
たとえば、過去商談化・成約化したリードの申し込んだ資料やセミナー、閲覧したWEBページなど履歴を確認し、同様の行動をとったリードを抽出することが考えられます。それら履歴に点数をつけ、ある一定の点数に達したリードを抽出するというスコアリング機能により、評価を自動化することも可能です。マーケティングオートメーションツールでは、このあたりの機能が充実しているようです。

参考:マーケティングオートメーション15種比較!利用のメリットと失敗しない選び方とは?

成熟期における注力目標はいよいよ成約数・金額となります。どの施策からどのぐらい商談が発生し、成約したのかを知ることは、ROI可視化だけでなく、より精度の高いリード評価のためにも非常に効果を発揮するのではないでしょうか。

リードマネジメントにはツールの活用が必須

ここまで見てきた通り、リードマネジメントを実際に行うためにはツールが必要です。ツールとしては、データの管理だけでなく、申込フォーム作成や自動受付、メール配信などのキャンペーンマネジメントが行えるものが一般的です。ツールを活用することで、データ一元管理だけでなく、施策の統合管理も可能になります。つまり、いつでも施策が実施でき、リードの反応や施策の結果が見える環境が入手できるわけです。
また、施策をひとつのツールで行うことで、施策を行った結果獲得したリードデータや行動履歴データも自然と統合されていきます。

201412_sha_040
昨今では、さまざまな自動化機能が拡充されたマーケティングオートメーションツールが主流となりつつあるようです。マーケティングオートメーションツールの概要や活用方法については、別の機会にお伝えしたいと思います。

参考:マーケティングオートメーションとは|BtoB企業が具体的な活用イメージを持つためのヒント

3. まとめ

いかがでしたか?
このタイミングで自社の課題を整理し、来年度の予算や戦略策定に活用してみてはいかがでしょうか。

また、さらにリードマネジメントの効率を高めるためには、単発の施策を繰り返すのではなく、連動性のある一連のマーケティングコミュニケーションとして実施し、リードの関心を高めることも重要になります。この点についても、また別の機会にお伝えできればと思います。

リードマネジメントをもっと知りたい方へ(PR)

本記事で解説してきた通り、リードマネジメントをはじめる場合、顧客情報を「集約」し、必要な情報を付与する「クレンジング」を経て、「リード情報の活用」する、という3ステップを順番に実施する必要があります。 以下の資料では、3ステップそれぞれについて、具体例を交えながら解説しています。ぜひ参考にしてみてください。 リードマネジメントに必要な3ステップとは?参考資料ダウンロード

※本記事は株式会社シャノン提供によるスポンサード・コンテンツです

マーケティングをまるごとフレームワーク化!押さえるべき8つの枠組み

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「考えるのが早い」と言われるような人は、たいてい何らかのフレームワークを持っていると言われています。3C、SWOT、4Pなどの有名なフレームワークがありますが、それらを利用することによって、物事をもれなく、素早く捉えられるようになります。
しかし、いざ実際のビジネスのシーンで活用しようとするとなかなか自在に使いこなすことは難しく、どこか間違って使っているような気持ちになっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、今年こそはフレームワークを自在に活用したい!と思う方に向けて、使用頻度の高いフレームワークを8つに厳選、それぞれを使うことが有効な「タイミング」と、使い方がわかる「具体事例」をまとめてみました。

▼フレームワークの利用ステップ

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これらのフレームワークを活用できれば自身のビジネススピードはアップし、さらに適切な時系列順に利用することができれば、マーケティング全体をフレームワーク化することも可能です。そんなフレームワークをどんどん利用して、どんどん思考時間の短縮化を実現していきましょう!

情報収集のためのフレームワーク3選

4C

▶要約:「顧客視点」で商品・サービスをチェックするフレームワーク
▶使えるタイミング:競合商品のチェックをしたい時、自社商品の課題発見したい時

4Cとは、顧客にとっての価値(Customer value)、顧客が負担するコスト(Cost)、 顧客の利便性(Convenience)、顧客との対話(Communication)の4つの頭文字を取った、企業のマーケティング活動を捉えるためのフレームワークです。この4つのCの中でも「顧客にとっての価値」は最も大切な要素で、分析をする際には顧客の気持ちになりきって考えることが重要です。

■活用事例:競合のサービスをチェックする(オンライン英会話)
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例えば、オンライン英会話を始めたA社のサービスをチェックするために4C分析を行ったとします。上図のようにA社の現状を4つのCによってまとめることができますが、それぞれの現状を「顧客視点」で捉えることが非常に重要です。

例えば「利便性」における「いつでも受講可能」なことは、自由に講義を受けることが出来るため一見強いメリットに見えますが、顧客の見方によっては「きっちりとした学習計画がない」とデメリットに感じるユーザもいることも考えられます。

このように、対象とする顧客によって持つ視点は異なることがあるため、よりフラットな視点で分析が行えるよう「顧客視点」を常に意識して分析することがこのフレームワークでは重要です。

【参考】
杉並区のWEB制作・WEBコンサルティングチームのロジックシミュレータ┃マーケティングの4C分析から「売れる商品とは何か?」を学ぶ
ジェイロ総合コンサルティング┃「マーケティングの4C」

経営資源の5視点

▶要約:「人・モノ・金・時間・情報」から資源の分配状況チェックするフレームワーク
▶使えるタイミング:自社や業界の資源配分状況を見直したいとき

経営資源の5視点では、自社・他社・業界の資源状況を客観的に観察します。従来の「人」「モノ」「金」に代表される経営資源に「情報」「時間」を加えて、より正確に資源の現状を把握します。そして現状を把握するとともに、より適切な資源分配のあり方を見つけます。

■活用例:資源の分配状況をチェック(焼肉チェーン店)
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このフレームワークでは経営資源を5つの視点から資源をまとめていますが、ただ資源の欄を埋めていくのでは意味がありません。最終的な目的は「資源の正しい分配」を達成することであるため、もっている資源の中で強いものは何なのか(「差別化」できる資源)、弱い資源は何なのかを把握して、正しく再分配する方法を考える必要があります。

例えば上記の焼肉チェーン店Aでは「情報」「金」が差別化できる強い資源であることがわかったため、それらの資源を他のものと掛けあわせて(「金」なら「モノ」など)、弱いものを強く、強いものを更に強めるなどの分配が考えられます。

【参考】
オルタナティブブログ┃人・モノ・金・情報と並んで重要な5番目の経営資源は?
らいおんさんからの贈り物┃周囲にある資源(人、物、金、情報、時間)を使えているだろうか

イノベーター理論

▶要約:ユーザへの商品の普及度から、今後の浸透の流れを推測するフレームワーク
▶使えるタイミング: 広告・プロモーションを強化するタイミングを知りたい時

イノベーター理論とは、消費者を商品購入態度から新商品購入の早い順番に五つのグループへと分類した枠組みです。一般的に、商品が世の中に普及する過程では、「イノベーター」と「アーリーマジョリティー」を足した16%を超えると一気に広がると言われています。よって、イノベーター理論を理解することで、どのタイミングでプロモーションなどの強化を行えば良いのかがつかみやすくなります。

■活用例:プロモーション強化の時期を見極める(電子書籍)
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有料電子書籍を利用する人は 2014年5月時点で、10.4%であるそうです(電子書籍ビジネス調査報告書2014より)。この数値をイノベーター理論に当てはめてみると、電子書籍を有料で利用する人の属性は「ア―リーアダプター」止まりとなっており、一気に広がると言われている16%まで達していません。

よって今後普及率を高めてゆくための方法論をこの理論からから考えてみると、残り5,6%のアーリーアダプターをどのように獲得するのかが目標点となり、現代から宣伝活動やキャンペーンの強化をしてゆくことが考えられます。

【参考】
私はこう見る コンサルタント生の本音情報┃ヒット商品を最初に買う人たち【イノベーター理論-サルにもわかる基礎マーケティング3】
ソーシャルメディアマーケティングラボ┃「イノベーター理論」とは?~今さら人に聞けないマーケティング用語をおさらい!

課題発見のためのフレームワーク2選

PEST分析

▶要約:4つの視点から外部環境の分析を行うフレームワーク
▶使えるタイミング: 世の中的な流れをしっかり抑えたい時

PEST分析では、事業を取り巻く外部環境を、政治的・経済的・社会的・技術的の4つの視点で分析します。この分析によって、自社分析だけではなかなか気づくことができない、外部の環境をまとめて把握することができます。

■活用例:学習塾業界の外部環境をチェック
学習塾のpest分析
学習塾業界では、顧客である学生の数が減っていっている「少子化」などの事象はもちろん抑えておく必要がありますが、映像授業などの形態が進む中で「ICT技術」に対する政府の助成金の発布などの状況などを見落としてしまうことは重大な機会損失につながりかねません。
こうした見落としを防ぐためにもPEST分析のフレームワークを活用することにより、主要4つの外的環境の視点からもれずに整理することが出来るようになります。

【参考】
ALLAbout┃マクロ環境を調査する『PEST分析』

3C分析

▶要約:3つの視点から自社の課題や現状を把握するフレームワーク
▶使えるタイミング:既存商品の課題を発見したい時

3C分析 では顧客・競合・自社のビジネスに関わる代表的な3者の分析をそれぞれ行い、自社の課題発見に活用します。この3者の中でも「顧客」は最も重要な視点であり、顧客がどんな不満や不安を感じているかを整理したうえで、ニーズとしては何があるのかを導き出すかが重要です。

■活用例:ネット保険会社の課題を発見する
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3C分析でも、冒頭の4C分析と同様に「顧客の立場」に立つことが重要でした。そこで従来の保険サービスに対して、仮に顧客は日頃から「サービスのわかりづらさ」や「必要のないサービス」に不満を感じていた状況があったとすれば、それはもっとも重視すべき観点になります。さらに、その状況に対して競合は十分な対策をとっていないことがわかれば、自社の強みである「低価格な保証サービス」を活かして「必要最低限」の保証を「安価」で提供してゆく戦略を考えることができます。

例はあくまでも仮定ですが、重要なのは顧客のニーズ中心に考えることであり、自社や他社の分析ばかりにこってしまわないことがこのフレームワークでは重要です。

【参考】
ferret┃Webマーケティングの基礎~3C分析を使ってみよう

アイデアを着想するためのフレームワーク2選

MECE

▶要約:発想に「もれ」や「重なり」がないか確認するフレームワーク
▶使えるタイミング:新しいアイデアを改めて出したいとき、欠けている視点を確認したいとき

MECE(メーシー)とは、Mutually Exclusive Collectivery Echausiveの頭文字を表したもので、「もれなく」「重なりなく」を意味します。MECEを使うことによって、自分のアイデアや考えにもれや重複がないかを確認することができます。

■活用例:MECEでターゲットの抜け漏れを防ぐ(女性向け商品)
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女性向けの商品販売を考えた時に、図1では全ての年齢の女性がカバーされているため、漏れも重複もなく、全ての対象を見ることができています。一方で図2では「OL」と「主婦」しか考慮していないため、それ以外の「学生」や「フリーター」を見ることができていません。

このような状況ではターゲット全体を見ることができないため、浮かぶアイデアも限定的なものとなってしまいます。新たなアイデアを生み出すためには、改めて全体を見ることができているか、MECEを使って確認することが効果的です。

【参考】
NAVERまとめ┃ロジカルシンキングの基本「ピラミッド構造」と「MECE」をおさえて論理的に話そう

SWOT分析

▶要約:内部要因と外部要因から自社の戦略を考察するフレームワーク
▶使えるタイミング:自社の強みを再検討したい時、新しく戦略を練りたい時

SWOT分析では、「自社の強み・弱み」の内的環境と「機会・脅威」の外部環境を明らかにし、それらを組み合わせて経営戦略を考えるフレームワークです。更に洗い出されたそれぞれの要素を「強み×機会」「弱み×脅威」の要領で掛けあわせ、新たな戦略を導き出します。

■活用例:商店街の戦略を考える
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シャッター街が活気ある商店街に生まれ変わるための戦略も、SWOT分析で探ってみることが可能です。例えば「空き店舗が多い寂れた雰囲気」の弱みも、機会としてある「他の商店街から共同の提案」と組み合わせれば、「空き店舗を保育施設などに転用」などの新たな戦略を生み出すことができます。

このようにSWOT分析のフレームワークを利用すれば、内的・外的環境の分析だけでなく、今後どのように戦ってゆくのか、その戦略まで導き出すことが可能です。

【参考】
創業手帳Web┃起業家必見(予備軍も見てね)!実例で学ぶカンタンSWOT分析

アイデアを実行・修正するためのフレームワーク

PDCA

▶要約:アイデア・計画を更に進化させるためのサイクルを作る
▶使えるタイミング:アイデア・計画を更にブラッシュアップさせたい時

PDCAとは、企業が行う計画や事業などを「Plan→Do→Check→Action」の4つのステップで管理する方法です。この4ステップが一度回ったからといって完了ではなく、何度も何度も繰り返し実行と修正を行い、 アイデアのブラッシュアップを行います。

■活用例:プロジェクトのPDCAサイクルを繰り返し回し続ける
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プロジェクトのPDCAサイクルでは、一定の期間にどれだけ早く、どれだけの回数を回したかが重要です。このプロセスを回せば回すほど、良い結果を残すことが出来ると言われています。
また、このPDCAのサイクルは一つずつ確実にこなしてゆくことが重要であり、一つでも欠けたり、不十分であると全体の成果が半減してしまう可能性があります。

MAツールの活用でPDCAを高速回転

マーケティングオートメーションツール(MAツール)というマーケティング活動を自動化するツールを活用することでPDCAの回転速度を上げることができます。MAツールを用いることで、具体的には以下のようなことができます。

  • サイト上で特定のアクションを行った顧客に自動でメールを送信
  • 入力フォームを施策ごとに量産
  • ユーザ情報や状況を一元管理など
参考:マーケティングオートメーション15種比較!利用のメリットと失敗しない選び方とは?

まとめ

いかがでしたでしょうか。以上8つの代表的なフレームワークを紹介しましたが、これ以外にも多数の枠組みが存在しています。まずは上記であげた基本的な枠組みを抑えつつ、あとはどんどん色々な枠組みにチャレンジをしてみて、最終的には自分がいちばん使いやすいフレームワークをオリジナルで作りあげてみましょう!

【参考書籍】
『コンサルタントが使っているフレームワーク思考法』 高橋健三
『新人コンサルタントが最初に学ぶ厳選フレームワーク20』 並木裕太 井上裕太
『ビジュアルビジネスフレームワーク』 堀公俊


コンテンツSEOを成功させるための3つの具体的な手順とは?

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2014年はコンテンツの重要性が再認識された一年であり、これからコンテンツ追加に取り組んでいこうという方も多いことと思います。しかし、ただ闇雲にコンテンツを作って追加していくだけではおそらくアクセスは増えず、成果を実感することも難しいでしょう。

そこで今回は、コンテンツ追加を始める前に知っておくべきコンテンツSEOの考え方をご紹介します。

私は、これまで100社以上のコンテンツSEO実践を支援してきました。その経験から分かったコンテンツSEOの具体的な手順をお伝えしていきます。

※本記事は株式会社ウィルゲート提供によるスポンサード・コンテンツです

そもそもコンテンツSEOとは何なのか?

コンテンツSEOの具体的な手順をご紹介する前に、コンテンツSEOとは何か?という部分を再確認します。

コンテンツSEOには様々な要素が含まれますが、ユーザーにフォーカスした解釈と、SEO視点にフォーカスした解釈の両方を知ることで、その全体像を理解しやすくなります

まずユーザーにフォーカスした解釈で言うと、ユーザーにとって役に立つコンテンツを発信していくことで、商品・サービスに関連する分野に興味のあるユーザーとの接点を作り、関係性を構築していく施策だと言えます。

次にSEO視点にフォーカスすると、サイトにコンテンツを追加していくことで露出機会を増やし、ナチュラルリンクを獲得し、ドメイン強化や上位表示を達成し、サイト全体のトラフィックを増やしていく施策だと言えます。

コンテンツSEOに適さないパターン

コンテンツSEOはサイトへのアクセスを安定的に獲得したい人にとっては非常に重要、かつ有効な施策です。しかしながら当然のように、すべてのビジネスに適しているとは言えません。

以下にコンテンツSEOはあまりおすすめできないパターンを2つ記載します。
当てはまらないことを確認してからコンテンツSEOの具体的な手順を確認していきましょう。

関連するキーワードの検索回数がない商品・サービス

コンテンツSEOを行う場合、狙っているキーワードの検索回数がある程度必要です。
ですから、検索ニーズがない商品・サービスの場合、コンテンツSEOを行ってもあまりアクセス増加は期待できません。ターゲットユーザーが検索エンジンでの情報収集をしない場合も同様です。

もし自社の商品・サービスに関連するキーワードの検索回数が少ないなら、SEO経由でのサイト訪問を増やすことより、別の方法でユーザーにアプローチしたほうが、成果が上がる可能性が高いです。

これは、コンテンツが重要でないという意味ではありません。ユーザーが購買行動に至る際には何かしらの情報(=コンテンツ)を必要とする場合がほとんどですから、ユーザーに合わせたコンテンツと検索エンジンでの上位表示以外の露出経路を考えましょう

ただし、「現状は検索回数が少ないけれど、今後伸びる可能性がある」という場合は、コンテンツSEOで成果を上げられる可能性があります。同じように良質なコンテンツであれば、リリースしてから時間が経っている方が上位表示有利に働く場合もありますし、参照リンクを貰えるチャンスも広がります。

運用体制がない

コンテンツSEOは、継続的に取り組むことで成果を高めていくことができます。
しかしながら、継続運用をする体制が一切ない場合、効果が出る前にコンテンツ追加が滞り、成果を実感することなく、いつの間にか終わってしまうというパターンに陥りがちです。
特に、最初はコンテンツ追加をしても反応がほとんどない場合が多く、モチベーションが下がってしまうことも多くあるでしょう。

複数人のチームを組む必要はありませんが、少なくともコンテンツ追加・更新に責任を持つ人をひとりは設け、コンテンツ作成から効果測定までをおこなっていくようにしましょう

コンテンツSEOを実践するための手順

ここからは、これから本格的にコンテンツSEOに取り組みたいという方のための具体的なノウハウを解説していきます。
コンテンツSEOの手順をもっとも簡略化すると、以下の4つのSTEPに分けられます。
20150129_03
以下で各STEPについて詳細に解説していきます。

STEP1:キーワード選定

効果的なコンテンツSEOをおこなうためには「キーワード選定」でつまずかないことが重要です。
キーワード選定には商品・サービス、業界についてもっとも深く理解しているあなたの知識が必要不可欠です。コンテンツSEOを外注しながらおこなう場合であっても、キーワード選定は任せっきりにせず、協力して進めましょう。

(1)自サイトに関係あるキーワードの洗い出し

キーワードを洗い出す方法を2つ(a. Googleキーワードプランナー、b. 関連語調査ツール)解説します。

【a.Googleキーワードプランナー】

1. Google AdWords キーワード プランナーにアクセスし、ログインする。
(Googleアカウントをお持ちでない方は、アカウントを取得してください。)
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2. 言語、タイムゾーン、通貨を選択します。保存すると利用開始できます。(広告運用ツールの一部であるため通貨などを設定しますが、キーワードプランナーの利用は完全に無料です)
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3. 表示される4つの検索方法の中から、一番上をクリックします。
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4. 各入力欄を可能な限り記入し、「候補を取得」ボタンを押します。
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5. キーワード候補(と検索回数)が表示されます。
20150129_08
表示されたキーワードと検索回数から、自社の商品やサービスに関連するものを抽出します。

 

【b.関連語調査ツール】

無料ツールを用いて、キーワード候補を探すこともできます。
自サイトの対策対象キーワードに関連するキーワードを自動で取得してくれるツールを紹介いたします。

1. グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
Googleサジェストから検索ワード候補を一括表示、CSVダウンロードもできるので便利です。
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グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

2. 関連語・候補キーワード一覧抽出ツール
Google・Yahoo!両方の関連語・サジェストから、検索キーワードに関連するキーワードを表示します。
CSVダウンロードもできますが、1回で33個までしかでてきません。
20150129_10
rishirikonbu.jp

3. 関連キーワード取得ツール
Googleサジェストに加え「教えて!Goo」や「Yahoo!知恵袋」の関連トピックも見ることができるので、コンテンツ作成のヒントを得られます。
20150129_11
関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

(2)各キーワードの競合調査

候補キーワードで検索を行い、どのようなサイトのどのようなコンテンツが表示されているかを調査します。

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検索キーワードのニーズに合致するようなコンテンツがないキーワードであれば、あなたがコンテンツを作成することで、上位表示される可能性が高いです。

逆に、ユーザーのニーズに答えるコンテンツがすでに大量にあるような検索キーワードは、良いコンテンツを作成しても、なかなか上位表示されにくい可能性が高いです。その場合はそれぞれの記事の要点をまとめたり、違う切り口で情報を提示するなどの工夫が必要です。

※キーワードごとの競合調査は、こちらのツールを併用しながらおこなうと効率的です
SEOカウンセラー
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上位表示されているサイトのタイトル、ディスクリプション、その他の関連するキーワードでの検索順位などを一覧で見ることができます。

(3)キーワードの精査

(1)、(2)の調査結果を踏まえて候補キーワードを精査し、実際にコンテンツを作成する対象となるキーワードを選定します。

▼キーワードを精査するときのチェックポイント4つ
20150129_14
上記のポイントで候補キーワードを精査し、
・そのキーワードに合わせたコンテンツを作成するか
・作成するとして、どのような順序(優先順位)で作成するか を決定します。

STEP2:コンテンツ作成

キーワード選定が完了したら、選定したキーワードに対してどのようなコンテンツを作成するかを決めます。しっかりと検索エンジンで上位表示されるために、検索キーワードの意図を考え、ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作成しましょう。ここでは、例を挙げながら、コンテンツ作成のポイントを解説していきます。

(1)検索キーワードからユーザー検索意図を考える

STEP1のキーワード選定で以下のようなキーワードに対するコンテンツを作成することが決定したとします。

「引越し パソコン 梱包」

このキーワードで検索するユーザーの心の中にある”質問”は何か考えます。
20150129_15
おそらく「引越し パソコン 梱包」と検索するユーザーは上記のようなことを疑問に思い、検索を行っていると考えられます。あなたはサイトのコンテンツによって、この”ユーザーの質問”に答えればいいのです。

このように、検索キーワードごとに、「ユーザーは何を求めているのか?」を考えます。

(2)コンテンツ内容を決定する

ユーザーの質問が分かれば、あとはそれに答えるコンテンツを作っていくだけです。
前ページの「引越し パソコン 梱包」というキーワードで言えば、以下の様な内容が考えられます。

▼コンテンツ内容例:「引越し パソコン 梱包」
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コンテンツの方向性を定め、コンテンツの中身を作っていきます。
メインはライティングになりますが、必要であれば写真素材を自分で撮影したり、無料の画像素材を使用したりして、コンテンツを作成します。

STEP3:コンテンツの拡散

作成したコンテンツは、多くの人の目に触れるための露出経路がなければどんなに内容が良くてもアクセスを獲得できずに埋もれてしまいます。すでにある露出経路の有効活用と、新たな露出経路の創出が重要です。

(1)すでにあるSNSアカウントを有効活用

作成したコンテンツはSNSアカウントで発信していきましょう。
そもそもコンテンツは自社の顧客になりうる人にとって有益な情報であるため、SNSで発信してもユーザーに喜ばれるはずです。管轄部署が分かれている場合は、コンテンツのリリース計画をSNSアカウントの運用計画と絡めて連携します。

(2)SNSアカウント作成・運用

もしまだSNSアカウントを持っていないのであれば、作成しましょう。
あなたのサービスのターゲットが最も多く使っているであろうSNS(Facebook,twitter,LINE,etc.)を優先的に運用しコンテンツの露出経路を確保してください。
取り組みを始める際の注意点は、注力するSNSを絞って進めることです。一気に多数のSNSに取り組むのではなく、成果に繋がりそうなものを優先的に運用していきましょう。

(3)プレスリリースを配信する

コンテンツの強力な露出経路として、各業界の大手メディアが受け付けているプレスリリース(ニュースリリース)があります。リリース受付専用のアドレスにコンテンツを送付するだけで、無料で大手メディアへ掲載されるチャンスを得られます。
コンテンツの種類にもよりますが、まずはプレスリリースを送付できそうなサイトをピックアップし、コンテンツを公開した際にはプレスリリースとして送付していきましょう。

補足

コンテンツSEOを実施する目的のひとつであるナチュラルリンクの獲得ですが、リンクを獲得しやすいコンテンツの種類があります。これに縛られる必要はありませんが、可能な限り意識しながら作成するコンテンツの計画を立てることで、コンテンツSEOの成果を早く実感することができるでしょう。

バズるコンテンツ

ソーシャルで拡散されると、多くのナチュラルリンクを獲得できます。しかし、バズは様々な要素が絡んで起こるのであり、自分で操作するのは難しいです。
バズを起こすための方法論は、様々な記事で言及されているので、ここではおすすめの記事をいくつかご紹介します。数記事読めば法則がつかめます。

ネットの世界でバズるネタの法則6選 | U-NOTE【ユーノート】
アクセス数が急増!?いまさら聞けない「バズる」ための施策 | 東京・大阪・福岡のWEB制作会社 スターティアラボ
バズは作れる!「ネットで話題になるコンテンツ10の法則」を聞いてきたよ : Blog @narumi

コンテンツの中身は、商品・サービス、業種などによって制約がありますが、どんな業種でも取り組みやすいのは、ニュース性の高い記事や季節性のある記事でしょう。
業界の最新情報に専門的な視点から解説を加えた記事などは、書きやすく、かつバズる可能性も高いので積極的に取り組みましょう。

参照されやすいコンテンツ

着実にリンクを獲得していくためには、「参照されやすさ」を意識するのが効果的です。
バズのような爆発力はなくとも、地道にリンク獲得に貢献してくれます。

参照されやすいコンテンツの代表が「調査データ系」のコンテンツです。このようなコンテンツは関連するテーマで記事を執筆しているユーザーに引用で使われたり、調査データをまとめているサイトなどからのリンクをもらいやすいです。
それ以外にも、専門用語の詳細な解説なども引用されやすい傾向があります。

STEP4:効果測定

コンテンツに対するユーザーの反応を見たり、コンテンツが実際の成果につながっているのかを把握し、コンテンツSEO戦略に生かしていきましょう。今回はほとんどの企業サイトが導入している無料のアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を用いたアクセス解析手法をご紹介します。

(1)目標設定

まずは基本的な数値と目標値を設定しましょう。少なくとも以下の6項目は目標設定、定点観測を行いましょう。目安の目標値を設定し、サイトを改善していくことでサイトを理想的な状態に導いていくことができます。

参考:【保存推奨】これだけは覚えておきたい!サイト改善に役立つ指標5つ

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(2)アクセス解析

(1)でご紹介した項目を定点観測するだけでもアクセス解析として価値はありますが、より詳細な分析を行うことで、サイト改善案なども考えやすくなります。

Googleアナリティクスは以下の様な構成になっています。
これが分かれば自分が見たいデータがどこにあるのか検討がつくようになります。

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メニュー名 意味
ユーザー あなたのサイトにアクセスしているユーザーについてのデータ
サイトのターゲットについての情報を見ることができる
集客 ユーザーがどのようにあなたのサイトに訪れたのかのデータ
ユーザーがあなたのサイトに辿り着くまでの情報がわかる
行動 ユーザーがあなたのサイトの中で何をしたかのデータ
どのページがよく見られているかなどサイト内のユーザー行動情報がわかる
コンバージョン サイトの目標(=コンバージョン)に関するデータ
コンバージョンしたユーザーの行動、アクセス経路などがわかる

実際のアクセス解析について詳細に解説するのと長くなってしまうので、もっと知りたいという方は、以下の資料をご利用ください。

無料EBook:【超実践編】実際のGoogleアナリティクス画面を見ながら学べるアクセス解析入門講座

コンテンツSEOに最も重要なのは、ユーザーのニーズにあったものを継続的に提供していくこと

ユーザーのニーズ把握と競合分析によって「必要とされる」コンテンツを作成するのが、コンテンツSEOにとってもっとも重要です。
安易に人気が出そうなコンテンツを作ったり、ページを増やすために質の低いコンテンツを量産することは一時的に効果を出しても長続きしません。
役に立つコンテンツを配信することにこだわりを持ち、常にユーザー視点を忘れないようにしましょう。

そしてそのためには、キーワード選定から効果測定までを一定のクオリティを担保して進めていける体制が必要となります。自社内でできる部分と外部の力を利用する部分のバランスを取りつつ継続していくことで、コンテンツSEOでサイトの成果を高めることができるでしょう。

コンテンツSEO関連資料のダウンロード

本記事でご紹介したノウハウや、コンテンツSEOを支援するサービスの資料を、下記リンク先のダウンロードフォームからダウンロードいただけます。

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HTMLメール活用で新規売り上げ3倍以上、今から始めるメールマーケティング戦略

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みなさんはHTMLメールをビジネスに有効活用できていますか?

最近、AmazonやZOZOTOWNといったECサイトからNIKEやTHE NORTH FACEといった有名アパレルブランド、はたまたコンビニや地域のレストラン、雑貨屋さんから受信するメールがHTMLメールになってきていると思いませんか?
事実、以前にも増して上記の様にHTMLメールを導入している企業、団体が増えてきています。
それには確固たる理由があるのです。

もしメールアドレスを含んだ顧客リストを持っているにも関わらずそれに対して何のアクションも起こしていないのなら、SNSから得られる購入数の3倍の売り上げを逃しているかもしれません。

今回は、HTMLメールの特性や有効活用法など、事例を交えて紹介します。既に活用されている方もそうでない方も是非この機会に自身のメールマーケティングを見直してみてください。

※本記事は株式会社ベンチマークジャパン提供によるスポンサード・コンテンツです


▼目次
・HTMLメール導入でSNS比較3倍以上の新規顧客獲得率の効果
・実例から学ぶ、HTMLメール配信活用で売上2倍以上
・メール配信を行う上で押さえておくべき3つのポイント
・HTMLメールのメリット 効果測定が可能な唯一のメール形式

HTMLメール導入でSNS比較3倍以上の
新規顧客獲得率の効果

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アメリカのコンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査で、新規顧客の流入口としてメール配信はFacebookやTwitterと比べ3倍以上もの顧客獲得率を得ているということが分かりました。

この背景にはユーザー一人ひとりの行動が強く影響しています。一部でメール=古い、SNS=新しい(トレンド)という認識があるにもかかわらず、メールボックスを毎日確認している人の割合が圧倒的多数を占めていることが要因の一つとされています。(事実として、メールボックスを毎日確認している人はアメリカでは総人口の90%以上)

その他にもSNSで情報を拡散しても時間と共に埋もれてしまう点に対し、メールであれば相手に直接届く、ゆえに後からでも見返すことができる点。
また、読者とのエンゲージメントの高さによってメールをただ受信するのではなく「重要な情報収集経路」や「メールを読むのが楽しみ」と思ってもらえることでリードナーチャリング及び売り上げ結果に結びついているのです。

参照:
Why marketers should keep sending you e-mails | McKinsey & Company
FacebookとTwitterの40倍の効果を持つメールマーケティング

実例から学ぶ、
HTMLメール配信活用で売上2倍以上

ではここで、売り上げ向上に貢献しているメール配信の実例を見てみましょう

マガシークの事例

女性ファッション通販サイトを運営する同社ではメール配信システムを導入したことにより、顧客一人ひとりに合った対応ができるようになったとのこと。
商品をカートに入れたまま離脱する、いわゆるカート放棄者にリマインダーのメールを送ったり、商品購入者にその商品のケア方法や制作裏話を伝えるなどの用途でメールを活用しています。

この時にHTMLメールを活用することで開封率やクリック率などの効果測定が可能になり、メール配信に対するレスポンスを目で見ることができます。そこで得た反応に合わせて数日後にまた別のメール(内容や時期等)を配信するというように、更に個人に踏み込んだアプローチを可能にさせています。
この運用方法を取り入れたことで同社の集客と売り上げは以前の倍以上になり、メルマガ購読者からのリピート購入率は未購読者の約1.5倍(49%)にまで上昇しました。

大事なのは配信タイミングを把握し、チラシ感覚のメールではなく、受信者に合った内容のメールを送ることです。また上記の実例の様にメール配信シナリオを作成しておくのも効果的です。

例えば、下記の様なメール配信シナリオが効果的です。
第1メール:購入商品のお手入れ情報や発売までの裏話
第2メール:消耗品の場合、再度購入時期に合わせてリマインダーメール
第3メール:購入商品の関連商品をメールでプロモーション

また、メールを送るだけで終わらせるのではなく、その反応を測定し効果的なアクションを起こすことも重要です。
メール配信から得られたデータを蓄積、分析、そしてメールを修正してまた配信といったPDCAサイクルを構築することで顧客との適切なコミュニケーションを図り、顧客エンゲージメントを高めることで、結果、売り上げにもつながるのです。

20150218_02
※メールマーケティングのPDCAサイクル

参照:
効果は証明済み 国内事例からが示すOracle Marketing Cloudのポテンシャル - Impress Watch
「ビジネスメール実態調査2014(平成26年)」発表 | お知らせ | 一般社団法人日本ビジネスメール協会

メール配信を行う上で押さえておくべき
3つのポイント

さて、実際にメールを作成する上でメール内容やメールデザイン(レイアウト)等、考えなくてはならない点は様々ありますが、ここで最低限、しかしもっとも注目しておきたいメール作成のテクニックを3つ、ご紹介します。

1. メール件名

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受信したメールボックス内にて開封前に表示されるもので、最初に受信者の目に止まるものです。
つまり、ここの「引き」次第で開封率が変化することも十分ありえるのです。

ご覧のように表示されるのは最初の20文字前後のみです(iPhoneのメールアプリの場合)。文字数を意識して受信者の気持ちを煽るような引きの強いキャッチコピーを20文字前後で載せてみましょう。
例えば、メリットを具体的に述べたり、期間限定であることを明記したり読者に「自分に関係がある」と思ってもらえるようなものがいいでしょう。

余談ですが、弊社で配信しているニュースレターでは、件名の前半にメール内容を記載した方が社名を前半に載せるものよりも高い開封率を得られているというデータがあります

実例)
【開封率のいいタイトル】
メール配信をより効果的に利用するニュースレター2014年12月 号外【Benchmark Email】
【そうでないタイトル】
【Benchmark Email】メール配信をより効果的に利用するニュースレター2014年12月 号外

2. 配信時間と頻度

メール配信側からすれば折角一生懸命作ったメールなんだからちゃんと読んでほしい、と思うのが通常です。ですが、残念なことに誰にでも当てはまる答えはありません。
お客さんとの距離感(何度もメールしている相手なのか、初めてやり取りを交わすのか)だったり、メール内容(商材)、読者の種類(世代、性別、生活環境や趣味)、開封に用いられるデバイスの種類によって本当に様々に変化するからです。
ですから、何度も色々な時間帯や曜日で配信を行い、その結果を測定し自分の読者に合ったベストタイミングを発見するしかないのですね。

とはいえ、何もアドバイスがないのではつまらないので、諸説あるメール配信に適している時間というものをご紹介します。

お昼休憩や火曜日、木曜日の朝
BtoBのメール配信なら平日、受信者がオフィスにいる時間帯がもっともメールを確認される可能性が高いです。よってビジネスアワーの中でも、休憩できるような時間帯を狙って配信するのが有効的です。逆に月曜の午前中は週末に受けたメールの確認や社内ミーティングを行うケースが多いので避けるべきタイミングと言われています。

平日の夜
IT、web系の仕事をしている方は夜遅くまで働いている典型にあるので、夜までバリバリ働いている業種の方向けに配信する場合こちらも有効です。

日曜の夜
これは少し「番外編」のようなタイミングですが、サザエさんが終わり、休日モードからビジネスモードにシフトし、この時間帯くらいから週末の間に来たメールを確認し始める人もいることから効果があるのでは、という説もあります。

大事なのは自身のメール受信者のペルソナ設定をし、読者はどのような属性なのかイメージしながら「自分ならこんな時間にメールを確認する」という時間を狙って様々なタイミングでテストしてみることです。開封率が分かるHTMLメールだからこそできる業であり、メリットとも言えるでしょう。

3. スマホ対応

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近年もっとも重要視されているのがスマホの存在です。上のグラフは2013年、アメリカのイーコマースにおける購入者流入経路をまとめたもので、携帯を使ったダイレクト検索の32.9%を筆頭に、メールからのものが26.7%、タブレットを使いメ―ルから購入に至ったものが23.1%とそれぞれ大きな流入口として数字に表れています。
また、現在メールの送受信に使われているデバイスとして34%の人がスマホを活用しているというデータもあります。

参照:Mobile E-Commerce Hits All Time-High: New Custora E-Commerce Pulse Report | Custora Blog

スマホの国内普及率は現在36.9%(15~29歳までの若年即では70%以上)で、この数値は今後さらに上がっていくものと思われます。
そのため、この「スマホユーザー層」に的確にアプローチすることがHTMLメール配信にも重要なのです。
その中でももっとも重要視すべきことが、メールのレスポンシブル対応です。レスポンシブに対応していないメールだと、スクロールして、拡大縮小を何度も繰り返さなくてはいけません。途中で読むのを止めてします。
こういったメールには読者を「飽きさせる」、「離脱させる」導線が多く含まれています。受信デバイスサイズに最適化されたメールを送るという気配りは、きっと読者にもウケるはずです。

ここでスマホ読者にやさしいメールレイアウトのヒントを紹介いたします。
・リンク同士に十分な余白を持たせる
リンクをタップしやすいようにさせるコツです。

・見やすいフォントを設定
フォントは、iPhoneの最小フォントサイズである13ピクセル以上にしましょう。

・写真にもハイパーリンクを設置
リンクがタップしにくい場合を想定して画像にもハイパーリンクを設定しておきましょう。

・番外編:スマホユーザーへの配信時間
スマホユーザーを対象とした配信時間を考える場合、朝の6時がよいという一説があります。これは、通勤電車内でスマホを操作している人が多いことから、この時間に配信すれば仕事前に携帯でササっと受信したメールを確認してもらえる可能性が高いからです。

参照:
「ビジネスメール実態調査2014(平成26年)」発表 | お知らせ | 一般社団法人日本ビジネスメール協会
スマートフォンの国内普及率は36.9% スマホ満足度はソフトバンクが4年連続1位、携帯電話を含めるとKDDI(au)が8年連続1位に!|ニュースリリース|日経BPコンサルティング
スマホやタブレット画面に合ったメールを送ろう!

HTMLメールのメリット
効果測定が可能な唯一のメール形式

メリット

HTMLメールとは、HTMLコードを使って設計されたメールのこと。
これにより「フォントのサイズや色の変更」「画像や動画、ハイパーリンクの設置」が可能になります。
画像などを使って視覚効果を最大限に引き出せるのが特徴です。

例えば「絶景を望める温泉リゾート」や「新発売!もこもこニットセーター」などテキストだけでそれを紹介しても十分に伝えることはできませんが、イメージ画像をメールに付け加えることで宣伝効果も大きく変わります。

そしてもう一つの特徴は「効果測定」ができることです。
・メールの開封率
・開封された場所(地域)
・リンクのクリック率
・開封端末(携帯や、デスクトップ等)

などが配信結果から測定できるのでそれらのデータから顧客をより近いグループ(あるいは個人)にセグメント分けし、各ターゲットに見合った情報だけを効果的なタイミングでメールを使ってお知らせすることができます。
SNSでは一時的にタイムラインに乗るだけであとは埋もれていく一方ですが、配信者はメールを送ることで受信者に存在を気づかせ、覚えてもらうことができます。そして、ここぞというタイミングで的確な情報を送ることができるのです。

デメリット

2000年台ではHTMLメールを使った迷惑メール業者の犯罪が多発していたことから、日本では一部でHTMLメールを嫌う傾向もありました。
ところが、今ではメール受信環境が改善されると共に、HTMLメールに対する認識度も向上しています。またスパムを送りつけられるから嫌だ、とか受信に時間がかかるから嫌いという従来の声も聞こえてこなくなりました。
冒頭にもありましたが、Amazonなどの大手企業も積極的に取り入れていることも、ここ10年での環境の変化と言えるでしょう。

ですが、残念なことにHTMLメールで起こりうる不具合がすべて解決できたということではまだありません。
例えば、5年~10年前のメールシステムを利用している会社などではHTMLメールを受信する環境が整っていなかったり、一部のメールサーバーでは初めて受け取るHTMLメールは受信トレイには入らず自動でプロモーションボックスに届いてしまうという不具合があるのも事実です(これは送信先のアドレスを受信者のアドレス帳に登録してもらうことで解消します)。

結論

いかがでしたでしょうか?

顧客とのエンゲージを高める(=売り上げに影響を与える)のに、メール配信を活用しない理由はありません。
テキストメールでは補いきれない部分を画像やフォントを活用し視覚的効果を最大限に発揮するだけでなく、配信、効果測定、改善修正、また配信というPDCAサイクルを繰り返してHTMLメール配信をフルに活用すれば、あなたのメール受信者はきっとそれに答えてくれるはずです。

これを機に是非活用してみてはいかがでしょうか。

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マーケティングオートメーションとは|BtoB企業が具体的な活用イメージを持つためのヒント

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BtoCの企業だけでなく、BtoBにおいてもマーケティングへの取り組みが広がる中、今注目を集めるのがマーケティングオートメーションです。
しかし、すべての企業がマーケティングオートメーションを導入すればすぐに効果を実感できるというものではありません。
導入検討に際しては、マーケティングオートメーションとはなにか、また何ができるかを理解した上で、自社でどのように活用できるか、イメージを持つ必要があります。

今回は、そのためのヒントとして「マーケティングオートメーションとは何か」また「何を自動化するのか」さらに、マーケティング成熟段階にあわせたマーケティングオートメーションの導入イメージについてお伝えしたいと思います。

マーケティングオートメーション導入前に必須「リードマネジメント」の資料DL [toc]

※本記事は株式会社シャノン提供によるスポンサード・コンテンツです

1. マーケティングオートメーションとは何か、
何を自動化するのか?

マーケティングオートメーションとは「リードを最適なタイミングで抽出し、次のアクションを実施する仕組み」のことです。概念自体はそれほど新しいものではなく、リードマネジメントやリードナーチャリングなどの取り組みをマーケティング的にまとめたものです。

では、マーケティングオートメーションで何ができるのでしょうか。

大まかな流れを説明すると、
・シナリオに基づいたマーケティングキャンペーンが実施管理できる
・キャンペーンを行った結果、リードと、リードに紐づいた行動データが自動で蓄積される
・蓄積された行動履歴によってターゲティングが実施でき、次のアクションに誘導できる
・シナリオ実行の結果が把握でき、シナリオや施策の調整に役立てることができる
・複数のKPIが取得でき、数値に基づいたPDCAサイクルが構築できる
となります。

これらのことから、結果としてマーケティング活動全体の最適化、ROI向上が実現できると期待されています。

では次に、リードを最適なタイミングで抽出し、次のアクションを実施するために、マーケティングオートメーションは何を自動化するのか、詳しく見ていきましょう。
その点を確認することで、マーケティングオートメーションで何ができるのか、よりイメージしやすいと思います。

参考:マーケティングオートメーション15種比較!利用のメリットと失敗しない選び方とは?

(1)マーケティングオペレーションの効率化・自動化

マーケティングオートメーションの自動化といえば、多くの方がこの点をイメージされると思います。
しかし、ここで言う「マーケティングオペレーション」とは、ただ単にメールの自動配信や、WEBからの各種申込への対応が自動化により効率化される、といった単純なものを指しているわけではありません。

マーケティングオートメーションが自動化するのは、シナリオ実行のオペレーションです。
ある特定のターゲットを自動で抽出してメールにより次のアクションへ誘導し、行動の結果によって、さらに次のアクションに誘導するといったシナリオの実行を、様々な機能で自動化・効率化します。
このシナリオを実行することで、リードの関心分野や関心度に応じたカスタマージャーニーを実現することが可能になります。

BtoBにおいても、オンライン施策への取り組みが加速する一方で、依然としてイベントや展示会、セミナーなどのオフライン施策も影響力が強いため、カスタマージャーニーが多様化しているようです。

参考:カスタマージャーニーとは?事例でわかるマップの作り方と本当の意味・分析のコツ

BtoBにおけるカスタマージャーニー例
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上記のようなシナリオを実行するターゲットを最適なタイミングで抽出するためには、実はマーケティングオペレーションの自動化だけでは不足しています。
では他に何が必要なのでしょうか。

(2)行動データ取得の自動化

リードの「最適なタイミング」を知るためには、オンライン、オフライン問わずリードとのすべての接点のデータを取得する必要があります。
取得したそれらリードの行動履歴データや属性情報によって、リードの興味関心度や関心分野について仮説を立てます。仮説を立ててターゲティングし、次のアクションに誘導することで、育成施策の精度を向上することが狙いです。

マーケティングオートメーションで取得したカスタマージャーニーのタッチポイントデータは、自動で個人情報と紐づけて管理されます。さらに、この統合データをCRM/SFAとシームレスに連携することで、どのようなジャーニーを経たリードが商談化したのかを見える化できますが、この「見える化」には、どのような意味があるでしょうか。

たとえば・・・

・商談につながった企業の属性やカスタマージャーニーを把握することで、

 自社にとって「よいリード」の条件がわかる

・見える化されたデータの分析によって、各キャンペーンの影響度を測ることができる

自社にとっての「よいリード」の条件や、商談化に至るまでの各キャンペーンの影響度を把握することで、より商談化率が高まるようにシナリオや施策を調整でき、その結果、マーケティング施策の全体最適につながっていきます。

これまでは、各施策を実施した直後に獲得したリードがどのぐらい商談につながったか、という部分最適で意思決定をしていた状況が、マーケティングオートメーションによって解消されていくと言えます。

(3)データ管理の自動化

もうひとつ忘れてはならないのが、複雑化する履歴データを自動統合・名寄せ(マージ)することです。

カスタマージャーニーが多様化することで履歴データは複雑化の一途をたどりますが、このデータがリードの属性情報に紐づいて正確に名寄せされていない場合、リードの行動が正確に把握できなくなります。リードの関心度合や分野の仮説をさらに確かなものにするためにも、自動名寄せは欠かせないポイントになります。

上記の自動化を機能におとしこんだものが、マーケティングオートメーションツールということになります。

マーケティングオートメーションに含まれる一般的な機能群は以下の通りです。

20150317_02

マーケティングオートメーションついてのさらに詳しい情報については、こちらをご確認ください。

「誰に」「いつ」「どんな」の最適解を導き出す、シャノンのマーケティングオートメーション

 

一方、国内BtoBマーケティング市場では、マーケティングオートメーションを受け入れる素地が整っているのでしょうか。

毎年実施されている、国内BtoBマーケティング調査から課題を見てみましょう。

■課題

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株式会社シャノン|2014年度「国内BtoBマーケティングの現状と課題」レポート より

リソースや成果などに関する課題が上位を占める中、様々な施策のベースや誘導先となるコンテンツについての課題も上位にあがっていることから、ある程度作業の効率化やリード管理・育成の環境整備が進んだ企業が増え始めた可能性があります。

もし今後、課題解決に向けてコンテンツに投資していく場合は、有効活用するためにシナリオにコンテンツへの誘導を組み込み、その結果どの程度商談化に貢献したのかを評価していく必要があります。

そのためには、やはりマーケティングオートメーションの活用が避けられないでしょう。

また、依然として大きな課題である成果の見える化・向上、リソースの確保などの課題についても、マーケティングオートメーション活用が解決の糸口になっていくのではないでしょうか。

上記の国内BtoBマーケティングについての調査結果の最新版は、以下よりダウンロードいただけます。

国内BtoBマーケティングの現状と課題レポート 2017

2. マーケティング成熟度に見る
マーケティングオートメーション導入イメージ

マーケティングオートメーションについて確認したところで、次に自社のマーケティング体制や成熟段階を確認して、マーケティングオートメーションが自社にどのようにマッチするのかをイメージしていきましょう。

たとえば、現状の業務フローは自動化できるレベルになっているのか、リードの関心度や関心分野を判断するためのデータは揃っているのか、もし足りないのなら何から着手すべきかなど、自社の正確な状況を知ることが重要なヒントになります。

まず体制についてですが、一概には言えませんがやはり営業部門とマーケティング部門が独立した体制にあるほうが導入はしやすいと言えます。

マーケティング部門がリードを獲得・育成し、営業がフォローするというミッションや業務フローがある程度確立されていれば、マーケティングオートメーション活用の道筋は作りやすいでしょう。

では、マーケティング成熟段階における導入イメージを見ていきましょう。

スタートアップ

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製品がリリースされ、販売を開始する時期をさします。大企業であっても、まったく新たな市場に乗り出すため新規にリードを蓄積する場合は「スタートアップ」と位置付けます。

この時期は、まず手元のリードを確保することからはじまりますので、この段階からマーケティングオートメーションツールの導入を検討する場合は、社内に散在しているメール配信やセミナー参加者などのリスト、これまで営業が交換した名刺などをツールに集約することをイメージしてみましょう。

また、ツールを活用し、オンライン・オフライン問わずいろいろ施策を試し、データを蓄積して分析に備えることが重要です。

ツールによってはスモールスタートが可能なものもあるので、継続的にマーケティングに取り組むということであれば、この時期から導入を検討してみてはいかがでしょうか。

成長期

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リードが増えてきて、少しずつターゲット層が明確になり始める時期をさします。

イベントや展示会、Web広告などさまざまな施策を繰り返し、業務が煩雑になってくるのが特徴です。

この段階からマーケティングオートメーションツールを導入する場合は、まず煩雑になった業務フローを見直し、様々な機能を活用して自動化・効率化していくことをイメージしてください。

たとえば、イベントや展示会後のフォロー施策、Webからのインバウンドリードへのフォローなど、対応に漏れがないかも確認しましょう。

業務が効率化されて半年程度たつと行動履歴データがある程度蓄積されますので、それらを活用していよいよシナリオを設計、実行していくフェーズに入ります。

また、成熟期を見据え、成果の見える化を目的にSFA/CRMとの連携も視野に入れておくとよいでしょう。

参考:顧客管理に役立つCRMツールとは?代表的な11種類の機能を比較

成熟期

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リードがある程度絞れる時期になり、何段階もの業務プロセスができあがってきた時期をさします。

この時期は、より成約率の高い商談につながるリードマネジメントが求められます。

この段階の企業については、既に何かしらのツールを活用されていることと思います。

改めてマーケティングオートメーションを活用される際には、いま実施している何段階もの業務プロセスを自動化し、履歴を蓄積しましょう。

また、成果の見える化を目的にSFA/CRMとの連携も早々に進めることをおすすめします。

成長期同様、行動履歴が蓄積されてきた段階で、プロセスの効果の確認や調整を行いましょう。

さらに継続的な活用による全体最適化を目指し、KPIを設計してPDCAサイクルを構築していくことが必要になります。

 

各成熟度の詳細については以下の記事でもご紹介していますので、ご覧ください。

リードマネジメントとは|マーケティング成熟度による課題整理と解決方法

3. まとめ

いかがでしたでしょうか。

ぜひこのタイミングでマーケティングオートメーションについての理解を深め、自社における活用イメージを持っていただき、年間計画などに活かしていただければと思います。

また、成熟期のところで少しお伝えした通り、マーケティングオートメーションツールは導入して、活用できる体制ができ、継続して成果をあげていくことがゴールであり、そのためには定期的なプロセス改善が重要になります。

定期的なプロセス改善の実施には、自社にとっての「よいリード」の条件をチューニングする、あるいは全体を最適化していくためにキャンペーンを評価するなど、様々な場面でKPIが必要となります。

KPIの設定については、また別の機会にお伝えできればと思います。また、以下資料にて概要をご確認いただけます。

マーケティングオートメーション時代に必要な15のKPI~マーケティングROIの継続的な向上に向けて~

マーケティングオートメーション導入前に必要なリードマネジメントの考え方(PR)

本記事で解説したマーケティングオートメーションを活用した新規顧客獲得の施策を統合的に管理して、効果を最大化するための考え方が「リードマネジメント」です。 リードマネジメントをはじめる場合、顧客情報を「集約」し、必要な情報を付与する「クレンジング」を経て、「リード情報の活用」する、という3ステップを順番に実施する必要があります。 以下の資料では、3ステップそれぞれについて、具体例を交えながら解説しています。ぜひ参考にしてみてください。 BtoBの新規顧客獲得で考えるべき「リードマネジメント」の参考資料ダウンロード

※本記事は株式会社シャノン提供によるスポンサード・コンテンツです

LINEビジネス活用|10の事例で見えた成功パターンの秘訣

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「お客さんにもっと来てほしい!」
そういった思いで、かつてはメルマガ、近年ではFacebookやTwitterを始められる事業主の方が多いと思います。

ただ、セールやキャンペーンの告知やクーポンの配布などの施策を打っているのに、そろそろその運用にも限界を感じてきた方が少なくないのも確かです。
そんな中で、新たに集客・販売促進の担うツールとして注目されているのはLINEです。本記事をお読みになっている方も、アカウントを企業が持ちマーケティングに活用できるのはご存知のことでしょう。

LINEをビジネスに活用できると知って、「ならば自社でも導入してみようか!」と意気込んだものの、そのファーストステップをどうしたらいいのか悩んでおられませんか?
そこで、本記事ではその成果を出した事例をいくつかご紹介します。
そして、それらから見えるLINEの特徴をもとに、導入時には何をすればより効果的なのか事例を交えてお教えします。

筆者は、本記事の執筆にあたり、企業アカウントを200近く登録しました。その中で「おっ!」と思うようなアカウントには共通点がありました。この一ユーザとしての経験をもとにお教えします。

LINE@の運用代行をやってわかった、中小企業が成果を出すために必要なたった1つのこと

1. LINE@のメッセージを送るたびに、最大50万円の売上が上がる!
女性向けアパレルブランド『LIP SERVICE』の事例

若年層の女性向けのファッションブランド『LIP SERVICE』は、LINE@のメッセージ配信を積極活用して、効果的な売上拡大に成功しています。

その方法は至ってシンプルで、LINE@で友だち登録している6万人以上の会員にメッセージを送るというだけ。セールを告知すると、ひとつのアイテムで平均20万円~50万円もの売上に達するとのこと。
『LIP SERVICE』では、公式サイトのほか、FacebookやTwitter、メルマガ、ブログなどを活用していますが、その中でもLINE@は費用対効果の高い施策になっているようです。

参照:LINE@でお店をPRする方法:LINE@は、売り上げ増に直結する強力なネット戦略 (2/2) - Business Media 誠

2. お得なメッセージ配信で、新規顧客の再来率は2倍に!
美容室『Lani hair』の事例

人気サロン「Lani hair」では、LINEでお得なメッセージを配信したことで、新規顧客の再来率が2倍へと飛躍を遂げました。

その内容とは、空席の目立つ「平日13時」に「本日限定トリートメントサービス/パーマ・カラーのお客さま、話題のオイルのトリートメントを無料で施術」というメッセージを送るというもの。すると、4時間のあいだに5名ものお客様が来店されたそうです。
また、新規顧客の3ヶ月以内の再来数が8人から16人という2倍にまで伸びました。

参照:新規再来率を2倍にしたLINE@活用法とは! : 美容室と美容師のためのLINE@活用法

3. LINEメッセージによるキャンペーン告知で、5,400万円を売り上げた!
百貨店『大丸松坂屋』の事例

百貨店『大丸松坂屋』は、店舗でのキャンペーン告知をメッセージで行うことで、5,400万円という売上合計金額を叩き出しました。

来店した先着1万名と1,000円以上の買い物をした先着1万名にそれぞれプレゼントするという企画でした。8,200枚の買上レシートを集計したところ、売上合計金額は5,400万円にものぼり、1レシートあたりの単価は約6,600円だったとのこと。

この事例からは、LINEでの訴求は若年層に対してのみならず、高い年齢層にも有効だとうかがえます。顧客ターゲットを高い年齢層に設定されている店舗でもLINEの活用は効果的でしょう。

参照:1万人超の来店で5,400万円の売り上げ!LINEはスマートフォンのメルマガとなるか【第5弾:大丸松坂屋】 (1/4):MarkeZine(マーケジン)

4. ユーモアあふれるLINE公式アカウントの
スタンプ配信で売上10%増!
飲食店『しゃぶしゃぶ温野菜』の事例

飲食店『しゃぶしゃぶ温野菜』は、オリジナルキャラクターのスタンプ配信によって、おもに女性客を取り込み売り上げ増に成功しました。

『しゃぶしゃぶ温野菜』は伸び悩んでいた知名度のアップを図るべく、ユニークなキャラクターのスタンプ配信に打って出ました。
そのスタンプはこちら
これが功を奏し、「友だち」登録を3倍にも増やし、売上の10%増に結びつきました。

参照:LINEでの集客の成功事例と口コミの起こし方 | All About News Dig(オールアバウト ニュースディグ)

5. お得なクーポンを配信しただけで、荒天の日に30人もの集客!
ファストフード店『ナポリス ピッツァ&カフェ』の事例

窯焼きピッツァのファストフード店『ナポリス ピッツァ&カフェ』では、悪天候の日にお得なクーポンを配信することで、顧客を呼び込み確かな売上を上げています。

「悪天候にもかかわらず、3万円もの売上を上げました」というのは、警報が発令された日の朝、「ホットコーヒー無料プレゼント」と題した1日限定のクーポンを配信したためでした。
「友だち」300人のうち30人がこのクーポンを利用。強みである即時性のプッシュ型メッセージを持つLINEだからこそ、悪状況にでも臨機応変に対応でき、売上増という成果に結びつきました。

参照:LINE@でお店をPRする方法:LINE@は、売り上げ増に直結する強力なネット戦略 (2/2) - Business Media 誠

6. 定期的に大胆なクーポンを配布することで、
月間平均10%の売上増に成功!
一般財団法人『うどんミュージアム』の事例

全国のご当地うどんが食べられる『うどんミュージアム』では、LINEでのクーポンを活用して、集客することに成功しました。

全国のご当地うどんが食べられる「うどんミュージアム」は、LINE@を積極的に集客活用しています。毎月1~3回ほどの頻度で実施している、友だち限定の「無料プレゼント(試食)」企画において、成果を上げています。

例えば、2014年2月の「LINEのお友だち限定!伊勢うどん無料プレゼント」企画は、12日までに8500人の友だちのうち、239人が利用しました。うどん一杯の注文を利用条件としたため、33万4600円、月間平均10%増の売上増加となりました。
もちろん、無料で提供することに対する利益面は心配されるところです。しかし、本事例のように条件を付けたり、対象を子どもとすることで親の同伴を狙ったりする等、無料提供をフックに工夫次第で利益を担保しつつ、ユーザを店舗に誘導することが可能とした事例と言えそうです。

参照:2014年4月号 販促会議 中小店舗でもO2Oできる!「LINE@」のアイデア活用事例

7. LINE@ユーザへのアンケートで、イノベーションを起こせる!
エンタテインメント商品を扱う『ワンダーコーポレーション』の事例

書籍、CD、DVDなどのエンタテインメント商品を扱う『ワンダーコーポレーション』は、リサーチページのアンケートを利用することで、企業全体の課題が浮き彫りになったようです。

LINE@の機能のひとつであるリサーチページのアンケートを実施。それは、サービスクオリティや商品の豊富さなどの項目ごとに満足度を問うものだったといいます。これにより、店舗ごとの改善点が把握できるようになったとのこと。

何より驚きだったのがその回答率。2、3%を想定していた回答率は、それをはるかに上回り、14%超だったのです。
“LINE”という、より簡便なツールだからこその回答率でしょう。顧客の声を聞くための効果的な手法と言えます。

参照:回答率14%超え! 『WonderGOO』を展開する企業のアンケート活用法をインタビュー : LINE@公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

8. 7年で集めたメルマガ会員数を
たった9ヶ月で超えた!
リラクゼーションサロン『リラクゼ』の事例

関東圏内に20店舗ほどを展開しているリラクゼーションサロン『リラクゼ』では、LINE@の導入で、女性を中心に効果的な顧客の囲い込みに成功しています。

高い費用対効果が見込めるとしてLINE@を導入したところ、7年かけて集めたメルマガの会員数をたったの9ヶ月で追い抜きました。

店頭ではメルマガ、LINE@どちらも登録方法が案内されますが、メルマガの登録率は1%未満。それに対してLINE@の登録率は10%以上と、予想以上の数値を上げています。
これは、LINEが私たちのコミュニケーションツールとしていかにハードルの低いものかわかる事例です。LINE@はまだ発展途上なため、今後はさらなる登録率が期待できるのは間違いありません。どれほどのファンを獲得できるかは未知数と言えるでしょう。

参照:9ヶ月でメルマガの会員数を抜いた! リラクゼーションサロンのLINE@活用手法とは : LINE@公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

9. LINE@登録時にクーポンをつけることで、客単価アップ!
下着を中心とするファッションブランド『ピーチ・ジョン』の事例

女性向けの下着を中心するファッションブランド『ピーチ・ジョン』は、LINE@の「友だち」登録時に割引クーポンをつけることで、客単価のアップという成果を上げています。

「LINE@の登録で、5000円以上お買い上げの方は500円OFF」と案内をすることによって、もう1点をお買い上げしてくれるそうです。

こうしたことにより、顧客一人当たりの単価は上がっているそうです。さらには割引クーポンのみならず、チラシを直接お客様に渡すことでLINE@の登録数が急激に伸びたようです。

参照:チラシを渡し始めたら友だち急増! ピーチ・ジョンに学ぶLINE@運用方法 : LINE@公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

10. 3ヶ月で8000人を超える友だちが登録した
インターネット&カフェ『ワイプ』の事例

インターネット&カフェ『ワイプ』は、クーポンをつけることで、飛躍的に「友だち」を獲得できるようになりました。

LINE@導入の1ヶ月目は、店内でのポスターでのみの告知をしていましたが、登録数が伸び悩んでいました。
そこで、追加時に「入会金無料」や「100円OFF」のクーポンをつけるという施策を実践しました。すると驚くことに、飛躍的に「友だち」登録数が伸びたようです。

さらにクーポン利用率も、メルマガでは5%以下だったのに対して、30%以上ものお客様が利用されているとのことです。

参照:3ヶ月で8300人友だち獲得! インターネットカフェのLINE@運用ノウハウとは : LINE@公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

まとめ

以上、LINEで成果を出した事例をいくつか挙げました。
どのような特徴をもつ企業・店舗が成果を出す傾向にあるのでしょうか。リストアップをしてみます。

・若年層、特に女性をターゲットとしている
・ブランド力がある
・低価格な最寄品を扱う
・回転率を重視している

ではどのような施策を打てば、ユーザには響くのでしょうか?
飲食店『しゃぶしゃぶ温野菜』の事例にあるように、女性は新しいものに感度が高いので、LINE特有のスタンプを作成すると利用される可能性は高いです。そうすると認知度は上がります。

ただしスタンプの配信はLINE公式アカウントのみのサービスで、「結構いいお値段」がします。手が届かないという方は、この心理を利用して新商品の告知をしてみてはいかがですか。LINEメッセージやタイムラインで告知すると食いつきがいいでしょう。

では『大丸松坂屋』のようにブランド力のある企業はどうでしょうか。LINEはユーザへ確実にリーチするため、キャンペーンをLINEメッセージで打ち出すだけでも十分に成果を上げられますが、商品の価格帯によって施策を考えるとより効果的です。

低価格のモノを販売している店舗ならば購買頻度を、比較的高価格のモノを販売している店舗ならば購買点数を上げるように施策を実践されると、より売り上げを伸ばすことはできます。

美容室『Lani hair』はLINEを上手に活用した優良な事例と言えます。
飲食店、美容室やサロンなどの回転率を上げたい企業・店舗では、お客様の来店が比較的少ない平日昼間や悪天候の日を狙ってクーポンを打ち出すことは効果的でしょう。これは即時性の高い、つまりメッセージがすぐに届くLINEだからこそ有効だと言えます。
LINEの強みはユーザへの訴求力が高いコミュニケーションインフラということです。このため、店舗へ誘導するO2O(オンライン・ツー・オフライン)には最適です。

LINEは今も登録者数が伸びており、コミュニケーションインフラとしても、広告媒体としても重要な役割を果たすことが予想されます。
今後ご利用される際には、ぜひ上記事例をご参考に、LINEを活用いただければと思います。

LINE@の運用代行をやってわかった、中小企業が成果を出すために必要なたった1つのこと

Webマーケティング業界|新入社員が今すぐ読むべき記事18選

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Webマーケティング業界に入られた新入社員の皆さん!今は、期待・楽しみ・不安など、様々な感情が錯綜していることと思います。

この業界に飛び込んでみたものの、「リスティング広告ってなに?」「そもそも何を勉強すればいいの?」と焦っていないでしょうか。

本記事では、そんな方々のために、過去のリスクルの記事のなかから「これは新入社員の方々が読むといい!」という記事を厳選してまとめてみました。

筆者自身も新入社員の身で、皆さんと同じく、Webマーケティング業界の右も左も分からない状況に置かれています。同じ立場にある私が、LISKULを読み込んで同じ目線の高さから推薦する記事ばかりですので、安心してご覧いただけると思います。

この記事をフル活用して、華麗なるスタートダッシュを決めましょう!
▼目次
マーケティングの基礎
ネット広告
リスティング広告
ランディングページ
自己啓発
さらにその先へ行きたい方のために
まとめ

マーケティングの基礎

新卒イメージ

新入社員必見!Webマーケティング業界で最初に使う略語20選【2014年版】
Webマーケティング業界で働くには、当然のごとく知らないとマズい略語です。
この記事は、その略語を「重要な順番」に「分かりやすい解説・具体例」付きで、やさしく解説。昨年4月に公開され、直後に「いいね!」数も1000超をマークした、必読記事です。
Webマーケティングに関して素人だった私も、この記事のおかげで手っ取り早く重要な略語を最短・最速で身につけられました。軽く目を通しておくだけでもスタートダッシュが変わります!

【永久保存版】サイトの売上を上げる行動心理学28選!
マーケティングでは顧客心理を読み解くことが重要となります。
この記事は、Webマーケティングに活用できる行動心理学の手法を28にわたって紹介。ハロー効果やザイオンス効果など、どこかで聞いたことのあるような心理学用語を、具体例つきで説明しており、非常に分かりやすいです。
内容も「へぇ~そうなんだ~」という気楽な気持ちで閲覧できるもので、構えることなく一気に読んでしまいました!Webページでよく見かける文言や仕組みも、こういう理論に基づいているのかと勉強になります。

マーケティングをまるごとフレームワーク化!押さえるべき8つの枠組み
4C、PEST、SWOT、PDCAなどはビジネスには絶対に欠かせない使用頻度の高いフレームワークです。
この記事では、皆さんが一度は聞いたことや勉強したことのあるフレームワーク8つを、使うべき有効な「タイミング」と使い方が分かる「具体事例」とともに整理してまとめてあります。そのため容易に理解できます。
「フレームワークは勉強したけどいまいち使い方が…」という私は「こんなまとめ記事が欲しかった!分かりやすい!」と目から鱗が落ちました。

ネット広告

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ネット広告の種類全37種 課題別効果の出る手法一覧
ネット広告業界に進むのであれば、どのようなネット広告があるのか知っておきたいもの。この記事は、リスティング広告・アフィリエイト広告からFacebook広告に至るまでのネット広告全37種が掲載されているため、より小さい労力で知識を増やすことができます。
この業界の新参者である私も、「なるほど!」や「へぇ〜」と思いながら閲覧しました。様々な角度からネットユーザへと訴求しているなと感心できます。この記事を読めば、ネット広告を網羅的に理解できます。

リスティング広告

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リスティング広告とは|今更聞けないリスティング広告の基礎
リスティング広告はWebマーケティング業界で働くには当然知っておくべき知識です。
この記事では「リスティング広告とは」という、料金システムや効果などの特徴についても教えてくれています。リスティング広告についての基本の「キ」をやさしく説明。
この記事さえ読めば、明日から「リスティング広告って何?」と聞かれたらきちんと答えることができるようになるでしょう。これでドヤ顔ができますよ。

リスティング広告で効果を出すための7つの基本
リスティング広告はただ闇雲に打てばいいわけではありません。
この記事では、リスティング広告で成果を出すために理解しておくべき7つのポイントを挙げてくれています。
リスティング広告に無知だった私も、どこに注目すればいいのか一目瞭然で体系的に理解することができました。

キーワード選定で失敗しないための8つのポイント|リスティング広告
リスティング広告を運用するうえで、キーワード選定が鍵を握っています。というのもキーワード選定=ターゲット設定だからです。誰をターゲットにするかを絞り込むのはマーケティングの基本です。
この記事は、そのキーワード選定のポイント8つを、段階を踏むようにして紹介。
これを読んで、「リスティングはキーワード選定が大事って聞くけど、どのようにすればいいのだろう?」という疑問が一気に解消されました!

リスティング広告スタートアップガイド(無料) 「リスティング広告スタートアップガイド」では、リスティング広告の小手先のテクニックだけではなく、リスティング広告以前の上流の考え方も数多く紹介しています。

ランディングページ

ランディングページで成果が上がるイメージ

【ランディングページとは│10分で理解できるLPの基本】
ランディングページは、ネットで売上を上げるための最重要要素です。ネットでの顧客獲得数が6倍になったという事例もあるほどです。
この記事は、ランディングページの最低限の知識を説明しています。「ランディングページって何?」となっている方は一読すべきです。
10分もかからずして、本文を読むことができます!皆さんもぜひ最短ルートでLPを理解してしまいましょう!

売上を大きく左右するランディングページ作成前の戦略設計3ステップ
ランディングページで成果を上げるためには、それなりの準備と工夫が必要です。
この記事では、ランディングページを作成する前に踏むべきステップを、課題発見→課題克服のための仮説・方針設定→検証という3つにわたって紹介しています。
初心者の私にとってもランディングページがどのようにして設計されていくのか非常にわかりやすかったです。さらに、やはりここでもターゲット設定は不可欠だと学びました。

自己啓発

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【定番から隠れ良サイトまで】マーケティング情報サイト厳選11本
ビジネスパーソンにとって情報収集は必須です。ただし、Web業界は急激なスピードで変化しており、それを取り囲む情報は氾濫しています。
この記事は、その中から特に有益な情報を得られるサイトを厳選してリストアップしてくれています。
新米である私も、この中のいくつかブックマークして日々の情報収集に励んでいます。なかなか興味深いものばかりです!

今すぐとりたい! Webマーケティング関連資格のまとめ
業務の質を上げるためにも目標を立てることは重要です。
この記事は、若手のビジネスパーソン向けに、Web解析士やネットマーケティング検定などのWebマーケティングに関する資格をリストアップしています。
私もこの記事を参考にして目標を設定しました。目標を立てることで仕事や生活の質を上げたいものです!

さらにその先へ行きたい方のために

ペルソナマーケティングが5分で理解できる!【日本企業の厳選事例6選】
ペルソナマーケティングとは、実際に自社の商品やサービスを使ってくれるであろうモデルユーザー(ペルソナ)を作り出し、そのユーザーのニーズを満たすような形で商品やサービスを設計するというマーケティング手法です。
この記事では、このマーケティング手法で成功を収めた事例を交えて、その重要性を訴えかけています。
従来のターゲティングの一歩進んだ新たな発想に触れ、目を丸くしました。「本当にこれで成果を出せるのか?」と疑っている方は騙されたと思って一読してください。

顧客視点とお客様の声は違う!?マーケティングの成功9事例
顧客視点を理解できることがマーケティングの成功へのカギを握っています。
この記事では、マーケティングを成功させるために重要な顧客視点について、成功事例とともにそのアプローチ手法も紹介してくれています。「顧客視点とは何か?」を具体的に理解できます。
マーケティングの核心に触れられる記事なので一読すべきです。

セグメンテーション|3つの有名事例から5分で活用法を身に付ける
セグメンテーションとは、市場の細分化のことです。これを起点としてターゲッティングやポジショニングを設計するため、重要な考え方です。
この記事は、執筆にあたり10冊以上のマーケティング書籍を読んだ筆者が、厳選した事例を交えて簡潔にまとめてありますので、手早くかつアウトプットできる程度にまでセグメンテーションについてすんなりと理解できるはずです。
今まで読んできたどの書籍よりも「なるほど!」と納得がいきました。特に、時代を逆行してセグメンテーションに成功したユニクロの事例には感服しました。

成果アップの第一歩!コンバージョンの意味を正しく理解し定義する
Webマーケティングに携わる誰もが使う「コンバージョン」。実は「最終成果」を指す言葉ですが、一般的に認識されている「商品の購入」だけの意味ではありません。
この記事は、上級者向けで、費用対効果と出すために定義することの意義を訴えています。コンバージョンに関連する用語も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
社内にいると頻繁に耳にする「コンバージョン」。この「最終成果」という抽象的な概念を定義することの重要性を学びました。

リスティング担当者必見|超使える!【エクセル技21選】
リスティング広告を運用するにあたってはエクセルを使いこなすことが必要となります。
この記事では、エクセル技を21も紹介。8年間リスティングに携わった筆者が執筆しているので、必要かつ便利なテクニックを得られること間違いなしです!
今までエクセルを使う機会がなかった私は、今後使う機会が増えるであろうことに不安を抱いています。そんな私はこの記事を閲覧してすぐさまブックマークしました!

広告関係者なら知っておきたい!広告にまつわる 法律・ルールまとめ10選
もちろん広告業界にも法律・規則は存在します。
この記事では、景表法や薬事法など、業務をするうえでの必要な法律・ルールをまとめてくれています。
事細かくは覚える必要ないですが、「こういう法律があるんだな」という程度で頭の片隅に置いておきたいものです。特に、薬事法に関する記事は読み物として興味深く読みました。

【2014年版】Webマーケティングに役立つ無料分析ツール厳選5つ
Webマーケティングで結果を出すには、市場や競合の状況を俯瞰的に捉えて、自社のWeb戦略を見つめ直す必要性もあります。
この記事では、Web業界でキャリアを積んだ筆者が使って便利だと実感した、市場や競合の調査に役立つ無料ツールを紹介してくれています。
リスクルの記事執筆に際して、市場の私が実際に利用したものもあります。「今すぐ!」必要にかられるものではありませんが、ブックマークをしておいて損はしないでしょう。

まとめ

以上、新入社員の方々が読むべき記事をいくつかリストアップしました。
いかがだったでしょうか。

一読だけでは理解しにくいものもありますが、新入社員の皆さんの一助となれば幸いです。
業務を進めていく中で行き詰った際には再度の来訪をお待ちしております。
共に頑張っていきましょう!

顧客理解でWebマーケティングの成果を上げる!たった1つの「コツ」とは?

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顧客理解

Webマーケティングの成果を上げるには「顧客理解」が重要と、よく耳にします。
しかし「顧客を理解しよう」と言われても、実際に何をすれば良いのか困っていませんか?
最初に結論を申し上げると、顧客理解のコツは「顧客になりきってみる」ことにあります。

本記事ではWebマーケティングの中でも広く活用されている「リスティング広告」を例に実際に顧客になりきって、顧客理解をWebマーケティングの成果を上げるために活用するプロセスを説明します。

※本記事は無料Ebook「リスティング広告スタートアップガイド」より、一部抜粋し再構成した記事です。

顧客視点になりきって、検索結果をみたことがありますか?

最初に1つ質問です。

あなたは、ユーザが触れる検索結果画面を「ユーザの気持ちになりきって」見たことがありますか?

当社のお取引しているお客様の中でも、検索結果を見たことある方が約半数、「ユーザの気持ちになりきって」見たことある方は、ごくまれにしかお会いできません。

Webマーケティングやリスティング広告で効果を上げるための重要なポイントは「顧客視点」で、検索結果画面を見て、「顧客視点」で自社や競合を捉えることにあります。

なぜ、顧客視点で検索結果・競合・自社を見ていく必要があるの?

Webマーケティングやリスティング広告で効果を上げるために、なぜ顧客視点が必要なのか?その理由はWeb上での行動、特に検索のように能動的で目的が明確な行動には以下のような特徴があるからです。

(1)自分の見たい情報しか目に入らない

「価格が知りたい」と強く思ってサイトに流入すると、価格がわかるまで他の内容はほとんど目に入ってきません。これを「選択的認知」といいます。
実際に、自分がWebで何かを買ったり探したりする時のことを思い浮かべていただければ想像がつくはずです。したがって、ユーザが何に関心事があるか捉えなければ、コミュニケーションをはじめることさえできません。

(2)先入観や直前に得た情報に強い影響を受ける

実際の顧客はそれまでしてきた経験から、サービス提供側が思いもよらない先入観を持っています。また、直前に見た検索結果や競合他社のサイトから強い影響も受けています。したがって、自社と顧客の関係だけでなく、顧客の背景や検索結果や他社も含めた全体の流れを掴まなければ、よいコミュニケーションは作れません。

(3)安易に「誤解」や「決め付け」をして間違った理解のまま進む

実際の顧客は、想像以上に身勝手で頑固です。先入観による思い込みで決め付けたまま進んだり、安易に誤解してしまいます。顧客視点になることで、どこで誤解し、何を決めつけてしまうのか、というヒントを得ることができます。

顧客視点になることで、コミュニケーションのヒントがわかる!

このように、実際の顧客は、作り手視点では全く予想もつかないような行動や、身勝手な判断をしていきます。この「身勝手な顧客の心理」を理解しなければ、リスティング広告で成果を出すことは難しいのです。

そこで、このステップでは「顧客視点」になりきることを通じて、ユーザとのコミュニケーションのヒントになる「関心事」「訴求点」「障害物」について整理・可視化していきます。

実際に「ダイエット 雑炊」の事例を元に、顧客視点になることでどのようなインプットを得ていくのか?について説明していきます。

ぜひ、自社の商材・サービスに当てはめて、一緒に考えていってください。

実践!顧客視点になりきって検索結果を見てみよう

では、早速、顧客視点になりきってみましょう。ここで、以前作成した「簡易ペルソナ」を活用します。

※簡易ペルソナの作成については以下の記事を参考にしてください。
ウェブマーケティングを成功に近づけるターゲット戦略4ステップ
http://liskul.com/wm_step4-7953

「簡易ペルソナ」になりきって、ページ流入に至る経緯と心理を元にして、実際に検索してみましょう。

ダイエット雑炊のペルソナ

ここでは、「IT系企業の事務職の26歳の女性が、美容院で見た雑誌で『雑炊ダイエット』を知り、これで夕食を置き換えたら、少しやせるのではないか、と思い検索をした」という状況になりきって、実際に検索をしてみます。

実際に、検索してみると以下のような検索結果が出てきました。

「ダイエット雑炊」の検索結果

左側のメインカラムに「ダイエット」「雑炊」が両方書かれているものが無いので、どれをクリックしたら良いか迷います。

また「レシピ」が自然検索の上位に来ており、購入せず自分で作れるものもあるのか、という気付きがあります。「簡易ペルソナ」の視点で見ると、面倒なので自炊はしないだろうなという気持ちになります。

最初の画面では、どれもクリックしたい、というものが無いので、検索結果を少しスクロールして見ていきました、実際の画面と合わせて説明したものが以下です。

ダイエット雑炊の検索結果とユーザーの行動

顧客視点で検索結果を見ていくとわかること

このように、顧客視点になりきって、検索結果を見ていくことで、どんな単語や画像に反応し、何をクリックしそうか、という傾向がある程度把握できます。

また、金額の相場観が形成されるプロセスや、そのジャンルで有名な商品はどんなものかという認知が形成されるプロセスも見えてきます。

特にリスティング広告を運用していると、広告枠に出ている競合他社の訴求ばかり気にして、自然検索結果に目が向かない方がいます。しかし、ユーザがむしろ広告枠よりも自然検索結果から情報収集をしていることが多いため、その情報を無視すると、顧客の状況や心理に近づくことが難しくなります。

また、自然検索の結果は検索エンジンが、そのキーワードで検索してきた人の要望に最大限応えよう(≒クリック率の最大化・検索結果画面の滞在時間を最小化)としてコントロールしているものです。上位表示されている内容にはユーザの関心が反映されていると捉えてよいでしょう。

顧客視点になりきって、競合他社・自社を見ていく

検索結果を顧客視点になりきって見た後は、そのまま同じ要領で、顧客視点で競合や自社のサイトを見ていきます。見ながら感じたことをメモを取り、その内容をまとめていきます。

まとめる際には、以下のフレームワークを使うと整理しやすいです。実際に整理した例をこの後の段落に掲載していますので、見比べながらフレームワークを理解してください。

関心事

・ユーザの知りたいこと
・簡易ペルソナで整理したページ流入に至る心理の中でも特に気になっている事。
・顕在化していて、頭のなかでつぶやいている内容そのもの。

商品スペック

・価格や数量、特徴など客観的に把握できる商品の特徴。

Web上のゴール

・設定されているWeb上のゴール・コンバージョン地点。

訴求点(モチベーションが上がったもの)

・ユーザの意欲を高めるもの
・目にするまでは特に意識していなかったが、目にしたことでゴールに向かうモチベーションが向上した要素。

響かない訴求点(モチベーションが変わらないもの)

・アピールしているものの、目にしてもユーザ視点ではゴールに向かうモチベーションの上がらない要素。

障害物(モチベーションが下がったもの)

・目にしたことで、ゴールに向かうモチベーションが下がる要素。

感じた不安や疑問

・購入や申し込みをする上で、不安や疑問に感じた内容で、特にページ上で解消されなかったこと。

実例!競合・自社分析のアウトプット

上記のフレームワークに沿って、競合・自社の情報を整理した例を紹介します。

「ダイエット雑炊」の例で簡易ペルソナになりきって、競合他社や自社のサイトを見て、感じたことを整理しました。

実際にご自身でも簡易ペルソナになりきって「ダイエット雑炊」と検索して、実際に何社かのサイトを見ていただけるとイメージが湧きやすいです。

ダイエット雑炊を検索するペルソナの行動予測

競合にはない自社の強み「USP」を再確認し、明確化しておく

ここで作ったアウトプットを元に、次のステップに進み、具体的なコミュニケーション設計につなげていきます。ただ、その前に1つ実施しておきたいことがあります。

それは「USP」の再確認と、明確化です。USPとは、「ユニーク・セリング・プロポジション」の略で、自社が持つ独自の強みのことです。

有名な例としてよく引用されるのは、ドミノ・ピザの「ホットでフレッシュなピザを30分以内にお届けします」というものです。

ポイントは「オンリーワンで無くても良い。他社が言っていないことを言う。」ということ。ドミノ・ピザの例でも「30分以内にお届け」というのは当時も他のピザ屋でも言えることでしたが、誰もそこに着目せず味や価格の訴求をしていたからこそ、この訴求はUSPになり得たということです。

先程の顧客視点での競合・自社の整理からUSPとなりうる訴求点を洗い出して明確にしておきましょう。

まとめ:顧客視点で「どのように売るか?」の材料を集めよう

この本記事では「顧客視点になりきる」ことを通じて、「どのように売るか?」の材料集めをしました。具体的には、より具体的な顧客の「関心事」や有効な「訴求点」、モチベーションを下げてしまう「障害物」などです。

また、競合にはない自社の強みである「USP」を洗い出すことで、どのように差別化を図っていけばよいか?について明確にしました。

大事なことは、いきなりどのように売るかを考えるのではなく、まず顧客視点で、検索結果、競合他社、自社を捉えて整理することです。遠回りのようですが、視野を広げることで、自社が訴求すべき内容が浮かび上がってくるようになります。

なお、無料Ebook「リスティング広告スタートアップガイド」では、この前後のステップも含め、リスティング広告やウェブマーケティングを成功させるためのノウハウをまとめてありますので、ぜひダウンロードしてご覧ください。

(参考)顧客視点を得るためには「ユーザビリティテスト」が有効

ここまで「顧客視点」を得るために「顧客になりきって、検索結果や競合、自社のサイトを見てみる」ということをしてきました。これだけでも十分な情報が得られますが、「ユーザビリティテスト」を実施することで、成果につなげるための情報をさらに多く得ることができます。

ユーザビリティテストとは、実際のユーザに近しい属性のモニターの方を収集し、検索結果や競合他社、自社のサイトを使ってもらい、その行動を観察する、というものです。今まで皆さんにやって頂いた「自分が顧客になりきる」というプロセスを実際の顧客にやっていただく、というものです。「自分が顧客になりきる」というのはどうしても無理がありますが、そこを事情を知らないモニターにやっていただくことでカバーできます。当社で戦略策定フェーズを支援する場合には、必ずユーザビリティテストを実施しています。その効果はてきめんです。

安価に実施できる「オンラインユーザビリティテスト」

ユーザビリティテストの効果はよく知られていますが、実際に取り組もうとすると数百万円単位の費用がかかってしまいます。

そこで、安価に実施できる「オンラインユーザビリティテスト」を当社では推奨しています。これは、モニターの方に自宅でユーザビリティテストを実施してもらい、その様子を録画して分析することで実際のユーザビリティテストと同様の効果を狙うものです。その場で質問ができなかったり、臨機応変なタスク変更ができないなど、生の現場で実施するユーザビリティテストに比べると不自由な部分もありますが、10万円程度の価格で実施できる点がメリットです。

なお、無料Ebook「リスティング広告スタートアップガイド」では、この前後のステップも含め、リスティング広告やウェブマーケティングを成功させるためのノウハウをまとめてありますので、ぜひダウンロードしてご覧ください。

(参考)あわせて読みたいLISKULの記事

顧客視点とお客様の声は違う!?マーケティングの成功9事例
http://liskul.com/customer-perspective-1513
→顧客視点という考え方を深く理解するために参考になる記事です。具体的な成功事例を通じて、顧客視点の有効性を説明しています。

危険!Webユーザビリティ3つの間違い・落とし穴
http://liskul.com/web-usability-1629
→ユーザビリティという言葉も実は顧客視点と密接な関わりがあります。よくある間違いを通じて、顧客視点について理解を深めることのできる記事です。

ユーザビリティテスト|サイト改善に最適なメリットと成功事例3選
http://liskul.com/wm_uts3-4289
→ユーザビリティテストについて簡単な説明と成功事例が紹介されています。

行動観察で分かる! ユーザー行動の「なぜ」
http://liskul.com/wm_bouserw-4472
→ユーザビリティテストに近しい手法である「行動観察」を通じて、顧客視点を理解することの重要性が説明されています。

Webマーケティングを基礎から学べる18個のメディア/セミナー/講座/書籍まとめ

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Web担当者になったけど、どこから学べば良いかわからない。何年かWeb担当者をやってるけど、実はわからないことがたくさんある。Webマーケティングに関わっていて、そんな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、Webマーケティングを基礎から素早く学ぶために使える18個のメディア/セミナー/講座/書籍をまとめてお伝えします。

【無料】Webマーケティングの勉強に役立つ動画8選

Webマーケティングをどう学べば良いのか

Webマーケティングに関する情報は世の中にたくさんありますが、Web担当者になり、Webマーケティングを基礎から学ぼうとした時、それらを「どう学べば良いのか」は意外に示されていません。
闇雲にやってみて経験から学ぶ、というアプローチではどうしても時間がかかってしまいますし、すぐに成果を上げられる可能性は少ないでしょう。

そこで本記事では、Webマーケティングを最速で身に付けるために、昨今注目されている才能開発研究の知見を「スキル習得のフレームワーク」として用います。

例えば、超一流の人材を輩出する世界中の才能開発機関を研究して「才能を伸ばすシンプルな本」や偉業の達成を導く鍛錬の仕方を調査した「究極の鍛錬」で詳しく述べられているように、スキルや知識を極めて高いレベルで習得するための効果的な練習方法が、様々な研究によって明らかになりはじめています。

今回は、才能開発研究の膨大な知見の中から、特に重要とされる4つのポイントをピックアップして、そのステップに沿って、様々なメディア/セミナー/講座/書籍を紹介します。

STEP1.全体像をつかむ
STEP2.個別要素に細分化して、局所的に完璧にする
STEP3.一流に触れ、一流から盗む
STEP4.結果に対するフィードバックをもらう

STEP1.Webマーケティングの全体像をつかむ

Webマーケティング基礎講座

1-Webマーケティング基礎講座

http://www.amazon.co.jp/dp/4798125687
Web担当者がWebマーケティング業務をひと通り理解するのに適した書籍です。
集客やコンテンツの話に加え、SSLやサーバ、モバイル、メールまで網羅して解説している一冊です。

インバウンドマーケティング

2-インバウンドマーケティング

http://www.amazon.co.jp/dp/4797372192/
Webマーケティング業務に欠かせない概念となりつつある、「インバウンドマーケティング」を解説した書籍です。アメリカのHubspot社が提唱した「インバウンドマーケティング」をコンセプトの背景から、マーケターに求めるマインドセット、具体的な手法まで体系的に紹介しています。

ウェブ営業力 御社の営業力が躍進する75の処方箋

3-ウェブ営業力

http://www.amazon.co.jp/dp/4798118672/
BtoCに比べ、情報が世の中に出づらいBtoBのWebマーケティング。そのBtoB Webマーケティングのノウハウがこれでもか、というほど詰まった書籍。
BtoBサイトで使える55個ものコンテンツ事例から、営業連携のポイント、KPIの立て方など、実務に必要な内容が具体的に紹介されています。繰り返し読んで、血肉にしたい貴重な一冊です。

ferret カリキュラム

4-ferret plus

https://ferret-plus.com/curriculums
Webマーケティングの知識が学べるサイト「Ferret」が基礎から学べるWebマーケティングカリキュラムを公開しています。最新の情報も含め、体系的に知識を学ぶことができます。

STEP2:Webマーケティングを個別要素に細分化して、局所的に完璧にする

Web担当者Forum

5-web担当者Forum

http://web-tan.forum.impressrd.jp/
Webマーケティングに関わる人間なら、一度は見たことがあるであろう有名メディアです。

MarkeZine

マーケジン

http://markezine.jp/
こちらもWeb担当者Forum同様、超有名メディアですが、Web担当者Forumに比べ、最新のテーマに関する事例インタビュー記事が多い印象です。

ジッセン!Webマーケティングを基礎から学べる実践的なオンライン研修サービス

7-ジッセン

https://jissen.me/
Webマーケティングを基礎から学べる実践的なオンライン動画サービスです。Webマーケテイングの最前線で活躍するプロの講師による講座は、200講座以上。月額4900円で動画は見放題です。 参考:Webマーケティングの勉強・研修に活用したい無料動画8選!スキルアップに役立つ講座まとめ

ストリートアカデミー

8-ストリートアカデミー

https://www.street-academy.com/zenkoku/tech
「身近な人から気軽に学べる社会を創る」をミッションに掲げるストリートアカデミーの中にWebマーケティングのカテゴリがあり、勉強会・ワークショップ情報が多数公開されています。

WACAウェブ解析士認定講座

ウェブ解析士認定講座

http://www.web-mining.jp/
Webマーケティングをやる上で、必須になるウェブ解析ができる人材を育成するための講座、資格を提供します。レベル別にまとめられた教材・参考資料を販売しているので、段階的にウェブ解析を学ぶことができます。

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)

https://support.google.com/partners/answer/6089828?hl=ja
Google公式のGoogleアナリティクスに対する個人資格です。

AdWords 認定資格

https://support.google.com/partners/answer/3153810?hl=ja
AdWordsから検索広告、動画広告などオンライン広告の個人資格です。

STEP3:一流のWebマーケターに触れ、一流から盗む

Webマーケティング・リレーセミナー

WEBマーケティング・リレーセミナー

https://www.cb21.co.jp/seminar_events/relayseminar/
各分野の第一人者が、リレー形式で、セミナーに登壇されています。

MarkeZine Academy

マーケジンアカデミー

https://event.shoeisha.jp/mza/
こちらも各分野の第一人者による、本格的な講座です。常時複数のテーマで第一人者による講義・ワークが提供されています。

日経デジタルマーケティング セミナー

日経デジタルマーケティングセミナー

http://business.nikkeibp.co.jp/dmg/seminar.html
カンファレンスに登壇される方々の豪華さは日本一かもしれません。
現場で実践されているWeb担当者から最先端の事例を聞けるセッションも充実しています。

CSS Nite

CSS Nite

http://cssnite.jp/
Web制作に関する老舗的なセミナーイベントで、これまでに日本各地で500回以上開催されているようです。同志となるWeb担当者と出会えるかもしれません。

SwapSkills

9-swapbuild

http://swapskills.info/
常にホットなトピックを押さえて、豪華な講師陣を揃えているSwapSkills。無料イベント、有料イベント、ワークショップ、電子書籍など様々なフォーマットでコンテンツを提供されています。

STEP4:結果に対するフィードバックをもらう

ウェブ担当者通信

Web担当者通信

http://webtan-tsushin.com/
プレミアムメンバーになると講師陣に気軽に相談でき、毎月届く問題に回答すると出題者からのフィードバックをもらえます。

【無料】Webマーケティングの勉強に役立つ動画8選


LTV(顧客生涯価値:Life Time Value:ライフタイムバリュー)とは?計算方法と広告活用での成功事例

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最近、ECや通販会社でLTVをWeb広告の評価に取り入れたいという企業が増えてきています。多くの企業がWeb広告に出稿し、競争が激化しているため、より売上に繋がる広告施策を把握したいという理由でLTVが注目を集めています。 しかし、「広告をLTVで評価した方がいいとなんとなく知っているけれど、実際にどうすればいいのだろう?どんなメリットがあるのだろう?」という方が多いのではないでしょうか。そこで本記事では、成功事例を交えながら実際の利用イメージを持ってもらうとともに、LTVを広告評価に活かすポイントを解説します。

※本記事は株式会社beBit提供によるスポンサード・コンテンツです。

「LTV」とは顧客一人が生涯で商品やサービスに対して払う売り上げのこと

最初に、LTVとは何かを改めておさらいしておきましょう。LTVとは、日本語では顧客生涯価値(Life Time Value:ライフタイムバリュー)と言われ、顧客一人が企業と取り引きを始めてから終わるまでの期間に、その企業が提供する商品やサービスに対して支払った合計金額(売上)を指します。売上ではなく、顧客一人が出す利益を指すこともあります。 ECや通販などのように、何度もリピート購入するような商品やサービスを提供している場合、LTVは顧客がどの程度継続して購入しているのを把握するための重要な指標です。一般的にLTVは、下記のように計算します。 LTV = 「購入1回あたりの平均購入額」×「年間の平均購入回数」×「平均の継続年数」 ただし、Web広告の評価にLTVを使う場合、例えばリスティング広告経由、アフィリエイト広告経由などと経由別に顧客のLTVを計算します。そうすることで、実際の売上に繋がりやすい広告施策が分かり、広告予算をより最適に配分できるようになります。
広告施策別のLTV
そこでまず、LTVを広告評価に取り入れた事例を通じ、広告予算の最適化や集客施策の改善にどのように役立てればいいのかを具体的に解説します。

事例:LTVによるリスティング広告の最適化をし、CV数が7倍に

英会話やカメラなどのプライベートレッスンを提供する「Cyta.jp」を運営するコーチ・ユナイテッドでは、リスティング広告、アフィリエイト広告、ディスプレイ広告、Facebook広告、Twitter広告などでWebサイトに集客し、無料体験レッスンの申込でコンバージョン(CV)を獲得するということをおこなっています。
LTVの流れ
コーチ・ユナイテッドでは、A/Bテストによるランディングページの改善などを繰り返すことで、CV数7倍、CPA2/3という大きな成果をあげています。そして、その成果の大きな要因の一つが、リスティング広告をLTVで評価して最適化したことです。 Webサイトのコンバージョンが無料体験レッスンの申込なので、コンバージョン数だけをKPIとして見ていたのでは、実際に売上につながっているのかが分かりません。広告の費用対効果を考えるには、CV後に本入会して、継続してレッスンに通ってもらうところまで見る必要があります。 そこで、コーチ・ユナイテッドでは広告をCV数やCPAだけではなく、LTVやサービス継続率でも評価することで広告運用を大きく変えました。以下では、そのポイントを解説します。 参考:コーチ・ユナイテッド株式会社様: ABテストによるランディングページ改善と正確な広告投資で、 広告経由のCV7倍、CPA2/3を実現|beBit

キーワードごとにLTVや継続率を評価して予算を最適化

リスティング広告はキャンペーン単位で評価しがちですが、キーワード単位でLTVを使って評価しました。例えば、「カメラ教室」と「写真教室」というキーワードごとに、獲得した顧客のLTVを見ることにしました。 その結果、キーワードごとに成果がかなり違うことが分かりました。「カメラ教室」の方が、「写真教室」よりも、サービスの継続率が圧倒的によかったのです。そこで、売上向上の機会を損出しないように、継続率がよいキーワードに予算を多く配分しました。

LTVが高い要因が分かると、Web施策にも活かせる

さらに、キーワード「カメラ教室」のLTVが高い原因も合わせて分析しました。 分析の結果、以下のことが分かりました。 ・お客様には「趣味としてカメラを楽しみたい」というニーズの方と「高度な写真技術の習得をしたい」方がいる。 ・「趣味としてカメラを楽しみたい」方はキーワード「カメラ教室」から、「高度な写真技術の習得をしたい」方は「写真教室」から流入している。 ・「趣味としてカメラを楽しみたい」ニーズとサービスがマッチしているため、継続率が高い。 結果、自社のサービスとマッチした顧客を獲得できるキーワード「カメラ教室」の方が「写真教室」よりもLTVが高いと分かりました。そこで、リスティング広告の予算だけでなく、WebサイトやLP(ランディングページ)も、趣味としてカメラを楽しみたい方のニーズに合わせて改善を実施しました。 このようにLTVで見ることで、継続してサービスを利用している顧客を分析し、その結果を広告施策を紐付けられるというメリットもあります。特にECや通販サイトの場合、リピート購入するユーザーほど購入履歴のデータが貯まるので、そこから発見が得られやすく、Web広告の改善に活かすことができます。

LTVでWeb広告を評価する3つのポイント

それでは、Web広告をLTVで評価するポイントをご紹介します。

ポイント①:広告接触データと購入履歴データを顧客IDで紐付けて集計する

多くの場合、LTVを算出するために、例えばリスティング経由ユーザーの購入1回あたりの平均購入額や年間の平均購入回数、平均の継続年数を把握していることは少ないでしょう。そこで、広告運用でLTVを集計する場合は、顧客一人ひとりに対して広告接触と購入金額を出し、それを集計することが現実的です。そのために必要なものは、「広告接触のデータ」と「購入履歴のデータ」の2つです。
データの紐づけ
購入履歴データは、顧客データベースから顧客ごとの購入額の一覧か、顧客IDが振られた購入履歴の一覧です。一方、広告接触のデータは、CVしたユーザーがこれまでにどの広告に、どの順番で接触しているのかという情報が一覧になったものです。 広告接触データは、自社のシステムで取得できない場合、広告効果測定ツールを導入することで取得することができます。これらのデータを、顧客IDで紐付けて、広告施策ごとにLTVを集計します。

ポイント②:広告施策ごとにLTVを集計する

LTVはWeb広告経由全体で集計せず、必ず広告施策ごとに集計するようにしましょう。Webサイト全体のPV数やユニークユーザー数を見ても改善できないのと同じように、広告経由全体のLTVだけを見ても、予算配分を最適化したり、集客施策を改善することはできません。 ポイントは、効果を把握したい施策の軸でLTVを集計するということです。例えば、リピート顧客が多い広告媒体を把握したい場合は広告媒体ごとに、リスティング広告の刈り取りを最適化したい場合はキャンペーン単位・キーワード単位ごとにLTVを集計しましょう。

ポイント③:目的に応じて、広告の初回・最終接触を評価する

広告のアトリビューション分析(広告を含めた接点・アクションの成果への貢献度を正当に評価するための分析手法)と同じく、ユーザーが何度も広告に接触している場合、どのタイミングでの広告接触を評価するのかはLTVでも考える必要があります。 つまり、CVの手前の最終接触のみをLTVで評価するのか、初回・中間での接触も評価するのかは考えた方がいいでしょう。ここでは、複雑な評価方法ではなく、シンプルな方法を2つご紹介します。
初回最終回別のLTV評価

最後に接触(最終接触)した広告をLTVで評価する

LTVの広告評価で一般的に行われている方法で、売上最大化ために広告予算を最適化したい時に行います。特に、刈り取りのためだけに広告を出稿していたり、最初に広告接触してからCVまでのリードタイムが短い場合に有効です。

最初に接触(初回接触)した広告をLTVで評価する

この方法は、何度もリピート購入してもらえるような顧客に、どの広告媒体でリーチすべきかを分析するために行います。主に新規顧客、特に売上につながる新規顧客へのリーチを拡大するため、バナー広告などの認知施策を行っている時に行うとよいでしょう。

簡単に見ることができる、LTVに近い評価指標

ここまではLTVでの広告評価をご紹介してきましたが、Webサイトや自社システムの状況によっては、LTVでの評価に時間がかかる場合があります。そこで、LTVに近い評価指標で、簡単に見ることができ、広告運用の改善につながるものをご紹介します。

定期購入の獲得数

1回限りの商品の単発購入だけではなく、定期購入がある場合に有効です。

購入回数(リピート回数)

定期購入がなくても、同じユーザーが何度購入しているかも重要な指標になります。

本購入数・本入会数

WebサイトのCVがサンプル購入やお試し購入であり、その後、本購入・本入会へ誘導する場合に有効です。

退会数

例えば、月額課金の動画配信サービスやゲームなど、Webでの退会が計測しやすい場合に有効です。退会日時も合わせて取ることで、CV数は獲得しても利用期間が短い施策を見つけることができます。

新規/既存別の購入数

既存向け、新規向けに施策を分けて実施している場合に有効で、CVを新規顧客の購入と既存顧客の購入とに分けて計測します。 このような指標をビジネスやサイトの状況に合わせて使い分けることで、より簡単に、より適切に広告運用が回せるようになります。

まとめ:売上に直結する指標「LTV」なら、成果をさらに改善できる

Web広告を評価する際のポイントは、ビジネス成果につながる指標を使うことです。CVよりもLTVや継続率を使うことで、広告予算の最適化ができ、売上向上に繋げることができるようになります。また、LTVが高い顧客を分析し、広告やLP・Webサイトの改善するために活かしましょう。

LTVで簡単に広告評価したいなら、広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」(広告)

この記事で紹介したように、広告評価にLTVを使う場合は、顧客IDの情報が入っている「広告接触データ」を用意する必要があります。Googleアドワーズなどのリスティング広告やDSPなどの広告配信ツールの多くでは、顧客IDの情報を取得できないため、LTVでの広告評価はできません。 そのため、自社システム以外で行う場合は、広告効果測定ツールのご利用をオススメします。
webアンテナ
とくに、広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」は、基本的な広告効果測定の機能に加えて、以下の特長を持っています。 ・顧客ID、購入額、CVユーザーの属性情報が取得できる ・CVユーザーの広告接触データを一覧でダウンロードできる ・アトリビューション分析(間接効果分析)に強い LTVでの広告評価に悩んでいましたら、コンサルタントのご相談も無料で受けられますので、ぜひお問い合わせくださいませ。 広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」公式サイト 「ウェブアンテナ」の資料ダウンロードはこちら

※本記事は株式会社beBit提供によるスポンサード・コンテンツです。

ビッグデータ活用事例15選|売上向上・コスト削減方法とは

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「ビッグデータ」というワードがビジネス界で飛び交うようになって数年がたち、最近はデータを活用した事例も増えてきたように思います。 そこで、今回はネット上に存在する売上向上やコスト削減につながる最新のビッグデータの活用事例を集めてみました。ビッグデータに詳しい方は利用方法のいちアイディアとして、ビッグデータの内容を知らない方はどんなものなのかを理解するために、ご一読いただければと思います。

AIを活用してWebサイトの成果を最大10倍に改善した事例とは?

※本記事は2014年9月16日に公開された記事を再編集したものです。

※本記事は株式会社WACUL提供によるスポンサード・コンテンツです。

そもそもビッグデータとは?

ビッグデータとは「事業の拡大に役立つ膨大なデータ」のことを指します。楽天やローソンなどの企業はこの膨大なデータを管理、分析して売上を上げたり、仕入れの最適化をおこなっています。

▼ビッグデータの活用で得られる価値の例

・業務フローの最適化によるコストの削減 ・商品の組み合わせ変更による売り上げの最大化 ・未来の売り上げ予測 ・事業の問題や課題箇所の特定 ・新たな仮説や可能性の発見 楽天、ローソンのビッグデータ活用事例も本記事に掲載しているので、参考にしてみてください。

ビッグデータは今テクノロジーの進化によって注目されている

ビッグデータと聞いて「ただの膨大なデータだ」「今までと何が違うのか?」「なぜ今更話題に上がっているのか?」と考える方もいるのではないでしょうか。 今ビッグデータが注目されているのはテクノロジーの進化によってデータを使ってできることが増えたためです。 テクノロジーの進化によって、 1.今まで取得できなかったデータを取得できるようになった 2.今まで記録や保存が難しかった量のデータを管理できるようになった 3.今まで活用できなかった量のデータを処理できるようになった ということがあげられます。 たとえば、スマホの登場により皆さんの日々の活動データを取得できるようになりましたし、それを記録するデータベースの容量も日々増加しています。さらにこれらを組み合わせて分析するためのCPUやメモリも進化しているため、膨大なデータを処理・活用することができるようになりました。 最近では人工知能がWebサイトを分析し、自動で改善案を出してくれるツールなども登場しています。サイトの売り上げを高めるために活用されているので、気になる方は参考にしてみてください。 参考:AI・人工知能を活用してWebサイトの成果を最大10倍に改善した事例11選

最近は中小企業もビッグデータを活用

近年、ビッグデータ活用の機会は確実に身近になってきています。以前は実際のところ、膨大なデータを溜め込むことも、企業に適した分析を行うことも相当のコストがかかり、主にビッグデータを活用しているのは大企業でした。 最近では中小企業がビッグデータを活用している事例も出てきており、これもビッグデータの注目度が高まってきている要因と考えられます。

事例1. ダイドードリンコ:アイトラッキング分析と
購買データの組み合わせで売上が前年比1.2%増

消費者の視線を分析し、商品の配置を変更

20140916_01
ダイドードリンコはZの法則に従い、主力シリーズ「ブレンドシリーズ」を左上に配置していました。しかし、自動販売機にアイトラッキングを取り付けて調査したところ、自動販売機に限っては下段に視線が集まることが分かりました。 その後、下段に主力製品を配置したところ、売り上げが前年比1.2%増となりました。このように常識と考えられている事柄も、ビッグデータを分析することで覆る可能性があります。

参考:これまでの常識をくつがえすビッグデータ分析シリーズ ~第一回:常識にとらわれない発見で売り上げ増加~|ビッグデータマガジン

事例2. TRUE&CO:自分の体ににあったブラをオンライン購入できるシステムを開発

TRUE&COは、過去の顧客の注文と返品データを分析することで、メーカーによるサイズのばらつきなどを数値化し、オンラインで、自分の体にフィットするブラジャーを購入できるシステムを開発しました。ユーザーは初回アクセス時に日頃着用しているブラジャーのブランド名とサイズ、好みのフィット感、服のサイズなどの情報を入力することで、以降は、その人にフィットする商品のみが表示されます。 このように、精度の高いパーソナライズを実現するためにもビッグデータは活用されています。

参考:ビッグデータ活用で売上を伸ばすオンライン小売業の成功事例|JNEWS.com

事例3. スシロー:皿にICタグをとりつけ、レーンに流れる寿司の鮮度や売上状況を管理し売上向上

スシローはすべての寿司皿にICタグをとりつけ、レーンに流れる寿司の鮮度や売上状況を管理しています。どの店で、いつどんな寿司がレーンに流されいつ食べられたのか、どのテーブルでいつどんな商品が注文されたのかなどのデータを毎年10億件以上蓄積することで、需要を予測し、レーンに流すネタや量をコントロールしています。 スシローのケースのように需要を予測することは、ビッグデータの代表的な使い方のひとつと言えます。需要を予測するということは、機会の獲得や無駄コストの削減につながるため、直接的に利益に跳ね返ります。 参考:ビッグデータの高速分析で、隠れていた課題や問題点を可視化回転寿司業界のNo.1を支える迅速な経営判断と店舗オペレーションを実現|アシスト|

事例4. GEO:王道的なビッグデータのクラスタリングでテコ入れ

GEOは会員向けアプリをリニューアルすることでビッグデータを取得し、他社のネット通販やVOD(ビデオ・オン・デマンド)などの攻勢に立ち向かっています。具体的なデータの利用方法としては、会員を「趣味別」及び「売上貢献別」にクラスタリングすることで、趣味に応じたクーポンの発行やメールを送付し売上の向上を測ったり、新作DVDの仕入れを最適化しています。 このケースでは、個人の趣味と、同じ趣味を持つ人の傾向を蓄積することで、各々に最適なレコメンドを提供するCRMの一部としてビッグデータが活用されています。 参考:マーケティングにおけるビッグデータの位置付けを整理する(ゲオホールディングスの場合)|IDEAim|BusinessMemo4

事例5. ローソン:売上31位のほろにがショコラブランを売り続ける理由

ローソンはポンタの導入により、ビッグデータの分析が進んでいます。分析の結果、例えばほろにがショコラブランが「1割のヘビーユーザーが6割の売り上げを占めている」と分かりました。その分析結果をもとに、リピート率の高いほろにがショコラブランは、今も継続的に販売されています。 このケースでは、ビッグデータを活用することで、短期的に見ると売上の低い商品を、他の商品と比較しつつ長期的に観察することで、仕入れの最適化を行っています。扱う商品数が増えれば増えるほど、仕入れの管理は困難になるため、効率よく仕入れの最適化を行う上で、ビッグデータを活用が重要性を増してきます。 参考:今注目をあつめる「ビッグデータ」活用事例|feedforce全力ブログ

事例6. 大阪ガス:コールセンターの依頼内容から修理に必要な部品を割り出す

大阪ガスは、過去数百万件にわたる修理履歴や機器の型番データを保有しています。また、コールセンターに寄せられる給湯器などの修理依頼の内容も同時に蓄積しています。これらの情報を組み合わせることで、ケースごとに必要となる部品を自動的に割り出すことに成功しました。 このケースでは修理作業員が行う作業を自動化するためにビッグデータが活用されています。人件費はサービス業においてウェイトが重いため、非常に有効な活用法であると考えられます。 参考:ビッグデータを価値につなげる活用事例15(その1)IT Leaders|

事例7. 城崎温泉:観光客のニーズをつかみ売上増

城ヶ崎温泉は、携帯電話やスマートフォンをお財布代わりに使えるシステムを導入することで、観光客の利用履歴を蓄積し、定量的な分析を行いました。何時頃に観光客が多いか、人の組み合わせは親子連れが多いのか、男女ペアが多いのか、また、どこの外湯が一番人気なのかなどを分析することで、より効果の高い施策を実施したり、温泉街の街づくりやサービス、広報の方法などの改善につながりました。 また、花火など観光客が立ち止まって楽しむイベントよりも、灯篭流しなど観光客が街を歩くイベントのほうがお店の売上増に貢献するという発見もされました。このケースでは、ビッグデータを活用しユーザのニーズを見極めることで、彼らに対して行う施策の取捨選択や最適化を図っています。 参考:ビッグデータ活用の本質とその進め方~城崎温泉の事例にみるデータ活用のポイント~|salesforce

事例8. 株式会社開園システム:タクシー乗務員用アプリで機会獲得&業務効率化

株式会社開園システムは、タクシー業界向けにビッグデータを活用したアプリを提供しています。GPSで蓄積された過去の乗車位置を、月・曜日・時間帯別に地図上に表示したり、リアルタイムの実写位置を表示したりすることで、どこで顧客が増えているのかが把握できます。 また定期的に長距離の乗車する顧客の曜日や時間を割り出すことで、長距離乗車目的の顧客を効率よく獲得することができます。稼働中の車両の位置、状態を地図上に表示し、条件にあった車両の検索、お客様からの迎車依頼に対して、お客様に近い順の通知することで配車係のコストも削減しています。 上記のケースでは、ビッグデータをスマホやタブレット向けのアプリと組み合わせることで、GPSを活用した情報を取得しています。 参考:ビッグデータ有効活用で売上はまだ伸びる! 論より証拠。発案者自身が乗務し、結果を出した仕組みの提供開始|IT批評

事例9.カルフォルニア州オークランド:犯罪データを蓄積して、未然に予防

アメリカ カルフォルニア州オークランドは全米屈指の犯罪都市で、観光客や、市民が犯罪に巻き込まれないための注意を呼びかけるシステムにビッグデータを活用しています。犯罪の種類別(殺人・強盗・から泥酔まで様々)、日にち別、時間別に、フィルタが可能で色別に確認することができ、一見してその日その時に危険な場所を特定できるため、利用者は危険を避けることが可能となります。 このように一般人が利用する公的なシステムにもビッグデータは活用されています。 Oakland Crimespotting: Map

参考:犯罪をゼロにできる!?場所や種類が一目でわかる犯罪MAP|OptDataScienceLab

事例10. 楽天:レコメンドだけでなくランキングの更新頻度とジャンルの細分化で売上向上

代表的なレコメンド機能を活用するだけで30%の売上向上が可能と言われていますが、楽天は更新頻度の短縮と、ジャンルの細分化を試みて大きな成果をあげました。これはビッグデータを分析することで、ランキング頻度が高いほど売上は増加し、ジャンルが細かいほど全体の売上があがるという結果に基づいた改善施策です。 情報の更新頻度が高いほどサイトへの信頼感が増すことは利用者の誰しもが漠然と感じているかと思いますが、それを数値として確認できるのもビッグデータの恩恵といえるでしょう。 参考:流通BMS.com|楽天の執行役員がビッグデータでEコマースの売上げを急伸させた秘策を公開 ――流通システム標準普及推進協議会 2014年度通常総会――

事例11.ホームセンター:従業員の配置を調整して売り上げ15%アップ

ホームセンターの売り上げデータと従業員の行動データや、商品の陳列データを蓄積したところ、顧客単価の高いスポットの特定に成功しました。そしてそのスポットに従業員を重点配備したところ、売り上げが15%もアップしたという、まさに予測通りの結果となったそうです。 参考:ビッグデータ+人工知能と人間の幸福感がビジネスの業績を向上させる|WEB担当者Forum

事例12.コールセンター:休憩中のスタッフ同士の雑談を増やして売り上げ27%アップ

受注率の異なるコールセンターのスタッフにセンサーを取り付けてデータを検証したところ、受注率の高いコールセンターのスタッフの方が低いコールセンターのスタッフよりも休憩中の活動が活発だということが判明しました。また休憩中にスーパーバイザーがスタッフに声をかけていくとスタッフの雑談が盛り上がるということもわかりました。 そこで休憩中にコミュニケーションを活性化させるような施策を1年間実施したところ、コールセンターの売り上げが27%増加したとのことです。 参考:ビッグデータ+人工知能と人間の幸福感がビジネスの業績を向上させる|WEB担当者Forum

事例13.ヤクルト社:自社商品による顧客の奪い合いを解消して売り上げ20%増加

ヤクルト社の商品は1つのカテゴリに150点も存在し、店頭で顧客を奪い合っていました。またその組み合わせを分析し最適化しようにも、俗人的に作成されたスプレッドシートが社内に分散していました。 そこでそれらのデータを一元管理し分析したところ、15本パックと7本パックは購入する顧客層が異なるため、並べて販売すると両方の売り上げが増加するということを発見しました。そしてこのような分析と改善を繰り返した結果、20%の売り上げ増につながりました。 参考:ヤクルトの売り上げを大幅に伸ばしたデータアナリティクスの秘密|ITmedhiaエンタープライズ

事例14.アンデルセン:データから製造量を決定し売り上げ増加

広島県でパンの製造・販売事業者であるアンデルセン社では元々、各店舗の店長が自身の経験から製造量を決定していました。そこでアンデルセン社は販売履歴と来店客数をを関連付けて分析し、商品の売れ行きパターンを予測しました。 その予測を取り入れなかった店舗に対して、予測通りに製造量を決定した店舗は2%ほど売り上げが高かったそうです。 参考:第1部 特集 「スマートICT」の戦略的活用でいかに日本に元気と成長をもたらすか|総務省

事例15.石川県羽咋市:農業で人工衛星の画像データを活用して収益アップ

石川県の中部に位置する羽咋市は、地場の民間企業とともに人工衛星の画像データから米の味の計るシステムを開発しました。 そして画像からタンパク質の含有量を測定することで、一般的に美味いと言われる量のタンパク質を含有した米を安定して収穫できるようになり、低タンパク米をブランド化して販売したところ、収益も増加したとのことです。 参考:第1部 特集 「スマートICT」の戦略的活用でいかに日本に元気と成長をもたらすか|総務省

おまけ. データを扱う上での注意点

定量だけでなく定性的なデータも見る必要がある

デ-タを活用する上で定性的なデータも非常に重要な役割を担います。数字だけを分析していても結局何が起こっているのかを正確に把握することは困難です。

定性的なデータを調べるためには行動観察が効果的です。
【LISKUL】行動観察で分かる! ユーザー行動の「なぜ」

相関関係ではなく因果関係が重要

さまざまなデータの変動からその変動の原因を探る際、複数の事象の「相関関係」を探るのではなく、「因果関係」を見出すことが重要です。
一見相関性があるデータも擬似相関である可能性があるので、目的と仮説をもって検証を行い、因果関係を見出しましょう。

参考:達人が教える、わかりやすいデータ分析の考え方|ZDNetJapan|

まとめ

本記事ではビッグデータの活用方法をご紹介させていただきました。ビッグデータは、様々な業界で売上増、コスト削減、業務効率化などの目的のために活用されています。使い方次第で絶大な効果を発揮するビッグデータですが、数字ばかり見ていると一見相関性があるように見える擬似相関などに騙されてしまう可能性があるので、分析には注意が必要です。 活用の際には目的や仮説を持ち、擬似相関に騙されることなく因果関係を見極め、成果につながる施策につなげましょう。

AIを活用してWebサイトの成果を最大10倍に改善した事例とは?

※本記事は株式会社WACUL提供によるスポンサード・コンテンツです。

CRMとは?今更聞けない基本とSFA・MAとの違いまとめ

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CRMを重視するべき、というのはビジネスの現場でよく聞くと思います。しかし、本当にCRMという言葉の意味をわかっていますか?難しく聞こえますが、実は私たちの生活の中に身近に溶け込んだマーケティング手法です。 今回は、どこよりも簡単にCRMの意味とその本質的なメリット、デメリットを解説しました。みなさまのビジネスでもご活用ください。

CRMとは、「顧客の情報を収集・分析して、もっとも効果的な顧客アプローチをする手法」

CRMとは「Customer Relationship Management」の略語で、「顧客ひとりから得る収益(顧客生涯価値)の最大化を目的に、顧客の情報を収集・分析して、最も効果的な顧客アプローチをする仕組み」のことです。 そのためには、 ・顧客情報の収集する ・顧客情報をセグメント購買履歴などからセグメントする ・それぞれにあったアプローチをする(広告、ダイレクトメール、クーポンなど) ことが必要になります。
CRMとは
具体的には、ポイントカードなどをイメージしてください。例えば、Tポイントカードは、コンビニでも、レンタルビデオショップでも使うことができます。 そうすると、 ・Tポイントカードに登録した個人情報 ・だれが、どこで何を購入したか? などの情報を収集してデータベースをつくることができます。 データを持つ会社は、その顧客情報を分析して、セグメントに分ければ、 ・誕生日の人に、コンビニでクーポンを発行する ・一人ひとりの志向に添った情報提供や、 ・いつもコーヒーを買う人に対して、メールアドレスに基づいたネット広告を出稿する ・過去に購入した商品に関連したダイレクトメールを送る なども、できるようになります。

「CRM=ITツール」ではない!でも、CRMとITツールは切り離せない関係

CRMを実現するITツールを、「CRMシステム」と呼びます。CRM=ITツールだと思われている方がいます。正式には、CRMは「お客様のデータを集めて分析し、それぞれの顧客に適したアプローチをする方法」のことで、ITツールだけをさすわけではありません。 しかし、「顧客の情報を集めて、分析して、最適なアプローチをする」という今では当たり前の仕組みは、ITのシステムの発達とともにできました。そのため、CRM=ITツールというイメージが浸透しました。大量のデータを蓄積・管理できるようになった“今”だからこそ、CRMは当たり前のように大切にする必要があります。 参考:顧客管理に役立つCRMツールとは?代表的な11種類の機能を比較

CRMシステムを使うべきではない企業とは?

さまざまな種類があり、多くの企業が活用できるCRMシステムですが、その特性上あまり合わない企業もいます。

①活用する現場のITリテラシーや導入意欲が著しく低い場合

経営層がどれだけCRMシステムを導入したくても、結局活用をするのは現場です。 そのため、現場がITシステムへの抵抗が大きかったり、活用をしていく意識が低かったり、リテラシーが高くない場合は、どれだけコストをかけて導入をしても活用できないこともあります。現場のリテラシーや温度感、導入の際にどういうことをする必要があるのか?など、しっかりと現場と確認をしておきましょう。

②関係のある顧客の数が、管理が難しくない程度の場合

あくまでもCRMは、顧客のデータを集めて分析し、顧客ごとに合わせたアプローチをする手法です。そのため、その元となる顧客のデータがあまりにも少ない場合や、少ない状態で成り立つ形式のビジネスをしている場合は、CRMはあまり適していません。

まずおさえておくべき!CRMのメリット・デメリット

一見、万能に見えるCRM。しかし、そこにはもちろんメリットと、その裏返しのデメリットがあります。

メリット

①戦略的な営業・マーケティング活動が行える

情報を整理することで、より細かい顧客の実情に基づいたマーケティングや営業活動をすることができるようになります。個別のお客さんだけが持っている特性に見えても、実は一歩引いた観点で見ると複数のお客様がもっている特徴という場合もあります。

②効率的に顧客満足度の向上が図れる

お客様の情報を管理することで、同じ条件のお客様がどういったことに興味を持つのか?などを分析でき、よりそれぞれのお客様に対応したサービスを提供することができるようになります。顧客側からすると、一括で興味がない情報を送られるのではなく、自分の興味があるものや関連するものの情報を入手することができるため、鬱陶しさが軽減されます。

デメリット

①導入・維持にコストや手間がかかる

新しいものの導入には目に見える金銭的なコスト以外にも、工数的なコストは必ずかかります。 特に、これまで顧客情報を管理していた部署や既存のシステムの運用者からすれば、非常に大変です。 金銭的なコストだけではなく、その現場に実際にCRMを使う余裕があるかどうか?は必ず確認しましょう。

②すぐには効果が見えず、ある程度売上向上のなどの目に見える形で成果がでるには時間がかかる。

導入にも時間がかかり、施策を打つにも時間がかかります。CRMは、データを完璧に管理分析して自動で売上をあげる魔法のツールではありません。ただ導入するだけではなく、現場が使いこなすまでの時間も考慮して、価値の判断をするようにしてください。

CRMとSFAとMA(マーケティングオートメーション)の違いとは?

CRMとSFAとMAはよく比較されるシステムです。結論として、「お客様の情報を溜めて活用する」という視点でこの3つは全て同じものです。
CRM2
しかしそれぞれのツールによって、目的や視点が異なります。 大雑把に言えば、 ・CRMは、顧客の情報を管理するためのツール ・SFAは、営業の方が活動をしやすく、受注をしやすくするためのツール ・MAは、マーケティングにおいて顧客の情報を活かすツール  です。 参考:マーケティングオートメーション15種比較!利用のメリットと失敗しない選び方とは? ツールによっては、もちろん複数の役割を兼ねている場合もあります。それぞれのツールの根本的な思想の違いによって機能の得手・不得手も異なってきます。 具体的な機能の得手不得手は、下の図を参考にご覧ください。 ▼機能としてのMA、CRM、SFAの違い
crm3
引用:MAとSFAとCRM どのシステムを導入すべき?|株式会社 サンブリッジ

CRMツール活用していくために押さえておくべき3つのポイント

なんのために、CRMを使うのか?の目的は明確に!

前述の通り、CRMは顧客を管理分析して売上につなげる、という考え方ですが、すべてができる万能なものではありません。 一言で、顧客管理と言っても、それぞれの企業が抱えている課題は千差万別です。そのため、CRMの導入を検討する場合は、どういう課題を解決するために使うのか?なんの目的で導入するのか?は、クリアにしてください。 参考:いまさら聞けない顧客管理とは?Excelと顧客管理システムの違いまとめ

沢山ツールはあるけれど、どれがいい?機能と価格のバランスを取ろう

CRMには、SFAとしても、MAとしても使えるようなツールはたくさんあります。しかし、多機能なものほど、もちろん価格は高価に。そこで、費用対効果のバランスを取るためにも、自社の目的達成にあった機能をもったツールであるか?その課題の解決に対する費用対効果はどうか?は必ず調べてください。

社内での根回しが重要。システム管理社員と現場の連携はできる?

特に、社内で戦略を考え実行するマーケティングチームと、社外で活動をする営業チーム、そして顧客のデータベースを管理するシステムチームの連携は重要です。実際に活用をする前に、必ず現場の社員との連携ができるか?巻き込んでいるか?は意識してください。

まとめ

いかがでしたか?難しそうに聞こえる「CRM」ですが、実はとても身近な考え方です。これを機に、ぜひ活かしていってください。

マーケティングオートメーションとは?導入前に押さえる3つのポイントを解説

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Webマーケティングに関わる方であれば一度は聞いたことがある「マーケティングオートメーション」という用語。マーケティングオートメーションとはその名の通り、企業のマーケティング活動の一部を自動化するツールです。 今回は、マーケティングオートメーションに関してあまり理解していない方のために、マーケティングオートメーションの基礎から導入前に抑えたいポイントまで解説します。本記事を読むことで、自社にマーケティングオートメーションを導入される際のお役に立てば幸いです。 マーケティングオートメーションツール38種を完全網羅!「MAツールパーフェクトガイド」(無料)

マーケティングオートメーションとは?

マーケティングオートメーションとは一言で言うとマーケティングの各プロセスおけるアクションを自動化するための仕組みやプラットフォームです。顧客との最初の接触から受注までの行動ログを記録・分析し、顧客ごとに最適な情報を最適なタイミングで届けることを目的にしたツールとなっています。
引用:マーケティングオートメーションとは|DML 下記のマーケティングオートメーションの市場推移グラフデータをご覧下さい。2016年現在の市場規模は27,500万円ですが、2020年までには42,000万円まで増加すると予測されています。それだけどの企業もマーケティングオートメーションに注目しており、興味津々であることが一目瞭然と言えるでしょう。
マーケティングオートメーションの市場規模
引用:MA(マーケティングオートメーション)サービス市場に関する調査結果 2015|株式会社矢野経済研究所

MAツールの公式資料も無料提供中です

下記ページにてマーケティングオートメーションツールの情報をまとめています。各ツールの公式サービス資料も無料でダウンロードできますので、ツールの比較検討にご活用ください。 ツール資料のダウンロードへ

マーケティングオートメーション導入メリット

マーケティングオートメーションの最大のメリットは自社マーケティング業務の効率化と質向上です。例えばマーケティングオートメーションを活用すると以下のようなことが可能になります。 ・メルマガを開封した否かが分かるため、開封したユーザに荷電し受注率を高める ・ある特定のユーザ群に一斉にメルマガを送付できる ・メールAを開封したユーザにはメールBを、メールAを開封しなかったユーザにはメールDといったマーケティングシナリオ自体を自動化できる。 従来ですと人の力だけでは実現できなったものが、マーケティングオートメーションを導入することで上記のようなことが可能になります。その結果、社マーケティング業務の効率化と質向上に大きく寄与するのです。 参考:マーケティングオートメーション15種比較!利用のメリットと失敗しない選び方とは?

マーケティングオートメーションを導入することで、徹底した顧客の管理・自動育成ができる

マーケティングオートメーションで実現できるは一言で言うと顧客の管理・自動育成です。下記の図をご覧下さい。リード獲得から受注までの流れを図にしてみました。 マーケティングオートメーション

見込み顧客の獲得|リードジェネレーション

リードジェネレーションはオンラインとオフラインのチャネルがあります。

オンライン

自社のノウハウをまとめたホワイトペーパー(ダウンロード資料) Webサイトでのお問い合わせ・資料請求 有益な情報を届けるメルマガ ※入力フォームで個人情報を入力してもらい取得

オフライン

販促EXPO等の展示会 自社主催のセミナー 同業界・異業種交流会 ※名刺交換で個人情報を取得 従来だとこれらチャネルごとにデータ収集・整理・管理が必要で大変でしたが、マーケティングオートメーションを導入することでこれらデータを一元管理することが可能です。

見込み顧客の選別|リードスコアリング

「見込み顧客の選別|リードスコアリング」とは分かりやすく言えば「見込み顧客のランク付け」です。以下のような項目を軸に見込み顧客をセグメントしランク付けします。
マーケティングオートメーション2
引用:リードスコアリングの考え方|コンテンツマーケティング研究所 マーケティングオートメーションを導入する前だとおそらくExcel等の人力でやっていたのではないかと思います。それをシステム化したことで容易に管理しやすくしたのです。そうすることで見込み角度が高い顧客を素早く見つけ、受注につなげるのです。

見込み顧客の育成|リードナーチャリング

リードスコアリングしたユーザごとに最適な施策を行い、見込み顧客のランクを高めていくことです。例えば弊社のこのLISKUL上で「リスティング広告スタートアップガイド」というPDF資料を配布しているのですが、それをダウンロードしていただくと後でさらにWebマーケティングに役立つ情報を送るような施策を行っています。 このように見込み顧客のニーズを事前に予測して、そのニーズに応えるような施策を実施することで見込み顧客のモチベーションを継続的に上げていくのです。

マーケティングオートメーションの効果を最大化させるために、導入前に押さえておくべき3つのポイント

1.カスタマージャーニーを描き、顧客を獲得するまでのプロセスを明確にする

マーケティングオートメーションは当然ながらあくまでもツールに過ぎず、導入するだけで自動的に顧客を獲得できません。なぜなら、それはマーケティングオートメーション自体がマーケティング戦略までを自動化するものではないからです。 マーケティング戦略は人の頭で考える必要があります。マーケティング戦略の一部の作業を自動化するのがマーケティングオートメーションだとお考えください。マーケティングオートメーションの効果を十分に発揮させるためにもまずは顧客を獲得するまでのプロセス(カスタマージャーニー)の作成が必要不可欠です。 ちなみに下記が中小・ベンチャー企業を対象にリスティング広告を中心としたWebマーケティングによる販促支援をしている当社のカスタマージャーニーマップです。
マーケティングオートメーション2
そして【施策案】部分の一実務を詳細化したものが以下の図です。このようなマーケティングシナリオから業務レベルまで落とすことで、マーケティングオートメーションで何をやるのかが明確になります。いきなりマーケティングオートメーションを導入するのではなく、このように事前に顧客獲得のシナリオやプロセスを明確にしておきましょう。 参考:カスタマージャーニーを理解・活用する 3スライド+5サイトまとめ

2.自社のマーケティング戦略に合わせたツールを選択

現在市場には多種多様のマーケティングオートメーションツールが存在するため、どのツールが自社に合うのかが分からないと悩んでいらっしゃる方もいいとよく耳にします。そこで今回はBtoB向けにはなりますが、導入を検討するにあたり選ぶべきポイントが非常に分かりやすい参考記事がありますので、ここでご紹介しておきます。 そもそもBtoBはBtoCと異なり、以下のような特徴があるそうです。 1:リード件数が少なく、少ないリードに対してマーケティング活動を行う 2:toBの場合は有望な見込み客を発見した場合は電話でのアプローチが基本 3:購買までの期間が年単位になるケースもある 4:購買決済に関わる人が複数人であるため、個人と企業単位での管理が必要 上記の前提条件を踏まえるとBtoBにおけるマーケティングオートメーションの導入を検討するにあたり選ぶべきポイントは以下のような項目を満たしていることが最低条件と言えるでしょう。
1:少ないリード件数を管理する前提の機能設計や価格設定になっている 2:最終的な有望な見込み顧客へのアプローチとして電話をする等の手段が想定されている 3:年単位でのマーケティング活動との接触履歴が管理できること 4:企業単位での管理ができる 5:上記要件を満たした上で、初期投資を押さえてチャレンジできる価格設定である
引用:【BtoB企業向け】マーケティングオートメーション比較のポイント|B to Bマーケティングイノベーション

3.メンバー同士が業務や役割、部署を超えて連携し、ツールを最大限に利用すること

マーケティングオートメーションの運用には営業部やマーケティングコンサル部・ITシステム管理部等の他部署との連携が不可欠です。リード獲得・実際の営業は営業部、マーケティングオートメーションを活用した施策実施はマーケティング部、ツール自体の管理はシステム管理部というように1つのツールとはいえ、ツール上の各機能・役割は社内の体制上部署を跨ぐのが一般的であると思います。 そのため、各メンバー間のコミュニケーション連携が不可欠だと思います。また1人や1チームで完結する取り組みではないので時には他部署間の業務や役割の調整が必要なケースもあると想定されます。そのため、マーケティング運用には社内のリソースをコントロールできる環境が必要不可欠と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?以前は「なんとなく」知っていたものがより理解が深まりクリアになったのではないかと思います。これから実際にマーケティングオートメーションを導入される方もいらっしゃると思いますが、まずはこれらの基本知識を抑え、比較検討時の一助にしていただければと思います。 マーケティングオートメーションツール38種を完全網羅!「MAツールパーフェクトガイド」(無料)

メールマーケティングとは?成功事例と効果的な3つの使い方

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あなたの会社のメルマガを受け取っている方はどんな方ですか?あなたや上司は自分が送るメルマガからとれるお問い合わせやレスポンスの数に満足していますか? 答えられない方、答えられなくてもそれが普通、もしくはそれでも普通以上だと思います。実際、メールマーケティングという施策は細かな定義がないうえに、まずなにをやればよいのか等も確立されていません。 そこでメールマーケティングのために1年に200本以上のメールを送り、メールマーケティングのコンサルティングを行った著者が、メールマーケティングでまず始めに行っていただきたい効果抜群の施策を紹介します。

メールマーケティングで50倍の費用対効果を実現した事例

はじめにメールマーケティングをやればどれくらい効果があるかお話しします。とあるECサイトは、後に紹介する「かご落ちメール(カート破棄メール)」施策を行なうことで普段のメルマガの50倍の効果があるメールを送っています。 そのサイトのメールの配信数と売上をまとめた図が以下です。図の左が配信数、右の図はその配信に対しての売上です。通常のメルマガに比べ、配信数に対しての売上を占める割合が高くなっています。
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引用:リターゲティングメール」調査レポート~2016年1月版 | ナビプラス

そもそも、メールマーケティングとは?

上記の事例ではふだんのメルマガに比べて、50倍の費用対効果がありましたが、そもそもメールマーケティングとは何なのでしょうか?メールマーケティングという言葉が曖昧なので、この記事の中での定義をまずはしておきます。 メールマーケティングは、当然ながらマーケティング施策の一環です。マーケティングは企業が消費者の求めるものを提供し利益を得るために、相互理解をおこなう活動です。 顧客からどんな問題で悩んでいるかを聞き取り、私なら(私の企業なら)その問題を解決できますよ、と伝えていく活動です。つまり、メールマーケティングとは、消費者が商品やサービスを購入するのに迷っているタイミングで、その課題を解決できるという情報をメールから与えることです。では迷っているタイミングにメールを送るにはどうすればよいのでしょうか。 まずはメールマーケティング施策の中でも3つの施策を紹介します。この3つの施策は誰にでも実践しやすく効果が出やすいものを抜粋しました。

簡単で効果的な3つのメールマーケティング施策

Webサイト上では、お客様がなにか迷っているときは何かアクションを起こします。興味があるサイトを見る、求めていない情報のあるサイトから離れる、といった行動です。お客様がとった行動から迷いを類推し、疑問を解決するメールを送ります。

1.カゴ落ちメールはBtoBでもBtoCでも、最高のやり方

メールマーケティング2
カゴ落ちメールとは、ECサイト上で買い物かごに商品を入れたもののサイトを離れてしまったユーザーに対して、再度購入を促すメールです。 あなたもECサイトでいくつかの商品の購買ボタンを押したものの、フォームの入力が手間で最終的には買わなかった、そういった経験が一度はあるのではないでしょうか。このような場合、あとひと押しがあれば完了してしまうものです。例えばフォームの入力完了まであと1分ですといった後押しです。 カゴ落ちメールで伝える内容について以下のように整理してみます。 ・メールを送る相手は、何かを買おう、問い合わせようとしていたが、フォームの入力が面倒だった、購入しようと思っていたが忘れてしまったため購入をやめたユーザー ・メールを見たユーザーに、問い合わせや購買をしてもらいたい ・そのために、フォームの入力はすぐに終わることを伝える、どの商品を買い忘れているのか伝える 買うと良いものや類似商品のレコメンドをメールに載せることも商品によっては効果的です。また、商品購入がゴールではないサイトでしたら「なにかお困りですか?」といったお問い合わせフォームをメール内に用意して送付してみるのもよいでしょう。 冒頭の事例ではこのカゴ落ちメールを行なうことで、大幅に売上を伸ばしました。ECサイトではこれをやらない手はありません。

2.リターゲティングメールで顧客を育成する

メールマーケティング2
次のおすすめはリターゲティングメールです。リターゲティングメールは、特定のページに来たユーザーや逆に特定のページに来ていないユーザーにメールを送る手法です(かご落ちメールもリターゲティングメールの1種です)。 どのページに来たユーザーに対してリアクションを行なうかで様々なメールを考えられますが、2つ参考例を紹介します。1つ目はお問い合わせや購入に至らないものの、サービスページや商品ページを長時間見ているユーザーへのリターゲティングメールで、2つ目はログインが必要なサイトなどで、ログインをしていないユーザーにログインをしてもらうようにするリターゲティングメールです。

1.商品やサービスページを長時間見ているユーザーに送るリターゲティングメール

・ユーザーは商品者サービスを購入するか検討中 ・メールを見たユーザーに、問い合わせや購入をしてもらいたい ・そのために、購入への最後のひと押しとなる他社商品との比較やキャンペーン情報を伝える 2つ目は有料の会員制サイトやログインが必要なツールを運営している場合に離脱をへらす手段です。 伝える内容について以下のように整理してみます。

2.ログインをしてほしいユーザーに送るリターゲティングメール

・メールを送る相手の状態は、1週間以上サイトにログインしていないユーザー ・メールを見たユーザーに、サイトやツールを使い続けて欲しい ・そのために、サイトやツールの利便性、まだ教えることができていない活用法を伝える こちらは使える方が多いわけではないですが、効果が高いので紹介しておきました。リターゲティングメールはいろいろな使い方が考えられるので自分のサイトに合った方法を模索してみてください。

3.ステップメールで信頼を得る

ステップメールは確度の高いお客様に、幾つかのメールを連続して送る手法です。連続してメールを送っても嫌がられないために、特に確度の高いユーザーに絞って送ります。 使いどころは大きく2つに分かれます。1つ目は無料会員登録をしたユーザーを有料会員にするステップメールで、2つ目は確度が高い資料をダウンロードしたユーザーに問い合わせてもらうためのステップメールです

無料会員登録をしたユーザーを有料会員にする

・メールを送るユーザーは、無料会員登録を行ったユーザー ・メールを見たユーザーに有料会員登録をして欲しい ・そのために、ツールの機能の紹介、ルーツのベネフィットの紹介、ベネフィットの伝わる事例、有料会員登録のキャンペーンを伝える 例えばこんな感じです。 1通目・・・サイトの紹介 2通目・・・特に使ったほうが良い機能の使い方の紹介 3通目・・・サイトを利用すればどうなるかを訴求(いわゆる事例です) 4通目・・・2通目以外にも使って見たほうが良い機能を紹介 5通目・・・いま有料会員になればお得、といったキャンペーンを告知 ステップメールは伝えることの優先順位といつ伝えればいいのかのタイミングを考慮してみてください。

2.確度が高い資料をダウンロードしたユーザーに問い合わせてもらう

・メールを送るユーザーは資料をダウンロードしたユーザー ・メールを見たユーザーに問い合わせて欲しい ・そのために、安心感、競合優位性を伝える 1通目・・・資料にまつわるサービスの紹介 2通目・・・競合優位性の訴求 3通目・・・困りごとがないかの確認とその解決方法の提示 こちらのメールは特にBtoBで使いやすいメールかと思います。BtoBの場合、メールの読み手が決済者とは限りません。非決済者に感情に訴えるメールを送っても購買にはいたらないので稟議をイメージして比較のための数値やコストを記載が重要だったりします。 ステップメールは何を伝えるかも重要ですが、接触頻度を増やすことにより好感を得る効果もありますので、活用してみてください。

メールマーケティングを効果的におこなうための2つのポイント

ポイント1.どのような状態のユーザーに、なにをして欲しいのか、そのために何を伝えるのか、の3つを整理する

いくつか施策を紹介しましたが、ここでメールマーケティングの施策をうまく行なうためのポイントをご紹介します。すでに文中に記載していたのですが、メール施策を行う前に、どのような状態のユーザーに、なにをして欲しいのか、そしてそのためには何を伝えるのか、の3つを整理することです。 特に何をしてほしいのかを考えることが重要です。ただ伝えたいことを言うのではなく、そのメールを受け取ったらなにをしてほしいのかを具体的に想像してください。具体的であればあれほどそのメールで与えるべき情報が見えてきます。メールとは情報を与えることが目的ではなく、メールを受け取った後に何をさせるかが目的であるべきなのです。 また、メールマーケティングで重要と言われているセグメントはここでは「どのような状態のユーザーか」にあたります。セグメントというと男女や業種などの性質で分けがちですが、Webは性質よりもどのページを見ていか等の状態のデータを採集することも優れているので、状態でセグメントしたほうが、効果が上がる場合も多いのです。

ポイント2.PDCAサイクルをまわして改善する

メールマーケティングの良さは施策の豊富さだけではありません。改善をおこないやすいということも大きな魅力です。例えばメールが全く開かれていない場合(開封率が悪い場合)、それは件名の問題です。なぜならばメールを開ける前に見られるのは件名だけですよね。 このようにメールのデータから悪い部分を抽出し、改善ポイントを照らし合わせて改善してみてください。 ・開封率が悪い こちらは件名の問題です。件名は30文字以内にして、【 】などの記号を使い目立つようにしましょう。 ・クリック率が悪い メール文に問題があります。内容以外にも、リンクの目立ち方を調整し、メール内に複数のリンクがある場合はリンクの順番に注意しましょう。(基本的にメールは一番上のリンクがもっとも押されます。) ・メールをクリックするがその後のCVがない メールの文章と飛び先のページの整合性が低い場合が多いです。メールとその飛び先のページの流れが良いか確認しましょう。 ほとんどのメールはこの3つの改善でメールの改善ができます。

まとめ:メールマーケティングをメールだけで終わらせてはいけない

ここまでいろいろと紹介させていただきましたが、メールマーケティングも所詮はマーケティングの流れの一部でしかありません。例えばステップメールをすべて開封しているが問い合わせをしていないユーザーがいた場合はテレアポのリストとしてみてください。大変受注率の高いテレアポリストとなります。 施策がうまくいき始めたら、点ではなく一連のマーケティング施策を考えてみてください。さらに効果が良くなることを補償します。それでは以上となります。ぜひメールマーケティングを実践してみてください。
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